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それぞれの旅立ち
ガラード・エレイン2
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教会の近くには、湖がある。
湿原であるこの地域は、湖や池が多い。
白き盾を携え、金色の剣を持ったガラードは、白い騎士を探して湖の辺まで来ていた。
「白騎士出てこい! このガラード・エレインが相手をしてやる!」
叫んだガラードの視線の先……湖畔が揺らめいた様に見え、次の瞬間には
白騎士が湧いて出る。
湧いて出る……その表現が正しいかは分からないが、それぐらい存在感もなく現れた。
「あんた、何者だ? 何故、盾を持った騎士を襲う?」
問い掛けるガラードだが、白騎士からは返事する気配すらない。
ただ無言で槍を構えて、ガラードにその切っ先を向ける。
「成る程ね……結局、戦ってみるしかないか……」
カラードは、宝石が鏤められて金色に輝く鞘からカリバーンを引き抜く。
刀身の中央にはルーン文字が描かれ、黄金でコーティングされた剣は太陽の輝きを何倍にもして反射する。
そんな金色の剣カリバーンを構え、ガラードは白騎士と対峙した。
白騎士は馬上から、悠然とガラードを見下ろしている。
「余裕……って感じだな。あんたが強いのは知ってるが、舐めてると怪我するぜ!」
重量級の盾を持っていると思えない程、ガラードの動きは素早い。
一瞬で白騎士との距離を詰めると、盾で身体の半分を隠しながらカリバーンを振りかざす!
その一連の動作を冷静に眺めていた白騎士は、ガラードの振るカリバーンの軌道を見極めて槍を突き出した。
「その動作は、さっき見せてもらった! 初見じゃなければ、対応出来るぜ!」
ガラードは鋭い槍の一撃を盾で防ぐと、横に払ったカリバーンは白騎士の腹部を斬り裂く!
上半身と下半身が分断される程の一撃……それ程のタイミングだった筈……
しかし、空振りしたような感覚がガラードの腕に伝わる。
危険を感じたガラードは後方に跳び、白騎士の槍の射程外まで離れた。
「真っ二つ……じゃないにしても、普通なら血ぐらい出るだろ? どうなってんだ?」
胴体を斬られた筈の白騎士を眺めながら、ガラードは盾の重さを確認する。
「こりゃ……なかなか厄介そうだな。ちょっと痛いが、覚悟を決めるか……」
動かない白騎士との距離を再び詰めたガロードは、カリバーンの射程距離に入った瞬間に跳んだ!
まるでデジャブの様に、ガラードの胸を目掛けて白騎士の正確で鋭い槍が突き出される。
「まるで動きが同じだな! だからこそ、これで見極める!」
空中で盾を僅かにズラしたガラードは、わざと右胸を槍の軌道上に晒け出す。
「ぐおおぉぉぉ!」
ガラードの右胸に、白騎士の槍が深々と突き刺さる。
それでも、ガラードの動きは止まらない……放たれた金色の軌跡は、白騎士の首を跳ね飛ばした。
ガラン……
乾いた音を立て白騎士の兜が大地に落ち、槍を持つ手からも力が抜ける。
「やったのか? それにしても、何だコレは? 鎧が勝手に動いてたって事なのか?」
兜だけではなく、白騎士の鎧の全てが大地に散らばっていた。
そこに、人の姿は影も形も無い。
「どうなってんだ? これじゃ、何も解決してないのと同じだな」
そう言いながら、ガラードは右胸に刺さった槍を抜いた。
金色に輝き続けるカリバーンの鞘は、その光を槍が抜かれて穴の空いているガラードの右胸に向けて放出している。
その光を浴びているガラードの身体の傷は、直ぐに癒えていく。
身体に空いた穴ですら、何もなかったかのように修復された。
「いつも助かるぜ! さて、コイツどうするかな?」
金色の光が収まると、ガラードは屈んで転がった鎧を眺める。
離れた場所から、そんなガラードに視線を向ける女性……
「ようやく出会えたわね……ガラード。私の白騎士を倒せる程に成長して……愛しき私の息子を奪ったマーリンの元を離れ、ようやく……これからは、私があなたを守るわ……」
霧で覆われる湖の中央で、その女性はガラードを見ていた。
湖の乙女、ヴィヴィアン……それが、彼女の名前である。
かつて最強の騎士の1人であったブレスタ・グランロッドに魔法をかけて、一夜を共にした。
聖剣を持つブレスタの弱みを握り、ヨトゥン陣営から逃がさない為の策だったが、そこで1人の子を身篭る事になる。
その子……ガラードは、ブレスタの手によってヴィヴィアンの住む湖の近くの修道院に預けられた。
遠くからでも我が子が見られる生活に、ヴィヴィアンは安らぎを感じていた。
そこに魔術師マーリンが現れ、ガラードを奪って行ったのである。
ガラードを愛おしそうに眺めていたヴィヴィアンは、静かに瞳を閉じると姿を消した。
湿原であるこの地域は、湖や池が多い。
白き盾を携え、金色の剣を持ったガラードは、白い騎士を探して湖の辺まで来ていた。
「白騎士出てこい! このガラード・エレインが相手をしてやる!」
叫んだガラードの視線の先……湖畔が揺らめいた様に見え、次の瞬間には
白騎士が湧いて出る。
湧いて出る……その表現が正しいかは分からないが、それぐらい存在感もなく現れた。
「あんた、何者だ? 何故、盾を持った騎士を襲う?」
問い掛けるガラードだが、白騎士からは返事する気配すらない。
ただ無言で槍を構えて、ガラードにその切っ先を向ける。
「成る程ね……結局、戦ってみるしかないか……」
カラードは、宝石が鏤められて金色に輝く鞘からカリバーンを引き抜く。
刀身の中央にはルーン文字が描かれ、黄金でコーティングされた剣は太陽の輝きを何倍にもして反射する。
そんな金色の剣カリバーンを構え、ガラードは白騎士と対峙した。
白騎士は馬上から、悠然とガラードを見下ろしている。
「余裕……って感じだな。あんたが強いのは知ってるが、舐めてると怪我するぜ!」
重量級の盾を持っていると思えない程、ガラードの動きは素早い。
一瞬で白騎士との距離を詰めると、盾で身体の半分を隠しながらカリバーンを振りかざす!
その一連の動作を冷静に眺めていた白騎士は、ガラードの振るカリバーンの軌道を見極めて槍を突き出した。
「その動作は、さっき見せてもらった! 初見じゃなければ、対応出来るぜ!」
ガラードは鋭い槍の一撃を盾で防ぐと、横に払ったカリバーンは白騎士の腹部を斬り裂く!
上半身と下半身が分断される程の一撃……それ程のタイミングだった筈……
しかし、空振りしたような感覚がガラードの腕に伝わる。
危険を感じたガラードは後方に跳び、白騎士の槍の射程外まで離れた。
「真っ二つ……じゃないにしても、普通なら血ぐらい出るだろ? どうなってんだ?」
胴体を斬られた筈の白騎士を眺めながら、ガラードは盾の重さを確認する。
「こりゃ……なかなか厄介そうだな。ちょっと痛いが、覚悟を決めるか……」
動かない白騎士との距離を再び詰めたガロードは、カリバーンの射程距離に入った瞬間に跳んだ!
まるでデジャブの様に、ガラードの胸を目掛けて白騎士の正確で鋭い槍が突き出される。
「まるで動きが同じだな! だからこそ、これで見極める!」
空中で盾を僅かにズラしたガラードは、わざと右胸を槍の軌道上に晒け出す。
「ぐおおぉぉぉ!」
ガラードの右胸に、白騎士の槍が深々と突き刺さる。
それでも、ガラードの動きは止まらない……放たれた金色の軌跡は、白騎士の首を跳ね飛ばした。
ガラン……
乾いた音を立て白騎士の兜が大地に落ち、槍を持つ手からも力が抜ける。
「やったのか? それにしても、何だコレは? 鎧が勝手に動いてたって事なのか?」
兜だけではなく、白騎士の鎧の全てが大地に散らばっていた。
そこに、人の姿は影も形も無い。
「どうなってんだ? これじゃ、何も解決してないのと同じだな」
そう言いながら、ガラードは右胸に刺さった槍を抜いた。
金色に輝き続けるカリバーンの鞘は、その光を槍が抜かれて穴の空いているガラードの右胸に向けて放出している。
その光を浴びているガラードの身体の傷は、直ぐに癒えていく。
身体に空いた穴ですら、何もなかったかのように修復された。
「いつも助かるぜ! さて、コイツどうするかな?」
金色の光が収まると、ガラードは屈んで転がった鎧を眺める。
離れた場所から、そんなガラードに視線を向ける女性……
「ようやく出会えたわね……ガラード。私の白騎士を倒せる程に成長して……愛しき私の息子を奪ったマーリンの元を離れ、ようやく……これからは、私があなたを守るわ……」
霧で覆われる湖の中央で、その女性はガラードを見ていた。
湖の乙女、ヴィヴィアン……それが、彼女の名前である。
かつて最強の騎士の1人であったブレスタ・グランロッドに魔法をかけて、一夜を共にした。
聖剣を持つブレスタの弱みを握り、ヨトゥン陣営から逃がさない為の策だったが、そこで1人の子を身篭る事になる。
その子……ガラードは、ブレスタの手によってヴィヴィアンの住む湖の近くの修道院に預けられた。
遠くからでも我が子が見られる生活に、ヴィヴィアンは安らぎを感じていた。
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