彼女と親友がホテルに入っていくところを見てしまい次の日駅のホームで寝取られたことを落ち込んでいたら何故か知らないお姉さんと一緒に住むことに

枝野豆夫

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最悪の光景

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そこからの授業で使うものも全部忘れていたが
同じ中学から進学した別のクラスの人に借りてなんとかした

そして放課後になった

結局優愛とはあれから一言も話さずに放課後になってしまった

(ちゃんと話さなきゃと思ったんだけどな)

俺ももう帰ろうと廊下を歩いていたとき

「おっ純平じゃん」

「裕翔」

「今日の国語の時間すごかったな、お前もうクラスの有名人じゃん」

「あぁ、そう、だな」

「いやー今日も彼女と帰るの楽しみだなー」

(こいつわざとやっているのか?)

「さっきから何が言いたいの?」

「ん?そんなの決まってるじゃん
優愛から手を引いてくれてありがとうってこと」

流石にイライラした

「もういいか?俺もう帰りたいんだけど」

「まぁまぁもう少し待てよ」

「なんで俺が待たなきゃいけない」

「少し待てって」

そう言われ少し待つことにした

普通だったらキレて帰るんだろうが俺にはまだこいつと友達をやっていたときのことが忘れられず
俺の彼女を寝取ったというのもなにかのドッキリなんじゃないかとまだ少し疑っている

「おっ来た来た」

「えっ裕翔なんでこいつもいるの?」

少し待てと言われ待っていたら歩いてきたのは優愛だった

「そういうことかよ、もういい帰らせてもらう」

「まぁまぁそんな怒んなって、優愛もそう思うだろ」

話を振られた優愛は嫌そうな顔をして口を開かない

「なぁ優愛キスしようぜ」

優愛は少し照れたような顔をしたが黙っている

「喋んないってことはいいってことだよな」

「っん」

目の前には見たくない光景が広がってる
俺と優愛が付き合っていたときもキスまでは行ってなかった

俺はこの場にいては行けないと思いその場を立ち去る

学校から駅までとにかく走った
これまで出したことないほどのスピードで走った
ずっと走って逃げ続けても何も変わらないのに


駅についたがもう電車は5分前に発車してしまっている

次の時間の電車に乗る人はほとんどいない
大体の人たちが前の電車で帰っているし
その他の人は部活をやっている

田舎の駅なので約30分間隔ほどでしか電車は出ない

次の電車が来るまでの間考えてしまう

(二人ってどこまで行ったんだろう)

(最初見たときホテルに入っていったってことはもうそこまで)

(もう辛いな)

(もう終わりにしようかな)

そんなことを考えていたら時間は結構過ぎていたのか電車のライトが見える

ガタンガタンガタン

そう音を鳴らして近づいて来る電車

今日はなぜか不思議と体が前に行ってしまう

白線より前に体が行ってしまう

もうあと一歩

ガタンガタン

電車がすぐそこまで来ていた

体が前のめりになる

(あぁもう終わるんだな)

電車のライトが目の前だ

目の中いっぱいに電車のライトがうつる

体の重心はどんどん前に行った

その時ものすごい力で誰かに引っ張られた気がした
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