最強両親による彼氏探し!

アキサクラ

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3章:魔王選抜トーナメント

30話:初めての魔王城

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お母様とお父様の寝室にあるワープゾーンをくぐる。
相変わらずツノが出たままだけど気にしない。今はお母様やシトリン、クロの方が大事。

待ってて!今向かうから!


「いいか、サクラ。ワープゾーンを抜けたら絶対俺から離れるなよ。」
「うん…!」


目を開けると、一室の部屋。
黒を基調としている落ち着いている部屋だけどかなり広い。
ベッドの大きさもかなり大きい。


「お父様、ここって?」
「…ここは、ママの部屋だった場所だな。」


ってことは元魔王の部屋?
確かに広いけど、普通の部屋だけどな…。
もっと祭壇とかあって、階段の上の玉座に座ってるイメージなんだけど。


「ママと戦い終わったら、この部屋に案内されたんだ。」
「え、そうなの?」
「だから覚えがあるんだが…っ!誰かくる。」
「え?」


そう言うと、お父様は私を背中に隠して臨戦態勢をとった。
いくらお母様と結婚してようが、ここが魔物の本拠地の魔王城には変わりない。
こんなに真剣そうなお父様は初めてだ。

それこそシトリンの時以来だ。

━ガチャ。
重そうな扉が開く。

「あら、アナタ。もう来てたの?」

扉から現れたのはお母様だった。
明らかにホッとするお父様に、私も同じく安心する。それにしても珍しくお母様がツノとか尻尾とか肌の色も全部出てる。
普段は人間の姿に寄せているのに…。

「なんだぁ。ママか!焦ったよ。」
「もう!パパに勝てる相手なんてここにはいな…あら?サクラ、そのツノどうしちゃったの?」
「そうなんだよ!ママ見てくれ!」
「はいはい。シトリン、悪いけどパパとサクラにお茶お願いしてもいいかしら?」
「はい。かしこまりました。」

お母様の背中で見えなかったけどシトリンも無事。本当によかった。
でもやっぱりクロの姿はない…。
一体どこに行っちゃったんだろう。

「ほら、サクラ頭をこっちに向けてちょうだい。」
「う、うん。」

お母様が私のツノを見る。なんかお医者さんに診察されている気分。
でも今はそんなことより、クロの事が気になる。

「お母様、その、クロの姿が見えないんだけど…。」
「ん?クロちゃん?クロちゃんは、今門番のお手伝いしているのよ。」
「え!?門番のお手伝い?どういうこと!?」

門番って確か、今はクロちゃんのお兄さんがやってるんじゃなかったっけ?

「ケルちゃんの息子の一人がね。今の門番なんだけど…、今回魔王選抜トーナメントに参加するのよ。そのせいで門番が手薄になっちゃって、ケルちゃんは今お腹に子どもがいるし…。そういうことでクロちゃんが呼ばれたのよ。急で困っちゃうわよね。」


確かに急だけど、それ以前に魔王選抜トーナメントって何?
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