VRMMOの最強魔眼士~視力極振りの最弱職~

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11.冒険者ギルド

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 あの後すぐ飯をかっ食らい、風呂に入って寝た。
 今起床して、現在時刻……まぁとりあえず朝だ。多分。

 ということで今日も今日とて元気にオアリブやっていきます。
 オアリブの機械は俺の部屋に設置されてるのもあって、このベッドから目と鼻の先にある。
 この3日間ほぼずっとログインしていたのもあって、機械への出入りやセッティングは大方慣れた。
 一人で若干手間取りながらもセッティングを終わらせる。

 スタートボタンを押し、機械音声を聞き流しながら眠る。
 起きたらそこは噴水前だ

 ……さて、今まではここから向かって左のパン屋に直行していたわけだが、今日は違う。
 目的地は向かって右の冒険者ギルドだ。
 足取り軽く駆け出し、気持ちいつもより早足になる。
 靴底と石畳がぶつかり、今の心情を表すかのようにコツコツと陽気な音を鳴らす。

 ◇◇◇

 噴水前からだとパン屋とそこまで距離が違うわけでもないのに、思った以上に早く着いてしまった。
 別に気負う必要もないので、さっさと扉を開けて入ってしまうことにする。
 ガチャ、と扉が子気味のいい音を立てて開く。

 踏み入った建物内は酒場然としていて、木の床板がキシキシといいながら大勢の人を支えている。
 やっていることは人それぞれで、グループでジョッキを打ち合わせている人たちもいれば、受付の人と話している人、掲示板のようなものをしげしげと眺めている人もいる。
 その全員に共通して言えるのはみんながみんな鎧やローブ、剣や杖などを纏っている。
 かくいう俺もRPGに出てくる村人のような恰好をしている。
 これはこのゲームを始めた時点で着ていたもので、パン屋でのバイトの時はこの上にエプロンを着けている。
 さて、余談はここまでにして、入会するために受付に並ぼう。

 並ぶと多少の列はあったが、そこまで待つこともなく俺の番がやってくる。

「ようこそ冒険者ギルドへ。ご用件をお伺いします」

「入会をお願いします」

「ご入会ですね。入会金の200ゴールドをいただきますがよろしいですか?」

 200?思ったよりだいぶ安かったな……。
 これならもうちょっと早く来てもよかったかもしれない。

「はい、大丈夫です」

「ではちょうどお預かりして……はい。では入会手続きをして参りますのでこの札を持ってあちらの席でお待ちください」

 受付さんはそう言って他の人に受付を任せて奥に入っていった。
 言われた通りに席に腰かけ、手続きの完了を待った。

「──13番の札をお持ちのお客様、入会手続きの方完了いたしましたのでこちらにいらしてください」

 13番……俺だ。
 席を立って呼ばれたところへ向かう。

「では、こちらが会員の証であるギルドカードです。
 このギルドカードにはランク制度があり、貢献度によって昇格が行われます。
 お客様のような新人会員様は最低ランクのFから始まり、E、D、C、B……という風に昇格していく形になります。
 昇格の基準としましては、一番上とその次のSとAランク以外の全てはこなした依頼の数と質によって判断されます。
 最後の注意事項として、一週間何の依頼もこなされなかった場合、降格または退会といった措置を取らせて頂く可能性があります。
 これはCランク以上になられますと解除されますのでそれまでの辛抱でございます。
 ここまでで何か質問など御座いますでしょうか?」

 なるほど、昇格うんぬんはまぁ感覚で理解出来る。
 とりあえず一週間に一回は確実に依頼をこなさなければか。
 あ、そういえば依頼はどこで受けられるんだろうか。

「あの、依頼ってどこで受けられるんですかね?」

「あっ、失礼しました。失念しておりました。
 依頼はあちらの掲示板にて依頼書が張り出されていますので、それを破り取って受付まで持ってきて頂くと受注できます。
 依頼達成後は依頼主の方にサインしてもらった依頼書を受付に提出して頂くと名実ともに依頼完了となります」

「なるほど、ありがとうございます」

「いえいえ。では、私共は貴方様のご健康を願っております。良い旅を」

 受付さんがペコリとお辞儀したので、俺も会釈してから依頼の張り出された掲示板に向かう。

 掲示板に張り出されている紙を見てみると、右下の方にFやE、Dといったアルファベットが振られており、その階級の人向けの依頼だということが理解できた。
 Fランク向けは……ゴミ拾いとかドブさらいのお手伝いみたいな感じだな。
 まぁ、最初だしそんなもんだろう。

 さて、どれを受けようか。
 ゴミ拾い、ドブさらい、街道清掃……へぇ、魔力供給とかもあるんだ。
 魔力や魔法なんざチュートリアル以降一切目にしてないけどな。

 うーん、ここは無難にゴミ拾いでいいかな。
 依頼書を破り取って受付に持っていく。
 手続きを済ませて依頼主の住所を渡される。
 えっ、どうしろと……?
 と思ったが住所の書かれた紙を受け取った瞬間、空中に半透明で立体的な矢印が浮かび上がり、ひたすらに一方向を指している。

 ……なるほど、これが案内代わりか。
 受付の人に会釈してからギルドを出る。
 そして矢印の指す方向にまっすぐ向かっていく。
 その間も矢印は変わらずふよふよと浮かびながら俺を先導する。

 着いた場所は開けた空き地で、そこかしこに紙袋やらなんやらが転がっている。
 わーお……中々な悲惨具合で。
 腹をくくっていそいそと掃除の用意を始めた。
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