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4章:ひらめきのコロッケ
33話:西条家
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あれから数分歩くと大きな神社が目に入る。
何人かの参拝客が目に入る。
僕の家の隣ある神社とは大違いだ。
「ここが俺の家」
「え、ここが!?」
「家自体はちっせぇけどな。 ほら、アレ」
西条が指さす方を見るとそこには立派な平屋があった。
どこが!? めちゃくちゃ立派な家だよ!? どこが小さいの!?
そう心中思いながら後をついて行く。
「ただいま」
「お、お邪魔します」
「この時間皆神社にいるからそんなに気使わなくて大丈夫だから」
「あ、え、うん」
「ここが俺の部屋。 飲み物とか持ってくるから待ってろ」
「お気使いなく!」
「あ? お客サンだろ? 持ってくるから待ってろ」
そういうと西条は飲み物をとりに部屋を後にした。
一分も立たないうちにコップにお茶を入れ持ってきてくれた。
香り的に多分緑茶だ。
僕が座っている前にドカっと座るといきなり制服を脱ぎ始めた。
「え、な、うぇ!?」
「見た方がはえーから」
「どういう…!?」
僕が狼狽えている間に上裸になった西条。
その上半身を見て僕はさらに目を見開く。
「痣が…」
上半身には首にあった痣がそのまま広がっており、ぐるぐると巻き付いているような形になっている。
「首にある痣は蛇神の加護なんだ」
「加護?」
「腹まで長いのは大蛇だから」
「大蛇だから…」
「俺の家は代々大白神社の神主をやっているんだが、そこで祀っているのが大きな白蛇の神様と言われている。 それが俺が言っている蛇神だ」
「でも呪いじゃなくて加護なら西条のこと守ってくれてるってことじゃないの?」
「そうだ。 これは呪いじゃねぇ。 加護だ。 だから俺はほとんど危険な目には合わねぇ。 もし合いそうになっても首のコレが危険を知らせて俺はその場所へ行けなくなる」
「いけなくなるって?」
「その場所へ行こうとすると首が締まるんだ。 そんで離れると緩む。 どっちが危険だよって感じだよな」
「まあまあ、確かにそうだけど…。 でも、そこまでして守りたいってことは蛇神様は凄く西条のこと好きなんだと思う!」
僕の言葉に反応するように痣がウネウネと動き出す。
まるで”そうだ”と言っているように…。
「…ゴホン。 まぁ、そうだな。 それは爺ちゃんが死んだ日に分かってるし、そのことは別にいいんだ」
「ん? あれ? じゃあ痣のことで助けて欲しいわけじゃないんだよね?」
「あぁ」
「なら僕は何をしたらいいだ?」
そう問うと西条はゆっくりと下を向き、口を開いた。
「俺の変わりに攫われたガキを助けてやって欲しい」
何人かの参拝客が目に入る。
僕の家の隣ある神社とは大違いだ。
「ここが俺の家」
「え、ここが!?」
「家自体はちっせぇけどな。 ほら、アレ」
西条が指さす方を見るとそこには立派な平屋があった。
どこが!? めちゃくちゃ立派な家だよ!? どこが小さいの!?
そう心中思いながら後をついて行く。
「ただいま」
「お、お邪魔します」
「この時間皆神社にいるからそんなに気使わなくて大丈夫だから」
「あ、え、うん」
「ここが俺の部屋。 飲み物とか持ってくるから待ってろ」
「お気使いなく!」
「あ? お客サンだろ? 持ってくるから待ってろ」
そういうと西条は飲み物をとりに部屋を後にした。
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「え、な、うぇ!?」
「見た方がはえーから」
「どういう…!?」
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その上半身を見て僕はさらに目を見開く。
「痣が…」
上半身には首にあった痣がそのまま広がっており、ぐるぐると巻き付いているような形になっている。
「首にある痣は蛇神の加護なんだ」
「加護?」
「腹まで長いのは大蛇だから」
「大蛇だから…」
「俺の家は代々大白神社の神主をやっているんだが、そこで祀っているのが大きな白蛇の神様と言われている。 それが俺が言っている蛇神だ」
「でも呪いじゃなくて加護なら西条のこと守ってくれてるってことじゃないの?」
「そうだ。 これは呪いじゃねぇ。 加護だ。 だから俺はほとんど危険な目には合わねぇ。 もし合いそうになっても首のコレが危険を知らせて俺はその場所へ行けなくなる」
「いけなくなるって?」
「その場所へ行こうとすると首が締まるんだ。 そんで離れると緩む。 どっちが危険だよって感じだよな」
「まあまあ、確かにそうだけど…。 でも、そこまでして守りたいってことは蛇神様は凄く西条のこと好きなんだと思う!」
僕の言葉に反応するように痣がウネウネと動き出す。
まるで”そうだ”と言っているように…。
「…ゴホン。 まぁ、そうだな。 それは爺ちゃんが死んだ日に分かってるし、そのことは別にいいんだ」
「ん? あれ? じゃあ痣のことで助けて欲しいわけじゃないんだよね?」
「あぁ」
「なら僕は何をしたらいいだ?」
そう問うと西条はゆっくりと下を向き、口を開いた。
「俺の変わりに攫われたガキを助けてやって欲しい」
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