「化け猫」

夢幻

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「蛇女郎」9

「蛇女郎」 エピローグ4

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「3人ニャ!自分含めて、3人ニャ!」
威張って、大の字ポーズ
チョキの3つ指でキメる、化け猫


「へー、何繋がり?それにしても普通、お互い正体探りあいするんじゃない、俺達」


「だったら、最初に攻撃すれば良かったニャ?神社の力を使えるなら、私を仲間と思ったのだろ!簡単ニャ!」


「正体、わからないのにか?」


「仲間との知り合い初めも、そんなもんニャ。匂いが違うニャ」


「匂いか!確かに、まあそうだな。本当なら、もっと警戒心がでてもおかしくはない」
敵外心を抱かなかったのは、確かにそれがあるなと、蛇は思った


「そこは、もう良いからニャ。あいつら影響範囲抜ければ、正気に戻って、帰ってくるのか?電車やタクシー使えば、1時間もしないうちに目が覚める。お仕置きにしては、軽いな」



「範囲を越えれば正気に戻るし、戻っては来れるだろう」


「だろう、ニャ?」


「一度正気に戻れば、また範囲に入っても正気を失う事はないが、体の方位磁石が狂う暗示をかけてある。1週間はぐるぐる道に迷って、家に戻れるかな?戻っても、出かければ行き先と違う所に行く。まあ、その間に何もないとよいな」


「一週間、行方不明になる可能性もあるのか!中学生がニャ」


「旧街道の道を歩けば、雑木林や森もある。トラップに当たらないとよいな」


「愉快そうだな。落とし穴もあるって事ニャ!高台の公園で足が滑る可能性もあるのか。この時期夜、彷徨うのは辛いな」


「夜は疲れて、そこら辺で転がって寝る事になるだろうな!ああいうのは、何かやってっるから芽を摘んでおく方がいい。のちの災いの為に」


「こんな所で、待ち構えてる奴らだしニャ」
蛇と猫耳尻尾は、お互いニヤっと笑う


「ここに来たのは、龍のTシャツの奴をつけていたからニャ」急にキリッと、厳しい顔になる猫耳尻尾のビキニ化け猫スレンダーが、知的美猫に見えた瞬間であった


「・・・」
ニャが、邪魔と思う蛇



龍のTシャツを着た中学生は、自宅に昼前に戻っていてベッドに転がっていた。両親は共働きで家にいない、持ち家で裕福な家庭に見える


いつも一緒にいる仲間達と、三ノ宮駅に7時過ぎにいた。どうしているのか、分からなかった。駅の改札口を通った記憶も、電車に乗った記憶も、駅を降りた記憶もなかった。仲間達みんな、そうだった
駅前のロータリーを少し離れた場所で、みんな立っていた


自分も、みんなもここ迄の記憶がなかった
みんなで、訳がわからないまま、戻ろうと話をし、駅に向かう途中バラバラになってしまった


駅迄、たった5分
全員ではないけど
一緒に、電車に乗ったのが2人
だけど、電車の中で急に立ち上がって、どんどん歩いて違う車両にいったり、妹のゆかりは途中下車してしまった
なんだろう、よくわからない?
頭がなんか働かなくて、ただぼーっと座って、家近くの駅で降りて帰ってきて今、部屋のベッドの上にいる
みんなのスマホに、LINEや電話をかけるも誰も応答がない


続く→

「蛇女郎」 エピローグ5
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