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side 皇花 金田
がちゃっと、扉を開くと健が入ってきた。
「琉生斗ちゃん」に会いに行くといっていたが帰りが早かったのでうまくはいかなかったみたいだ。
俺はソファにどがっと座る健に声をかけた。
「おかえり、健。どうだった?」
健はソファに手足をほっぽりながらだるそうにいった。
「期待はずれだったぁー」
予想はできるが一応深く聞いてみる。
「え?どういうこと?」
健はむっとした。
「俺を利用して、美王に近づきたいくそ女だった。」
やっぱり。
「………、そう、だったんだ」
期待しなくてよかった。
少し気になってたけど。
そんな女なら
な流星も抱くだけの女として選んだはずだ。
なるほど。納得だ。
なにもおかしいところはない、、
「その子、うまいねぇ。」
「っ!!!!!」
「!!!!」
「……、亜嵐」
、、はずだった。
いつの間にか窓枠に座っている影が揺れた。
窓枠、ここって三階なんですけど。
にいつの間にか座っている。
天然パーマの男。がにやりと笑った。
あまり知られてないがこいつは皇花、もう一人の副総長の片瀬 亜嵐。
立花組では側近として、俺、金田と一緒に美王を支えている。
といっても基本自由主義で。
学校でも、一応在学しているが、生徒会には入っていない。
時々学校に来てはのらりくらりと消えていく。
不思議なやつだ。
流星ともあったことがない。
というか、亜嵐がなぜか会いたがらない。
そのため、亜嵐の紹介は流星にはしてない。
俺は亜嵐の登場のしかたを飲み込みながら今いったことをもう一度聞き返す。
「亜嵐、今、なんて?」
亜嵐は俺を見て「久しぶりだねぇ、金田」と手を降って答えた。
「んー?その子、うまいねぇ~て、。」
それに篝が突っかかる。
「なっ!どーいうこと!?亜嵐!」
健は亜嵐の首根っこをつかんでゆらす。
窓枠で揺れる二人の影。
亜嵐は手をヒラヒラさせながら棒読みでいう。
「うーわー、おちるーおちるよー」
しかし健は逃がしてくれない。
「ちょっと!きーてる!?」
「きーてるよー、もうー、健太郎は激しいな」
やっと止まった二人。
健は真剣な顔をして亜嵐に詰め寄った。
「どーいうこと」
亜嵐は「んーと」といいながら話し始めた。
「別に、俺、その子にあったことないけど
健太郎の性格を上手く利用したなぁて思っただけ。」
「だからっ!」
「しぃーっ、きいて、
るいとっていう子はまどかの紹介で紹介してもらうはずだった。
るいとは健太郎のことがタイプ。
まずおかしいのは、美王と繋がりたいなら、健太郎でなくてもよかったはず、なんで健太郎?」
確かに、美王や幹部と繋がりたいなら健を通さなきゃいけないわけではない。
思わぬ質問に健もこまる。
「えっ、それは、、」
亜嵐はつづける。
「ぶっちゃけ、まどかからの方が短距離で美王に繋がれるよね。
じゃあ、なんで健太郎を経由してきたのか
答えは、頭のいいやつの方が操りやすいから」
「えっ?」
どういうことだ。
「健太郎の頭のよさを知ったるいとは、何かあったとき、操りやすいと思った。
龍生みたいなバカだったら、なにか、条件をつけてなんだかんだいって、美王のもとへつれていく。そうじゃない?」
突然ふられた龍生は眠そうにあくびをしながらも答える。
「確かに、美王紹介しろっ、つったら、別に紹介するけど」
「バカじゃねぇどな」とつけたす。
亜嵐は笑いながらいう。
「健太郎は利用されるのが嫌い。それが自分でわかるから。
それは頭のいい人の考え方であって弱点でもある。
つまり、利用されるってのを目に見えてやられることによって、自分を健太郎の中で嫌い認定させた。」
驚きの考察に健も俺もことばをうしなう。
そんなことって、、。
「ちょっとまって。じゃあ、るいとちゃんは、、、」
「健太郎なんて、眼中にない、ましてや、どちらかというと、かかわり合いたくない。
目立たないようにしてるのかも。」
「なんで、そんなことっ、」
そうだ。
おれらのそんざいは自分でいうのもなんだが付き合うのに喉から手が出るほどの人気だ。
そんなやつらに関わりたくない、、。
亜嵐は「んー」と考えながら話す。
「それは知らないけど、さっきの裏付けとして多分、健太郎が話しかける前に、るいとは会うのをいやがっていたんじゃないかなー?」
健は思い出したように話す。
「い、やがってた、神すぎて、、みたいなこといって、、」
亜嵐が「へぇー」と笑いながらいった。
「うまいねぇ。
あからさまにいやがってると逆に目ぇつけられるしねぇ。
どうやらその子、なんとしてでも、俺らにかかわり合いたくないみたいだねぇ。」
健は思い出すようにポツポツ話し出していく。
「いやがって、た、のに、話してみたらそんなことなくて、、ぐいぐいきて、、」
解説をいれるように話す亜嵐。
「できれば話したくなかったけど話しかけられたから、シフトを変えたんだねぇ、
すごい頭の回転がはやいこだねぇ」
「健。」
今まで黙って聞いていた我らが王が口を挟んだ。
「美王?」
「そいつ、、名前は?」
「っ、………、逢坂 琉生斗」
「おもしれーな。そいつ、」
美王の口角があがる。
美王は獲物を見つけた目をしていた。
がちゃっと、扉を開くと健が入ってきた。
「琉生斗ちゃん」に会いに行くといっていたが帰りが早かったのでうまくはいかなかったみたいだ。
俺はソファにどがっと座る健に声をかけた。
「おかえり、健。どうだった?」
健はソファに手足をほっぽりながらだるそうにいった。
「期待はずれだったぁー」
予想はできるが一応深く聞いてみる。
「え?どういうこと?」
健はむっとした。
「俺を利用して、美王に近づきたいくそ女だった。」
やっぱり。
「………、そう、だったんだ」
期待しなくてよかった。
少し気になってたけど。
そんな女なら
な流星も抱くだけの女として選んだはずだ。
なるほど。納得だ。
なにもおかしいところはない、、
「その子、うまいねぇ。」
「っ!!!!!」
「!!!!」
「……、亜嵐」
、、はずだった。
いつの間にか窓枠に座っている影が揺れた。
窓枠、ここって三階なんですけど。
にいつの間にか座っている。
天然パーマの男。がにやりと笑った。
あまり知られてないがこいつは皇花、もう一人の副総長の片瀬 亜嵐。
立花組では側近として、俺、金田と一緒に美王を支えている。
といっても基本自由主義で。
学校でも、一応在学しているが、生徒会には入っていない。
時々学校に来てはのらりくらりと消えていく。
不思議なやつだ。
流星ともあったことがない。
というか、亜嵐がなぜか会いたがらない。
そのため、亜嵐の紹介は流星にはしてない。
俺は亜嵐の登場のしかたを飲み込みながら今いったことをもう一度聞き返す。
「亜嵐、今、なんて?」
亜嵐は俺を見て「久しぶりだねぇ、金田」と手を降って答えた。
「んー?その子、うまいねぇ~て、。」
それに篝が突っかかる。
「なっ!どーいうこと!?亜嵐!」
健は亜嵐の首根っこをつかんでゆらす。
窓枠で揺れる二人の影。
亜嵐は手をヒラヒラさせながら棒読みでいう。
「うーわー、おちるーおちるよー」
しかし健は逃がしてくれない。
「ちょっと!きーてる!?」
「きーてるよー、もうー、健太郎は激しいな」
やっと止まった二人。
健は真剣な顔をして亜嵐に詰め寄った。
「どーいうこと」
亜嵐は「んーと」といいながら話し始めた。
「別に、俺、その子にあったことないけど
健太郎の性格を上手く利用したなぁて思っただけ。」
「だからっ!」
「しぃーっ、きいて、
るいとっていう子はまどかの紹介で紹介してもらうはずだった。
るいとは健太郎のことがタイプ。
まずおかしいのは、美王と繋がりたいなら、健太郎でなくてもよかったはず、なんで健太郎?」
確かに、美王や幹部と繋がりたいなら健を通さなきゃいけないわけではない。
思わぬ質問に健もこまる。
「えっ、それは、、」
亜嵐はつづける。
「ぶっちゃけ、まどかからの方が短距離で美王に繋がれるよね。
じゃあ、なんで健太郎を経由してきたのか
答えは、頭のいいやつの方が操りやすいから」
「えっ?」
どういうことだ。
「健太郎の頭のよさを知ったるいとは、何かあったとき、操りやすいと思った。
龍生みたいなバカだったら、なにか、条件をつけてなんだかんだいって、美王のもとへつれていく。そうじゃない?」
突然ふられた龍生は眠そうにあくびをしながらも答える。
「確かに、美王紹介しろっ、つったら、別に紹介するけど」
「バカじゃねぇどな」とつけたす。
亜嵐は笑いながらいう。
「健太郎は利用されるのが嫌い。それが自分でわかるから。
それは頭のいい人の考え方であって弱点でもある。
つまり、利用されるってのを目に見えてやられることによって、自分を健太郎の中で嫌い認定させた。」
驚きの考察に健も俺もことばをうしなう。
そんなことって、、。
「ちょっとまって。じゃあ、るいとちゃんは、、、」
「健太郎なんて、眼中にない、ましてや、どちらかというと、かかわり合いたくない。
目立たないようにしてるのかも。」
「なんで、そんなことっ、」
そうだ。
おれらのそんざいは自分でいうのもなんだが付き合うのに喉から手が出るほどの人気だ。
そんなやつらに関わりたくない、、。
亜嵐は「んー」と考えながら話す。
「それは知らないけど、さっきの裏付けとして多分、健太郎が話しかける前に、るいとは会うのをいやがっていたんじゃないかなー?」
健は思い出したように話す。
「い、やがってた、神すぎて、、みたいなこといって、、」
亜嵐が「へぇー」と笑いながらいった。
「うまいねぇ。
あからさまにいやがってると逆に目ぇつけられるしねぇ。
どうやらその子、なんとしてでも、俺らにかかわり合いたくないみたいだねぇ。」
健は思い出すようにポツポツ話し出していく。
「いやがって、た、のに、話してみたらそんなことなくて、、ぐいぐいきて、、」
解説をいれるように話す亜嵐。
「できれば話したくなかったけど話しかけられたから、シフトを変えたんだねぇ、
すごい頭の回転がはやいこだねぇ」
「健。」
今まで黙って聞いていた我らが王が口を挟んだ。
「美王?」
「そいつ、、名前は?」
「っ、………、逢坂 琉生斗」
「おもしれーな。そいつ、」
美王の口角があがる。
美王は獲物を見つけた目をしていた。
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