最強両親による彼氏探し!

アキサクラ

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2章:王国でのパーティー

17話:夢

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「いい趣味してるな!おい、リリィ着せてやれ。」
「おう!任せときな!」
「よ、よろしくお願いします!」


そう言って、私はカーテンで仕切られている隅にリリィと移動した。


「あの…リリィちゃん?」
「リリィでいいぜ。アンタ母さんの事知ってんならアタイも猫被る必要ないしな。」
「分かりました。リリィですね。」
「あとその敬語もいらねぇよ。」
「え、あ、うん。分かったわ。」

そんな会話をしながらも、着替えを手伝うスピードは変わらない。
リリィこんなに小さい時から働いてるなんてすごいなぁ…。

「アンタの名前サクラだったな。綺麗な名前だな。」
「え!ありがとう!!」
「アタイの次にな。」
「え…!あ、そうだね!」
「だろ?リリィって名前に恥じねぇ顔してるしな。」
「あはは、それはそう!」
「話が分かるじゃねぇか。アタイはなこの顔を使ってこの店をもっともっと大きくするのが夢なんだ。だから今度の王国のパーティーではアタイの顔を売りに行く。サクラ、お前も協力しろよ!」
「え!?でも私王国に知り合いなんていないし…。」
「サクラのネームバリューだけでも儲けもんだ。なんたってアンタは勇者と魔王の子なんだからな。」
「知って…!」
「そりゃ知ってるさ、だって母さんの子だしな。」


ティナさんって一体どんな人物なの!?
魔王知ってるってことは、勇者も知ってるとは思ったけどその子である私の事も知ってるなんてどういう…!!
めちゃくちゃ重要人物だよね!?ティナさんって!!
でもティナさんの事、お母様からもお父様からも聞いた来ないし…。
一体どういう人物なんだろう。クロは家でお留守番だから聞けないし…。


「ところで、サクラ。アンタの夢はなんなんだよ?」
「…え?」
「夢だよ。アタイの夢は語っただろ?」


うん。一方的にね。


「で、サクラの夢は?アタイの夢に協力してもらうんだ。アタイもアンタの夢に協力してやるよ。」
「きょ、協力って…。」
「するだろ?」
「…まぁ。私に出来る範囲なら?」
「それで充分だ!!」


夢か…。
そういえばなんだかんだ何も考えずに生きてきたな。夢とか目標とかそういえば何もないかも。
リリィはお店を大きくすること。シトリンは私の家のバトラーになること。周りの子はしっかりとした夢をもってる。

私の夢…。
思いつくのは、前世の小さな願い。


「リリィ。笑わない?」
「あ?笑わねぇよ。」
「私ね恋人が欲しいの。ちゃんと愛し合える恋人が。」
「ふーん。いいじゃねぇか。それだったら男紹介したりできるし、やばい奴いたら教えてやるよ。丁度王国のパーティーあるしな!その時に色々教えてやる。」
「本当!?」
「あぁ。約束だァ。じゃあ歯食いしばれよ。」
「え?」

そう言うとリリィは思いっきりコルセットをしめた。それに私は言葉にならない悲鳴を上げ、涙が出そうなりながらリリィの言う通りに歯を食いしばっていた。
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