3人で昔からしてるゲームと瓜二つの星に行ってみた

物語の始まりⅡ

近所に変人　と認知される人がいた。めったに家から出たのを見たことがないため、そう言われてた。

隣の家に住む　緑　紫　(みどり むらさき）は高校に通っているごく普通の高校生だ。変わっていることといえば毎朝隣人の家の様子を覗き見するぐらいだ。

歴史を感じる木造の建築に蔦の生えた壁。新築だらけの住宅地に立っている、違和感丸出しの建物だった。その家のことが気になったきっかけは、隣人の姿を見たことがなかったことから、人間ではないものが住んでいるんではないかと思い始めたのがきっかけだった。

毎朝家を観察するようになったある日ラジオ体操をしてるのを見た。覗き見していることで怒られるに違いないと覚悟したが、目があった途端挨拶をされた。その日から家から隣人に興味が移り、気になり始めた。変人の渋い見た目に、少し髪がハゲてるのが緑の好みにあっていたのも理由だった。

今日は変人宅の家の前に疎い私でも分かるTHＥ美女が扉の前にいた。身長170cmぐらいで、燃えるような赤い髪のショートカットの容姿だった。そんな中呼び鈴を鳴らしだした。

ピンポーンーー　ピンポーンーー　

「  いますかー？」朝のひんやりとした空気にひびきわたる美声。緑は塀の影に隠れてこっそりと聞く。

変人「はーい　いま出ます」

操作していたタブレットを机に置き、部屋中に設置されているパソコンの電源をすべて落とす。

そして玄関に向かうのだった。