「化け猫」

夢幻

文字の大きさ
24 / 26
「蛇女郎」9

「蛇女郎」 エピローグ5

しおりを挟む
一階で玄関で、ガタっと音がした


ゆかりが、妹が帰ってきたと思った
部屋を出て、一気に階段を降りキッチンと続きの居間にはいなかった
玄関にも、妹はいなかった
靴もなくて
一瞬トイレとも思って振り返るも、鍵を落としたと思い、ドアを開ける
玄関から一直線の開閉型の門の通りにも、誰もいない
錠はかかったまま
静かな住宅街の道路
鳥の声が、聴こえてる
鍵は、かかったまま。左右を見るも誰もいない
両親は猫の額と言ってる庭は、一般家庭にしては広いが、誰もいない


あの音はと、首を捻る
龍のイラストが背面についてる黒Tの少年


ガッと、足に何かが当たった


固い物が!?
見ると、紙袋が落ちている
拾うと結構、重い


「???」まま開き、えっと思い取り出す


「拳銃⁉︎。これ本物、改造とか?!結構、重い?!これ本物?!」


いつもと同じ空をみせる天気
水色の空は、雲が少なく明るい
平和な日常をみせる空は、いつもと変わりないのに、彼の心は迷路のような心情だ


なぜ、仲間達と駅にいたのか、今も分からない
そして、何故散り散りになったのかもわからない
そして、今なぜ拳銃が、自分の手にあるのか、玄関に落ちていたのがわからなく、天気の良い太陽の光を背に浴びながら、ぐるぐるしている彼の耳に、パトカーのサイレンの音、道を開けてくださいの救急車の音が、遠くから聞こえる


パトカーの音が、多いように思う


手にある拳銃とパトの音のする方に、交互に見る


「えっ、まさか。この拳銃... 、まさかだよね。そもそも、この銃なんでここに」


「ニャーん❣️」


バッと左手を見ると、庭に蝶の和柄の紫のビキニ猫耳尻尾のスレンダー美女が立っている!!


ハッ、はぁーと息をのむ!
(コスプレ美女がなんで庭に、いつ?さっきいなかったのに!!!)


「ついさっき、その銃でお前のストーカー仲間の1人撃ってきたニャ。聞こえてる音は、それだニャ」


黒T少年は、ドサっと銃を落とし驚き、嘘だと思うも(散々、手にもっちまった。紙袋入っているのを疑うべきだった、普通思わないよ)と半べそになりながら、猫耳尻尾コスプレ美女を見る
刺激的なビキニ姿よりも、耳や尻尾に目がいく


「ホ・ン・ト!ニャ!」
ニコニコして言う、猫耳尻尾コスプレ美女
「私が、撃ったんだしね」
コスプレ美女は、ノリノリハイテンションで親指立てて、自分に向ける


「嘘だ!人間を銃で簡単に撃てないよ!撃てないはずだ!簡単に、殺せないはずだ」
顔をクシャクシャにして言う少年、銃は落ちたまま
猫耳尻尾も、蛇もこんな顔見た事ないと思った程に「注文の多い料理店」の猟師達のくしゃくしゃな顔だと思った


「私は、簡単に銃で人を撃てるんだニャ」と
両手を上げて、お菓子のグリコポーズのコスプレ猫耳尻尾


たかがグリコポーズ、なのに細身でメリハリある身体は色っぽいのに、黒T少年は、猫耳尻尾の尻尾が自在に動くのをどうやっているんだろう、泣きそうなくしゃくしゃな頭の中で思い、声に出して叫んでいた


「人間だろ!」
自分でも言ってる事が変と思う、それなら殺人なんてない


「人間じゃないニャ!化け猫ニャ!」


「なに言ってんだよ!人間じゃないなんてあるかよ。人間じゃないならなんだよ!!本当に化け猫だって言うのかよ」


「ニャーん❣️」
猫耳尻尾の眼が縦に細く光り、口元の開きに、吸い込まれるように目がいく黒T少年は、気がつく事があった


(緑色のなんだ?紐、チョーカー?にしては太いような?動く?なんだ???)



「蛇女郎」 エピローグ6
しおりを挟む
感想 1

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

夫婦交換

山田森湖
恋愛
好奇心から始まった一週間の“夫婦交換”。そこで出会った新鮮なときめき

あるフィギュアスケーターの性事情

蔵屋
恋愛
この小説はフィクションです。 しかし、そのようなことが現実にあったかもしれません。 何故ならどんな人間も、悪魔や邪神や悪神に憑依された偽善者なのですから。 この物語は浅岡結衣(16才)とそのコーチ(25才)の恋の物語。 そのコーチの名前は高木文哉(25才)という。 この物語はフィクションです。 実在の人物、団体等とは、一切関係がありません。

月弥総合病院

僕君☾☾
キャラ文芸
月弥総合病院。極度の病院嫌いや完治が難しい疾患、診察、検査などの医療行為を拒否したり中々治療が進められない子を治療していく。 また、ここは凄腕の医師達が集まる病院。特にその中の計5人が圧倒的に遥か上回る実力を持ち、「白鳥」と呼ばれている。 (小児科のストーリー)医療に全然詳しく無いのでそれっぽく書いてます...!!

JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――

のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」 高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。 そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。 でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。 昼間は生徒会長、夜は…ご主人様? しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。 「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」 手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。 なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。 怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。 だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって―― 「…ほんとは、ずっと前から、私…」 ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。 恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。

上司、快楽に沈むまで

赤林檎
BL
完璧な男――それが、営業部課長・**榊(さかき)**の社内での評判だった。 冷静沈着、部下にも厳しい。私生活の噂すら立たないほどの隙のなさ。 だが、その“完璧”が崩れる日がくるとは、誰も想像していなかった。 入社三年目の篠原は、榊の直属の部下。 真面目だが強気で、どこか挑発的な笑みを浮かべる青年。 ある夜、取引先とのトラブル対応で二人だけが残ったオフィスで、 篠原は上司に向かって、いつもの穏やかな口調を崩した。「……そんな顔、部下には見せないんですね」 疲労で僅かに緩んだ榊の表情。 その弱さを見逃さず、篠原はデスク越しに距離を詰める。 「強がらなくていいですよ。俺の前では、もう」 指先が榊のネクタイを掴む。 引き寄せられた瞬間、榊の理性は音を立てて崩れた。 拒むことも、許すこともできないまま、 彼は“部下”の手によって、ひとつずつ乱されていく。 言葉で支配され、触れられるたびに、自分の知らなかった感情と快楽を知る。それは、上司としての誇りを壊すほどに甘く、逃れられないほどに深い。 だが、篠原の視線の奥に宿るのは、ただの欲望ではなかった。 そこには、ずっと榊だけを見つめ続けてきた、静かな執着がある。 「俺、前から思ってたんです。  あなたが誰かに“支配される”ところ、きっと綺麗だろうなって」 支配する側だったはずの男が、 支配されることで初めて“生きている”と感じてしまう――。 上司と部下、立場も理性も、すべてが絡み合うオフィスの夜。 秘密の扉を開けた榊は、もう戻れない。 快楽に溺れるその瞬間まで、彼を待つのは破滅か、それとも救いか。 ――これは、ひとりの上司が“愛”という名の支配に沈んでいく物語。

極上イケメン先生が秘密の溺愛教育に熱心です

朝陽七彩
恋愛
 私は。 「夕鶴、こっちにおいで」  現役の高校生だけど。 「ずっと夕鶴とこうしていたい」  担任の先生と。 「夕鶴を誰にも渡したくない」  付き合っています。  ♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡  神城夕鶴(かみしろ ゆづる)  軽音楽部の絶対的エース  飛鷹隼理(ひだか しゅんり)  アイドル的存在の超イケメン先生  ♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡  彼の名前は飛鷹隼理くん。  隼理くんは。 「夕鶴にこうしていいのは俺だけ」  そう言って……。 「そんなにも可愛い声を出されたら……俺、止められないよ」  そして隼理くんは……。  ……‼  しゅっ……隼理くん……っ。  そんなことをされたら……。  隼理くんと過ごす日々はドキドキとわくわくの連続。  ……だけど……。  え……。  誰……?  誰なの……?  その人はいったい誰なの、隼理くん。  ドキドキとわくわくの連続だった私に突如現れた隼理くんへの疑惑。  その疑惑は次第に大きくなり、私の心の中を不安でいっぱいにさせる。  でも。  でも訊けない。  隼理くんに直接訊くことなんて。  私にはできない。  私は。  私は、これから先、一体どうすればいいの……?

ちょっと大人な体験談はこちらです

神崎未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない ちょっと大人な体験談です。 日常に突然訪れる刺激的な体験。 少し非日常を覗いてみませんか? あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ? ※本作品ではGemini PRO、Pixai.artで作成した生成AI画像ならびに  Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。 ※不定期更新です。 ※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。

処理中です...