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51話 一歩★
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どのくらい話してたんだろう。
夕日が森の端へ沈みかけ、さっきまで頭の上にあった陽光は、いつの間にか柔らかな橙色に変わっている。
アイザックも、話を締めくくるように息を吐いた。
だけど、一つだけ気になることがあった。
「なぁ、魔力酔いって、今は大丈夫なのか?」
その質問にアイザックの表情は何とも言えない顔だ。
「実のところ、お前と会ってから魔力を解放できてない」
その言葉に俺は瞬時にあまりよくない状況なのだろうことがわかった。
もしかして、俺に気を遣って──。
「な、なんで言わないんだよ!」
「言えるわけないだろ。俺はお前を大切にしたいんだよ。こんな私情でお前を傷つけたくない」
そう真剣な声で言う。
静かな夕風が吹き抜ける。
その風よりも冷たく感じる沈黙が落ちた。
「──俺を、頼れよ」
気づけば言葉が勝手に口をついていた。
震える声を押さえつけるように、手もまた震えていた。
それでも、逃げなかった。
俺はゆっくりとアイザックのものに手を差し伸べる。
パシッ!
アイザックの視線が落ち、野生の獣めいた光の奥に、長く張りつめてきた理性の影が揺れた。
「……自分が何してるか、わかってんのか。」
低い声。
けれど、拒絶ではなく、踏みとどまろうとする意地のようだった。
太一は視線をそらさず、ゆっくりと口を開いた。
「今から話すのは俺の独り言なんだけど、……俺、恋愛がトラウマなんだ。こんな性格だから人を好きになる勇気も出なくて、もう、誰も好きにならないって決めてた」
そう、ぽつぽつ話す俺に、アイザックは真剣に耳を傾ける。
「…でも、そんな俺の壁を簡単に壊す奴がいるんだ。こんな、何の取柄もないのに、ただ一筋に俺のことを好きだって言ってくれる。トラウマは消えないけど、もう一度──信じてみたいんだ。そいつのことを」
怖いのに、それでも近づきたいと思う。
俺は自分の思いが伝わるよう言葉を紡いだ。
全てを語り終えたあと、頬が熱くて仕方ないのに、アイザックは何も言わなかった。
その沈黙が怖くて、太一はそっと視線を上げる。
そこには、愛しそうに微笑みを浮かべるアイザックがいた。
獣のような鋭さはひとつもなく、胸の奥から溢れたものをそのまま浮かべたような、どうしようもないくらい優しい笑顔だった。
「……ありがとう、太一。」
その言葉だけで、胸の奥がふわりとほどけていく。
抱き寄せられた体は、思っていたよりもずっと温かい。
太一を抱きしめたまま、アイザックは小さく息を呑んだ。
「本当に……いいんだな。」
耳元に落ちた声は掠れていた。
太一は、相手の不器用な確認が少し可笑しくなりながら、短く答えた。
「……何度も聞くなよ。」
言葉に乗せたのは、覚悟というよりも、寄りかかるような信頼だった。
次の瞬間、アイザックの指が太一の背に触れる。
ただ触れられただけなのに、ずっと胸の奥に溜まっていたものが静かにほどけていくのがわかった。
唇が触れる寸前の距離でアイザックが囁く。
「今日は無理はさせねぇ。……初めては、ちゃんとした場所で。」
その声音は、狼が獲物を追うときの鋭さではなく、迷子の子どもを抱くような優しさだった。
太一は息を呑み、そっと目を閉じた。
ただ寄り添うだけなのに、胸の奥がじんわり熱を帯びていく。
その間にも、アイザックの魔力が溢れているのを肌越しにじんわりと感じる。
アイザックは服越しに俺のものと自分のものを重ね合わせた。
その刺激だけで、自分のものが膨らみを増すのを感じた。
徐々にその刺激に慣れてきた頃、ついに自分の履物に手をかけ俺に視線をやる。
「怖かったらすぐ言えよ」
そう、囁くとゆっくり自分のモノを露わにした。
俺の貧相なものとは比べ物にならないほどの物量に一瞬息を飲む。
けど、同時に触れたいとも思う。
そう自覚すると、アイザックとやって以来触ることすらなかった自分のものが、これでもかってくらい硬くなって汁を溢れさせた。
互いに隠すものがなくなり、その熱を増したものを擦り合わせた。
やばい、…気持ちいい。
その刺激に我慢できず、ゆるゆると勝手に腰が動く。
「ふ、気持ちいいな」
そういたずらそうな笑顔で言うアイザック。
だけど、今の俺には毒を付くほどの余裕はない。
されるがまま、直接感じる快楽に、身体に力が入らず、自然とアイザックに凭れかかる。
グチュグチュッ
「も、…むりぃ…、はぁはぁ………。」
行為を開始してから数十分、アイザックは俺の反応を見ながら絶妙に力を強めたり弱めたりをして俺を焦らしている。
「ぁ、あい…ざっく、ほんと…も、つらぃッ…。」
「太一、前に俺には甘えろって言っただろ?俺と二人っきりの時は我慢しなくていい」
俺も、……甘えていいの?
そのアイザックの言葉に何故か、今なら素直になれる気がした。
俺は何も言わずに、ただアイザックの首元に抱き着いた。
「ん、どうした?」
「…アイザックと一緒に、イきたぃ…。」
「ッ!……あぁ──」
一瞬の苦しそうな表情を見せたアイザックは一気にペースを早め畳み掛ける。
「…やっ……それ、つよすぎッ……あ、アイザックっ…!」
「ザックだ、太一。ザックって呼んでくれ。」
「ぁッ……ざ、ザックっ……ッ!」
「クッ……!」
さんざん焦らされた俺は強すぎるその快感に耐えられるはずもなく名前を呼びながら白い白濁を吐き出した。
「はぁはぁ……。」
「ふぅ、…気持ちよかったか?」
コクッ
強すぎる快感に俺はぼーっとしながら素直に頷いた。
「…可愛すぎねぇか。」
「──なに…?」
「なんでもねぇよ」
いつになく赤い顔をしているように見えたザック。
俺は微睡む視界で、好きな人の顔を最後に、静かに目を閉じた。
夕日が森の端へ沈みかけ、さっきまで頭の上にあった陽光は、いつの間にか柔らかな橙色に変わっている。
アイザックも、話を締めくくるように息を吐いた。
だけど、一つだけ気になることがあった。
「なぁ、魔力酔いって、今は大丈夫なのか?」
その質問にアイザックの表情は何とも言えない顔だ。
「実のところ、お前と会ってから魔力を解放できてない」
その言葉に俺は瞬時にあまりよくない状況なのだろうことがわかった。
もしかして、俺に気を遣って──。
「な、なんで言わないんだよ!」
「言えるわけないだろ。俺はお前を大切にしたいんだよ。こんな私情でお前を傷つけたくない」
そう真剣な声で言う。
静かな夕風が吹き抜ける。
その風よりも冷たく感じる沈黙が落ちた。
「──俺を、頼れよ」
気づけば言葉が勝手に口をついていた。
震える声を押さえつけるように、手もまた震えていた。
それでも、逃げなかった。
俺はゆっくりとアイザックのものに手を差し伸べる。
パシッ!
アイザックの視線が落ち、野生の獣めいた光の奥に、長く張りつめてきた理性の影が揺れた。
「……自分が何してるか、わかってんのか。」
低い声。
けれど、拒絶ではなく、踏みとどまろうとする意地のようだった。
太一は視線をそらさず、ゆっくりと口を開いた。
「今から話すのは俺の独り言なんだけど、……俺、恋愛がトラウマなんだ。こんな性格だから人を好きになる勇気も出なくて、もう、誰も好きにならないって決めてた」
そう、ぽつぽつ話す俺に、アイザックは真剣に耳を傾ける。
「…でも、そんな俺の壁を簡単に壊す奴がいるんだ。こんな、何の取柄もないのに、ただ一筋に俺のことを好きだって言ってくれる。トラウマは消えないけど、もう一度──信じてみたいんだ。そいつのことを」
怖いのに、それでも近づきたいと思う。
俺は自分の思いが伝わるよう言葉を紡いだ。
全てを語り終えたあと、頬が熱くて仕方ないのに、アイザックは何も言わなかった。
その沈黙が怖くて、太一はそっと視線を上げる。
そこには、愛しそうに微笑みを浮かべるアイザックがいた。
獣のような鋭さはひとつもなく、胸の奥から溢れたものをそのまま浮かべたような、どうしようもないくらい優しい笑顔だった。
「……ありがとう、太一。」
その言葉だけで、胸の奥がふわりとほどけていく。
抱き寄せられた体は、思っていたよりもずっと温かい。
太一を抱きしめたまま、アイザックは小さく息を呑んだ。
「本当に……いいんだな。」
耳元に落ちた声は掠れていた。
太一は、相手の不器用な確認が少し可笑しくなりながら、短く答えた。
「……何度も聞くなよ。」
言葉に乗せたのは、覚悟というよりも、寄りかかるような信頼だった。
次の瞬間、アイザックの指が太一の背に触れる。
ただ触れられただけなのに、ずっと胸の奥に溜まっていたものが静かにほどけていくのがわかった。
唇が触れる寸前の距離でアイザックが囁く。
「今日は無理はさせねぇ。……初めては、ちゃんとした場所で。」
その声音は、狼が獲物を追うときの鋭さではなく、迷子の子どもを抱くような優しさだった。
太一は息を呑み、そっと目を閉じた。
ただ寄り添うだけなのに、胸の奥がじんわり熱を帯びていく。
その間にも、アイザックの魔力が溢れているのを肌越しにじんわりと感じる。
アイザックは服越しに俺のものと自分のものを重ね合わせた。
その刺激だけで、自分のものが膨らみを増すのを感じた。
徐々にその刺激に慣れてきた頃、ついに自分の履物に手をかけ俺に視線をやる。
「怖かったらすぐ言えよ」
そう、囁くとゆっくり自分のモノを露わにした。
俺の貧相なものとは比べ物にならないほどの物量に一瞬息を飲む。
けど、同時に触れたいとも思う。
そう自覚すると、アイザックとやって以来触ることすらなかった自分のものが、これでもかってくらい硬くなって汁を溢れさせた。
互いに隠すものがなくなり、その熱を増したものを擦り合わせた。
やばい、…気持ちいい。
その刺激に我慢できず、ゆるゆると勝手に腰が動く。
「ふ、気持ちいいな」
そういたずらそうな笑顔で言うアイザック。
だけど、今の俺には毒を付くほどの余裕はない。
されるがまま、直接感じる快楽に、身体に力が入らず、自然とアイザックに凭れかかる。
グチュグチュッ
「も、…むりぃ…、はぁはぁ………。」
行為を開始してから数十分、アイザックは俺の反応を見ながら絶妙に力を強めたり弱めたりをして俺を焦らしている。
「ぁ、あい…ざっく、ほんと…も、つらぃッ…。」
「太一、前に俺には甘えろって言っただろ?俺と二人っきりの時は我慢しなくていい」
俺も、……甘えていいの?
そのアイザックの言葉に何故か、今なら素直になれる気がした。
俺は何も言わずに、ただアイザックの首元に抱き着いた。
「ん、どうした?」
「…アイザックと一緒に、イきたぃ…。」
「ッ!……あぁ──」
一瞬の苦しそうな表情を見せたアイザックは一気にペースを早め畳み掛ける。
「…やっ……それ、つよすぎッ……あ、アイザックっ…!」
「ザックだ、太一。ザックって呼んでくれ。」
「ぁッ……ざ、ザックっ……ッ!」
「クッ……!」
さんざん焦らされた俺は強すぎるその快感に耐えられるはずもなく名前を呼びながら白い白濁を吐き出した。
「はぁはぁ……。」
「ふぅ、…気持ちよかったか?」
コクッ
強すぎる快感に俺はぼーっとしながら素直に頷いた。
「…可愛すぎねぇか。」
「──なに…?」
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いつになく赤い顔をしているように見えたザック。
俺は微睡む視界で、好きな人の顔を最後に、静かに目を閉じた。
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