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明日の待ち方
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2歳の時に引っ越してきた家、今の実家には、隣の部屋に同い年の男の子Rくんが住んでいた。
Rくんとは同じ小学校に通っていたから、小一から一緒に学校に行っていた。
Rくんのお母さんは看護師さんで私の母親は専業主婦だったけれど、ウマが合うのかよくお互いの家を行き来してた。
○○ママではなく、名前+ちゃんで呼びあってたというのはそういう事なんだと思う。
RくんとRくん弟と、私とうちの妹弟と母親2人で、時々うちでピザパーティーをした。
外に食べに行くよりもコスパが良く、周りの目も気にしなくて済むので母親2人も気楽に過ごしていたことだと思う。
子供は子供で思い思いに過ごした。
幼稚園~小学校上がった頃はピザを食べ終わると皆ですごろくをやったりトランプをやったりして楽しかったけれど、小3にもなると一変して各々の過ごし方がテレビゲームをしたりゲームボーイをしたりに変わった。
Rくん兄弟やうちの弟・妹はゲームが好きで私だけゲームが苦手なタイプだったのでちょっと寂しかった記憶がある。
他の子供たちがそそくさとピザに飽きてゲームに夢中になる中、やることがなくて私は母親2人の横で黙々とピザを食べジュースを飲んでた。
それもおなかいっぱいになって、何をしようかと悩んでいるとRくんのママがRくんに「(私に)ゲームやらせてあげな~」と声をかけてくれた。
Rくんはマリオかなんかをやってたけれど、
私はそんなものやった事がなかったからまずはゲームボーイの画面を見させてもらうことにした。
画面を見てた時にソレは来た。
おしっこしたいかも…
当時おばあちゃん子だった私は、
おばあちゃんから「トイレは恥ずかしいもの」と教えられていて人前でトイレに行くことは恥ずかしいことだった。
小学校に入学してそれまで学校でトイレに行ったことは無かった。
これは自慢でもなんでもないけど小学校6年間で学校のトイレを使ったのは一度きりだった。
(それは小学6年生の頃、体育館で激しくお腹を壊してしまって我慢出来なくなったのだけどその話はまた今度。。)
とにかく私にとってはそれくらいトイレは恥ずかしいものでタブーだったのだ。
小学生の膀胱なのだから、おしっこを我慢して帰るということはしょっちゅう。帰宅後にランドセルを投げ捨ててトイレなんてざらだった。
そんなんだからある程度おしっこを我慢することは慣れていたし今回もまあ何とかなるだろうとか思ってた。
ただ、いつもは学校の終わる時間や帰り道の歩く速さであとどれ位でトイレに行けるというのが見えている。
今回はちがった。
いつもピザを食べ終わったあともなんだかんだ数時間後ダラダラと過ごす。
Rくんたちがいつ帰るのか分からない。
終わりのない尿意との戦いの始まりだと気づく。
R君は一生懸命ゲームの操作方法を教えてくれる。
そもそもゲームが下手な私に尿意が加わり、もうマリオかなにかは死にまくり、「違う!」というR君の声から苛立ちも伝わってきた。
申し訳無くなって というのは建前で、実際にはもういよいよ抑えないとやばくなってきて、
「やっぱり見てるから、大丈夫、ありがとう」
そう言ってR君にゲームボーイを返した。
その後はもうゲームどころではなく
おしっこ漏れる おしっこ おしっこ おしっこ…それで頭がいっぱいだった。
ただ、おしっこを我慢しているのが知られるのもタブーだったのでバレないようにも必死だった。
その間にも同じ教育を受けているはずの妹は恥ずかしげもなくおしっこ!と席を外していたのが心から恨めしかった。
でもそこで私もと行くのは「我慢してたんだ」と思われそうで行けなかった。
いよいよ布製のソファの肘掛の角に股を押し付けて、もうこの姿勢で最後まで過ごそう、最悪じわじわ出してソファの布に染み込まそうとまで考えながら必死で我慢していた頃、
「暇だったら(R君に)花札でも教えてあげたら?」
と台所で洗い物をしていた母親が言ってきた。
花札…確かに好きだけど…今動いたら漏れちゃう…
「どこにあるのかわかんないから…」
と答える私
「ばーちゃんに電話で聞いてみなよ」
と食い下がる母
なぜ食い下がる。。。
当時の私は人の言うことを断ることができず、
渋々と限界のお腹を抱えて立ち上がり、ダイニングの固定電話からおばあちゃんに電話をかけた。
「もしもし…花札…………………」
限界だった
(ア、出る)
気づいた時には足下は水浸し。
私はそのあとの動きや表情を一生懸命考えていたことだけ覚えてる。
ちょうどRくんママが私の姿の見える所にいて、私のママに目配せしてくれた。
すぐに雑巾を持ってママが来た。
Rくんママはすぐに、Rくんたちに「帰るよ」と言ってくれたけど、多分Rくんには見られてしまっていた。
いつもみんなが帰る時には玄関まで見送るので私もいつも通り見送ろうとしたけど、「あんたはこっち」と風呂場に連行されてすごくすごく恥ずかしかった。
Rくんとは同じ小学校の違うクラスだったけれど、その日のことをバカにしたり人に話したりはしなかった。(多分だけど)
それでも、一緒に学校にいくのが気恥ずかしくなって、私から「もう別の友達と学校行くことにした」と言って断るようになった。
それからはほとんど私がRくんを避けるようになった というか、まあ小3の男女だし、普通に絡みが無くなった。
Rくんとは結局1度も同じクラスにならず卒業を迎えて、中学は別々の学校になって、高校生くらいのときにRくん両親が離婚してその家にはお父さんだけになってしまってすっかり会わなくなった。
7年ほど前、大学卒業したかしてないか くらいの頃たまたま地元のダーツバーで飲んでいた時に彼がいた。
元々背が高買ったけどやっぱり背が高かった。
当時からみても古い型のスマホにボロボロのスマホケースをつけていたから、デリカシーもなく「なにこれボロボロじゃん?」と言うと「彼女がくれたものだから変えられないんだ」って。
私はRくんを見るとおもらしした時のことが頭によぎってしまうけれどRくんにとってはそんなこと取るに足らない記憶で、もはや記憶にも残ってないのかもしれないな。
そんなことを考えていたらお酒も相まってトイレに行きたくなった。
その日ダーツバーには当時の彼氏もいたけど性癖の合うセフレも居たから、男女兼用でひとつしかないトイレにセフレを連行した。
Rくんとは同じ小学校に通っていたから、小一から一緒に学校に行っていた。
Rくんのお母さんは看護師さんで私の母親は専業主婦だったけれど、ウマが合うのかよくお互いの家を行き来してた。
○○ママではなく、名前+ちゃんで呼びあってたというのはそういう事なんだと思う。
RくんとRくん弟と、私とうちの妹弟と母親2人で、時々うちでピザパーティーをした。
外に食べに行くよりもコスパが良く、周りの目も気にしなくて済むので母親2人も気楽に過ごしていたことだと思う。
子供は子供で思い思いに過ごした。
幼稚園~小学校上がった頃はピザを食べ終わると皆ですごろくをやったりトランプをやったりして楽しかったけれど、小3にもなると一変して各々の過ごし方がテレビゲームをしたりゲームボーイをしたりに変わった。
Rくん兄弟やうちの弟・妹はゲームが好きで私だけゲームが苦手なタイプだったのでちょっと寂しかった記憶がある。
他の子供たちがそそくさとピザに飽きてゲームに夢中になる中、やることがなくて私は母親2人の横で黙々とピザを食べジュースを飲んでた。
それもおなかいっぱいになって、何をしようかと悩んでいるとRくんのママがRくんに「(私に)ゲームやらせてあげな~」と声をかけてくれた。
Rくんはマリオかなんかをやってたけれど、
私はそんなものやった事がなかったからまずはゲームボーイの画面を見させてもらうことにした。
画面を見てた時にソレは来た。
おしっこしたいかも…
当時おばあちゃん子だった私は、
おばあちゃんから「トイレは恥ずかしいもの」と教えられていて人前でトイレに行くことは恥ずかしいことだった。
小学校に入学してそれまで学校でトイレに行ったことは無かった。
これは自慢でもなんでもないけど小学校6年間で学校のトイレを使ったのは一度きりだった。
(それは小学6年生の頃、体育館で激しくお腹を壊してしまって我慢出来なくなったのだけどその話はまた今度。。)
とにかく私にとってはそれくらいトイレは恥ずかしいものでタブーだったのだ。
小学生の膀胱なのだから、おしっこを我慢して帰るということはしょっちゅう。帰宅後にランドセルを投げ捨ててトイレなんてざらだった。
そんなんだからある程度おしっこを我慢することは慣れていたし今回もまあ何とかなるだろうとか思ってた。
ただ、いつもは学校の終わる時間や帰り道の歩く速さであとどれ位でトイレに行けるというのが見えている。
今回はちがった。
いつもピザを食べ終わったあともなんだかんだ数時間後ダラダラと過ごす。
Rくんたちがいつ帰るのか分からない。
終わりのない尿意との戦いの始まりだと気づく。
R君は一生懸命ゲームの操作方法を教えてくれる。
そもそもゲームが下手な私に尿意が加わり、もうマリオかなにかは死にまくり、「違う!」というR君の声から苛立ちも伝わってきた。
申し訳無くなって というのは建前で、実際にはもういよいよ抑えないとやばくなってきて、
「やっぱり見てるから、大丈夫、ありがとう」
そう言ってR君にゲームボーイを返した。
その後はもうゲームどころではなく
おしっこ漏れる おしっこ おしっこ おしっこ…それで頭がいっぱいだった。
ただ、おしっこを我慢しているのが知られるのもタブーだったのでバレないようにも必死だった。
その間にも同じ教育を受けているはずの妹は恥ずかしげもなくおしっこ!と席を外していたのが心から恨めしかった。
でもそこで私もと行くのは「我慢してたんだ」と思われそうで行けなかった。
いよいよ布製のソファの肘掛の角に股を押し付けて、もうこの姿勢で最後まで過ごそう、最悪じわじわ出してソファの布に染み込まそうとまで考えながら必死で我慢していた頃、
「暇だったら(R君に)花札でも教えてあげたら?」
と台所で洗い物をしていた母親が言ってきた。
花札…確かに好きだけど…今動いたら漏れちゃう…
「どこにあるのかわかんないから…」
と答える私
「ばーちゃんに電話で聞いてみなよ」
と食い下がる母
なぜ食い下がる。。。
当時の私は人の言うことを断ることができず、
渋々と限界のお腹を抱えて立ち上がり、ダイニングの固定電話からおばあちゃんに電話をかけた。
「もしもし…花札…………………」
限界だった
(ア、出る)
気づいた時には足下は水浸し。
私はそのあとの動きや表情を一生懸命考えていたことだけ覚えてる。
ちょうどRくんママが私の姿の見える所にいて、私のママに目配せしてくれた。
すぐに雑巾を持ってママが来た。
Rくんママはすぐに、Rくんたちに「帰るよ」と言ってくれたけど、多分Rくんには見られてしまっていた。
いつもみんなが帰る時には玄関まで見送るので私もいつも通り見送ろうとしたけど、「あんたはこっち」と風呂場に連行されてすごくすごく恥ずかしかった。
Rくんとは同じ小学校の違うクラスだったけれど、その日のことをバカにしたり人に話したりはしなかった。(多分だけど)
それでも、一緒に学校にいくのが気恥ずかしくなって、私から「もう別の友達と学校行くことにした」と言って断るようになった。
それからはほとんど私がRくんを避けるようになった というか、まあ小3の男女だし、普通に絡みが無くなった。
Rくんとは結局1度も同じクラスにならず卒業を迎えて、中学は別々の学校になって、高校生くらいのときにRくん両親が離婚してその家にはお父さんだけになってしまってすっかり会わなくなった。
7年ほど前、大学卒業したかしてないか くらいの頃たまたま地元のダーツバーで飲んでいた時に彼がいた。
元々背が高買ったけどやっぱり背が高かった。
当時からみても古い型のスマホにボロボロのスマホケースをつけていたから、デリカシーもなく「なにこれボロボロじゃん?」と言うと「彼女がくれたものだから変えられないんだ」って。
私はRくんを見るとおもらしした時のことが頭によぎってしまうけれどRくんにとってはそんなこと取るに足らない記憶で、もはや記憶にも残ってないのかもしれないな。
そんなことを考えていたらお酒も相まってトイレに行きたくなった。
その日ダーツバーには当時の彼氏もいたけど性癖の合うセフレも居たから、男女兼用でひとつしかないトイレにセフレを連行した。
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