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2章
自分の過去
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僕の中学生だった時の記憶が正しければこの先生は美術の先生だったと思う。そんなことを考えているとその先生は困った表情で僕に話しかけてきた。
「〇〇くんまた遅刻ですか?何があったらそ
んな毎日遅れることができるのですか?」
そういえば僕は中学生のとき遅刻連続回数でクラスの遅刻魔の天本と競い合ってたっけ?
「〇〇くん今日で連続33回目ですよ。天本さ
んの記録を更新してあなたが遅刻王になっ
てしまいますよ。」
なんか遅刻王ってかっこいいな。王ってなんか1番偉い感じに聞こえるんだよね。
不名誉な称号を付けられることに喜びを覚えながら先生の話を聞き流す。
でも本来なら今日は間に合っていたはずだから、明日は遅刻しないだろうし遅刻王の称号を得ることはできないなぁ。残念。
先生に注意喚起をされ、下駄箱から遠ざかると他の先生たちと遭遇した。
「あいつまた遅刻かぁ」
理科の先生らしき服装の人がそんなことを言っている。
僕の担任の先生は確か社会科の先生だったはずだ。だいぶ太った体型をしていて、好きな食べ物は肉だったはず。タンパク質とって太るってどういうこと?
疑問を浮かべながら自分の教室だと思うところに入っていく。
教室に入るとみんなが暖かく迎えてくれた。
タイムリープする前の高校生の時にはこんなことなかった。僕が遅刻してこようが、来まいがみんな僕のことなどいないも同然のような扱いをしていた。先生でさえも教室に入ってきた僕をちらっとみてあとはほとんど無視。でも遅刻、欠席のポイントだけはしっかりつけていたから僕としては不服の極みであった。せめて反応くらい欲しかった。しかもそのせいで単位が取れず落ちこぼれ、そのまま退学。屈辱だった。
暖かく迎えてくれた生徒たちに感動しつつも、昔の嫌な思い出を思い出し、少し不機嫌になっていた僕。しかし次の出来事で僕の機嫌は一変してよくなった。クラスの男子生徒たちのグループが僕のことをこっちへ来いと誘っていた。
招かれる方へ歩いて行ってみると、その中にいる男子生徒の1人が
「今日どっか遊びに行かね?」
そう言ってきた。
信じられなかった。
僕の中学時代は真っ暗闇な生活だった。
中1の時、調子に乗って悪さを働きすぎて、先生や生徒、みんなからの信用を失ってしまったことがいけなかった。
最初はワルのみんなで盛り上がってたけど時を重ねるごとにみんなワルを卒業していって気づいたら僕以外のワルはいなくなっていた。
当時は、自分の存在意義のために必死でワルを演じていた。でも次第にみんなから距離を置かれるようになって、中3になるころには、友達も誰もいない、立派な陰キャになっていた。
中3こそが真っ暗闇だった。
クラスメイトに話しかけても誰も反応してくれない。特に、女子からは陰口を叩かれ、男子からは陰湿ないじめを受けていた。
学校に行きたくなかったけど父親はどうしても学校に行かないことを許してはくれなかった。
ただただ苦しい日々だった。
でも僕は次第に周りのいじめにも応えなくなった。周りの仲良さそうにしている奴らを自分の中で否定することで、自分を元気づけていた。友達がいなかったおかげで僕の受験の勉強を邪魔するものはせいぜい家族の余計なお節介程度で済んだ。でも僕は受験に成功することはできなかった。
昔話はこれくらいにしよう。
つまり何が言いたいかというと、昔の僕には友達なんていなかったはずで、タイムリープしてもそれは変わらないはずだと思っていた。なのに、今僕に話しかけてくる奴らがいる。この現象はなんなのだろう。
僕の心の中はウキウキしつつも、頭の中ではこんなことありえないと疑う自分がいた。
「〇〇くんまた遅刻ですか?何があったらそ
んな毎日遅れることができるのですか?」
そういえば僕は中学生のとき遅刻連続回数でクラスの遅刻魔の天本と競い合ってたっけ?
「〇〇くん今日で連続33回目ですよ。天本さ
んの記録を更新してあなたが遅刻王になっ
てしまいますよ。」
なんか遅刻王ってかっこいいな。王ってなんか1番偉い感じに聞こえるんだよね。
不名誉な称号を付けられることに喜びを覚えながら先生の話を聞き流す。
でも本来なら今日は間に合っていたはずだから、明日は遅刻しないだろうし遅刻王の称号を得ることはできないなぁ。残念。
先生に注意喚起をされ、下駄箱から遠ざかると他の先生たちと遭遇した。
「あいつまた遅刻かぁ」
理科の先生らしき服装の人がそんなことを言っている。
僕の担任の先生は確か社会科の先生だったはずだ。だいぶ太った体型をしていて、好きな食べ物は肉だったはず。タンパク質とって太るってどういうこと?
疑問を浮かべながら自分の教室だと思うところに入っていく。
教室に入るとみんなが暖かく迎えてくれた。
タイムリープする前の高校生の時にはこんなことなかった。僕が遅刻してこようが、来まいがみんな僕のことなどいないも同然のような扱いをしていた。先生でさえも教室に入ってきた僕をちらっとみてあとはほとんど無視。でも遅刻、欠席のポイントだけはしっかりつけていたから僕としては不服の極みであった。せめて反応くらい欲しかった。しかもそのせいで単位が取れず落ちこぼれ、そのまま退学。屈辱だった。
暖かく迎えてくれた生徒たちに感動しつつも、昔の嫌な思い出を思い出し、少し不機嫌になっていた僕。しかし次の出来事で僕の機嫌は一変してよくなった。クラスの男子生徒たちのグループが僕のことをこっちへ来いと誘っていた。
招かれる方へ歩いて行ってみると、その中にいる男子生徒の1人が
「今日どっか遊びに行かね?」
そう言ってきた。
信じられなかった。
僕の中学時代は真っ暗闇な生活だった。
中1の時、調子に乗って悪さを働きすぎて、先生や生徒、みんなからの信用を失ってしまったことがいけなかった。
最初はワルのみんなで盛り上がってたけど時を重ねるごとにみんなワルを卒業していって気づいたら僕以外のワルはいなくなっていた。
当時は、自分の存在意義のために必死でワルを演じていた。でも次第にみんなから距離を置かれるようになって、中3になるころには、友達も誰もいない、立派な陰キャになっていた。
中3こそが真っ暗闇だった。
クラスメイトに話しかけても誰も反応してくれない。特に、女子からは陰口を叩かれ、男子からは陰湿ないじめを受けていた。
学校に行きたくなかったけど父親はどうしても学校に行かないことを許してはくれなかった。
ただただ苦しい日々だった。
でも僕は次第に周りのいじめにも応えなくなった。周りの仲良さそうにしている奴らを自分の中で否定することで、自分を元気づけていた。友達がいなかったおかげで僕の受験の勉強を邪魔するものはせいぜい家族の余計なお節介程度で済んだ。でも僕は受験に成功することはできなかった。
昔話はこれくらいにしよう。
つまり何が言いたいかというと、昔の僕には友達なんていなかったはずで、タイムリープしてもそれは変わらないはずだと思っていた。なのに、今僕に話しかけてくる奴らがいる。この現象はなんなのだろう。
僕の心の中はウキウキしつつも、頭の中ではこんなことありえないと疑う自分がいた。
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