彼女と親友がホテルに入っていくところを見てしまい次の日駅のホームで寝取られたことを落ち込んでいたら何故か知らないお姉さんと一緒に住むことに

枝野豆夫

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俺のヒーローと体調管理

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「純平帰ろー」

「優愛ちょっと待ってて」


「今日も学校疲れたね」

「うん」

「でも、私純平がいれば頑張れる気がするな」

「俺も優愛がいれば頑張れるよ」



「っは」

目が覚めると見知らぬ天井だった

何故か目が痛いような気がする

すごく楽しいような悲しいような夢を見ていた気がする

(あれ?なんで俺こんなところにいるんだっけ?)

(確か俺電車に乗ろうとして?)

(したあと乗ったっけ?)

(あれ?なんで俺走って駅まで行ったんだっけ?)

(普通に歩いて間に合う距離なのに?)

ガチャッ

音をたてて扉が開く

「良かった目、覚めたみたいだね」

「あれ?お姉さん、なんで」

お姉さんは俺を心配してくれたあとすぐに不安と怒りが混ざったような顔になった

「なんであんなことしたの?」

お姉さんは今にも泣きそうな顔になりながら俺に問いかける

「あんなことって?ごめんなさいさっきから考えてはいるんですけど分からなくて」

「もしかして覚えてない?」

「はい、学校終わってからここまでの記憶が曖昧で」

「えっと、驚かないで聞いてほしいんだけど」

「驚く?」


そこからお姉さんは色々話してくれた
要約すると

・友達と遊んだ帰り電車に乗ろうと駅に行ったら俺が飛び降りそうになっていたこと

・間一髪のところで手を引っ張ったら俺が泣きながら「なんで」とだけ言って眠ってしまったこと

・その後うなされながら寝ていてあれから2時間経っているということ


その話を聞いたあと俺はあまり驚かなかった
理由は実感がないから
なんでそんなことをしたのか理由もわからないし

その話を聞いた30分後

「すいません、僕そろそろ帰ります」

「わかった、心配だから送っていくよ住所どこ?」

「ここです」

住所をスマホで調べお姉さんに見せる

「ここって家の1個下じゃん」

全然気づかなかったがたしかに間取りとか俺の家と一緒だ

お姉さんと一緒にエレベーターに乗り1個下の階へ降りる

「ここです、ありがとうございました」

「私純平くんが心配だから今日泊まっていってもいい?」

「えっそんな逆に大丈夫ですか?
あれ?というか俺名前教えましたっけ?」

「えっとそれは、荷物に書いてあった」

書いてたっけ?と思いつつそうなんだからそうなんだろう

「俺に名前教えてください」

「うん、いいよ、私の名前は里中唯、呼び方は何でもいいよ」(本当は昔みたいに呼んでほしいけど)

「唯さんと呼ばせてもらいますね」

「うん」

それから唯さんは一旦荷物を取りに家に帰った

俺は夕飯を作ることにした
あの感じだと唯さんもご飯食べてないと思うので唯さんの分も作ることにした
もしいらないと言われたら俺が食べればいいし


少しして唯さんが戻ってきた

「あれ?純平くん料理中?安静にしてなくていいの?」

「はい、多分大丈夫です、眠すぎて頭回ってなかっただけだと思うので」

「本当?さっきも聞いたけど本当に悩んでることとかない?」

「大丈夫ですよ、最近勉強が忙しくて寝れてないだけです」

本当は何故か眠れなくなってしまった
勉強はしなくても平均以上取れるので点数が低すぎる教科が出てしまったときだけ勉強をするようにしている
ここ数日はなかなか眠れなく、4時頃に寝て6時に起きる生活をしている


夕飯ができた
さっき聞いたら唯さんもご飯食べていないらしいのでちょうど良かった

と言ってもそんな豪勢なものじゃなく
楽だからという理由でチャーハンにした


準備をしてご飯を食べ始める

うん、味付けちゃんとできてる

「すごい美味しいよ、純平くん料理できるんだね」

「ありがとうございます、、」

褒められて少し照れてしまう

二口目を食べようとしたとき

(まただ)

これも昨日からご飯を食べると吐き気がするようになってしまった
昨日はなんとか収まったのだが今日はそうも行かないらしい

急いでトイレに駆け込む
思いっきり吐いたがスッキリしない
吐いたものを見ると赤いものが出ていた

(血?かな?なんで?) 

「純平くん、大丈夫、入るよ、」

そう言い唯さんが入ってきた

「って血?」


そこから20分程して落ち着いたので唯さんと少し話をすることになった

「純平くん、こんなのおかしいよ、ただの寝不足で血なんて出ないよ」

「いや、まぁ多分疲れが溜まってたのかな?」

「純平くん、私本当のこと言ってほしい
私も一様20歳超えてるし、私じゃ信用できないかな?」

「わかりましたあんまりいい話じゃないですけど聞いてください」

そこから俺が浮気されたこと、その後から体調が良くないこと、こないだ駅にいたのもそういう理由だってことも話した

話をしているとき唯さんは何も言うわけではなくただずっと俺の目を見て相槌を打ちながら聞いてくれた

「純平くん、明日病院行こうよ」

「やっぱり行かなきゃだめですかね?」

「うん、なにかの病気かもしれないし」

そんなこんなで明日は病院に行くことになった
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