「化け猫」

夢幻

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「蛇女郎」

「蛇女郎」11 ☁️

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私は、ぐるっと部屋を再度見渡し、きゅっつと掴んでいた足から手を離し、伸びでもするかのように両手を後ろにつけ少し上を仰ぎ後ろに首をそらして、本棚の上を見上げた

観葉植物が2つ緑の葉が垂れている
アイビーと、もう一つはなんだったと思う
思い出せない


左横には濃い緑の130㌢位の観葉植物に、天井から下げるタイプのシダ類が2つ、南側の出窓には小さいサボテンが3つ並んでいる。ぬいぐるみ以外に、グリーンが多いかりんの部屋

リモコンで、部屋の電気を消す
外の夜と部屋の暗さは同化する
窓は、開いていてカーテンが風で強く揺れる


この間、猫の友達が3匹来た時の事を思い出す
電気を消して、窓を開けておいた
時間になって、スッ、スッ、スッと猫の友達が窓から入ってきた

その時に言われた
「あんたの眼、外から光って見える」と笑った
「つい、暗いと。気をつけないと」と小さく笑った
彼女達の目も光って見える
「あんたは憑依型だから、ホント気をつけないと」と別の白猫が言った
私は、暗闇の中でスタンド型の姿見を見る
目が光っている(笑)
闇に潜む、本来の私だ
草木に姿を潜ませ、様子を伺う
1人でいる時や仲間達、暗いとつい...
(私達にとって、闇は友達だ)


風は強くなってきていて、カーテンが夜の闇を引き入れるかのように、揺れている
隠しているモノを、暴きたいとでも言うかのように



かりんが秘密にしていたモノも見た(笑)
申し訳ない、一生懸命隠していたと思うが(笑)


風は、さらに強く入ってきて部屋の中を荒らすのではと思うほどで、カーテンの揺れる動きで夜の匂いが部屋の中に入ってきてるような気がし、夜の匂いに包まれている気持ちがして、気持ちが落ち着いていた

窓が閉まっているよりも、開いている方が、外の匂いがする方が落ち着く




続く→
「蛇女郎」12
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