「化け猫」

夢幻

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「蛇女郎」9

「蛇女郎」 エピローグ1

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「蛇女郎」エピローグ 1

  「いってきます」
朝6時前、私は玄関を出た
黒の上下のジャージに、白のスニーカーで、玄関からポンとジャンプ、着地地点からダーっと走っていく。


朝のジョギングだ


かりんは、部活動に入っていない
週3、4回朝ジョギングをする
毎日ではない

時間にして3、40分。時には、1時間弱コースで
Uターンして帰ってくる。
走るコースは毎回違って、Uターン場所も様々
走って、走って、走って帰りに神社に寄って帰ってくる


かりんでいる私には、放置できない問題があった。色々ありすぎだけど、かりんやかりんの友達をからかう男子をやっつけると、そいつらの友達やお兄ちゃん、先輩、ヤンキー達に、昼休みや放課後に呼び出しを喰らう


教室に入ってきて、かりんの名前を呼び、ちょっと来いと言われる


教室は、ざわっとする
固まったクラスの級友達の中、心配そうな顔をする今さっき喋ってい友達に、ここで待っててと言う
誰も、動く者はいない
教室の入口で一旦、教室を振り返り、みんなを見る。みんな、ただ立っている
教室の入口を、ピシャんと音を立てて締める


かりんは綺麗だから、それもあってのようだ
あわよくばで、校舎裏、焼却炉等の場所に呼び出される私だ



「なんですか~」って、呼び出されてついっていった場所は、お決まりの焼却炉のある場所


その場所は、私がボコった友達だったり、先輩だったり、その時々なんだけど、女子もいたり大体4、5人や7、8人
1人に対してっw  いつも心の中で笑っってる


10人、いたことはない


呼び出されて言われる事は、いつも同じ
「こいつをやってくれたな、男をボコって楽しいか、生意気」とか、


「へー、こいつと」か、「マジ可愛い」、「いいの、これやっちゃって」とか、等等で脅すようなや態度をとったりで。ナイフ出したりするのや、ボクシングの動作するのもいて



「拳が早いの見てもらいたいんですか?」とニコニコ顔で言うと、怪訝な顔で


「はっ?ナニ言ってんの?わかんないの?」


「強がってんじゃないの」


「かえって、煽るってわからないのか」
口々に言い出す、男子生徒達。同学年ではなく一、ニ年上の先輩達のようで、今回女子生徒はいない


事を荒立てたくない、学校生活
かりんの身体でいる以上


目の前にいるのは、呼び出しにきたのと、そのお仲間だけ


空は、明るい秋の空
そう秋なのに、淋しい感じはなくて、暑い
太陽は眩しくて


「ニィ」と笑って、眼がキュウっと光る
全員ひと睨みする私


少し惚けたように突っ立ち、全員回れ右して散っていく。ちょっとふらふらな者、しっかりした足取りの者、ちょっと変な感じは、すぐ治まる


催眠だ。かりんに、手を出さないように


かりんをとっちめろと言われた、頼まれた事は忘れて、これからはかりんの事はスルーする暗示をかける


頼んだやつも、この場にいれば、かりんをスルーする
いなければ個別で、後でやるか

まあ暫くは、
「えっ、なんで」と言う様を見させて貰う
面白いしから
頼んだ奴らにかりんの事を聞いて「はぁ、なんだ」と言われて、???ってなって、わめき立てるように言う張本人は、頼んだ奴にうざがられキレられ、ボコられる


頼まれた記憶もなければ、了解した記憶もない
かりんをスルーする暗示だけが、実行される結果で、かりんをボコるようにお願いした張本人も、スルー暗示をかけた方がよいのだけど
ボコられろと思うし、自分の記憶が変とさせておく方が、本人が混乱するのを気がすむまでさせてあげたい


(私は催眠、暗示をかけられる
蛇特有の睨みと、人間が生き物が蛇を見ると感じる恐怖心を利用して
こんな事ができるのは、山の神のおかげと思う)


本当は、こんな事しないでいるのがベスト
私が中にいる間はいいけど、いなくなったら
かりんは大変だ


それもあって、拳法を習っているんだけど
かりんが使えるかは、半信半疑
多分~、いざっとなったらレベルで...
悩むは、尽きない



長い
続く→
「蛇女郎」エピローグ 2
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