「化け猫」

夢幻

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「蛇女郎」9

「蛇女郎」 エピローグ5

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一階で玄関で、ガタっと音がした


ゆかりが、妹が帰ってきたと思った
部屋を出て、一気に階段を降りキッチンと続きの居間にはいなかった
玄関にも、妹はいなかった
靴もなくて
一瞬トイレとも思って振り返るも、鍵を落としたと思い、ドアを開ける
玄関から一直線の開閉型の門の通りにも、誰もいない
錠はかかったまま
静かな住宅街の道路
鳥の声が、聴こえてる
鍵は、かかったまま。左右を見るも誰もいない
両親は猫の額と言ってる庭は、一般家庭にしては広いが、誰もいない


あの音はと、首を捻る
龍のイラストが背面についてる黒Tの少年


ガッと、足に何かが当たった


固い物が!?
見ると、紙袋が落ちている
拾うと結構、重い


「???」まま開き、えっと思い取り出す


「拳銃⁉︎。これ本物、改造とか?!結構、重い?!これ本物?!」


いつもと同じ空をみせる天気
水色の空は、雲が少なく明るい
平和な日常をみせる空は、いつもと変わりないのに、彼の心は迷路のような心情だ


なぜ、仲間達と駅にいたのか、今も分からない
そして、何故散り散りになったのかもわからない
そして、今なぜ拳銃が、自分の手にあるのか、玄関に落ちていたのがわからなく、天気の良い太陽の光を背に浴びながら、ぐるぐるしている彼の耳に、パトカーのサイレンの音、道を開けてくださいの救急車の音が、遠くから聞こえる


パトカーの音が、多いように思う


手にある拳銃とパトの音のする方に、交互に見る


「えっ、まさか。この拳銃... 、まさかだよね。そもそも、この銃なんでここに」


「ニャーん❣️」


バッと左手を見ると、庭に蝶の和柄の紫のビキニ猫耳尻尾のスレンダー美女が立っている!!


ハッ、はぁーと息をのむ!
(コスプレ美女がなんで庭に、いつ?さっきいなかったのに!!!)


「ついさっき、その銃でお前のストーカー仲間の1人撃ってきたニャ。聞こえてる音は、それだニャ」


黒T少年は、ドサっと銃を落とし驚き、嘘だと思うも(散々、手にもっちまった。紙袋入っているのを疑うべきだった、普通思わないよ)と半べそになりながら、猫耳尻尾コスプレ美女を見る
刺激的なビキニ姿よりも、耳や尻尾に目がいく


「ホ・ン・ト!ニャ!」
ニコニコして言う、猫耳尻尾コスプレ美女
「私が、撃ったんだしね」
コスプレ美女は、ノリノリハイテンションで親指立てて、自分に向ける


「嘘だ!人間を銃で簡単に撃てないよ!撃てないはずだ!簡単に、殺せないはずだ」
顔をクシャクシャにして言う少年、銃は落ちたまま
猫耳尻尾も、蛇もこんな顔見た事ないと思った程に「注文の多い料理店」の猟師達のくしゃくしゃな顔だと思った


「私は、簡単に銃で人を撃てるんだニャ」と
両手を上げて、お菓子のグリコポーズのコスプレ猫耳尻尾


たかがグリコポーズ、なのに細身でメリハリある身体は色っぽいのに、黒T少年は、猫耳尻尾の尻尾が自在に動くのをどうやっているんだろう、泣きそうなくしゃくしゃな頭の中で思い、声に出して叫んでいた


「人間だろ!」
自分でも言ってる事が変と思う、それなら殺人なんてない


「人間じゃないニャ!化け猫ニャ!」


「なに言ってんだよ!人間じゃないなんてあるかよ。人間じゃないならなんだよ!!本当に化け猫だって言うのかよ」


「ニャーん❣️」
猫耳尻尾の眼が縦に細く光り、口元の開きに、吸い込まれるように目がいく黒T少年は、気がつく事があった


(緑色のなんだ?紐、チョーカー?にしては太いような?動く?なんだ???)



「蛇女郎」 エピローグ6
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