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幼なじみに溺れる side哲平
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「うるさい。そんなのと一緒にするな!幼なじみの職場に行くことは不自然じゃないだろ」
ストーカーという言葉には敏感に反応してしまう。
俺は美桜が惣菜屋で働いているのを知って、ネットで場所を確認して会いに行っただけだ。
あの時はどうしても話を聞いてもらいたかったし、必死だった。
それに、俺は美桜の幼なじみだからアイツとは違う、と誰にも聞かれていないのに脳内で言い訳する。
「あの時の哲平くん、今までになく緊張してたよな。俺に余計なことは話さないでオーラを出してたし」
戻ってきた朔斗さんも話に加わり、あの日のことを思い出している。
「へぇ、そうなんだ。俺も緊張する哲平を見てみたかったな」
貴臣はビールに口をつける。
やっぱり楽しんでないか、こいつ。
「話を戻すけど、美桜にはちゃんと説明したあとに謝って許してもらえた」
「そうか、よかったな!あの卒業式の時のへこみ具合は半端なかったからな。あのあと俺が早く謝れって助言してやったのに、変な意地を張って謝らないから避けられて。極めつけは、夏木さんが引っ越して疎遠になるとか。俺、マジで哲平はバカなんじゃないかと思ったわ」
バカにして散々笑ったあと、バシバシと俺の背中を叩く。
貴臣のやつ、さっきから失礼なことを言いすぎだろ。
「でもさ、夏木さんのことをずっと想い続けてたから特定の彼女とか作らなかっただろ」
「まあな」
彼女という存在は作っていない。
俺も健全な男なわけで、あと腐れのない身体だけの関係があった人は数人いる。
何なら貴臣も俺と同じようなことをしていた。
でも、俺の心の中には美桜しかいなかったんだ。
「十何年ぶりに再会できるとか運命だな。お前、告白すればいいじゃん」
「もう告白して付き合ってる」
「はぁ?」
貴臣は驚きのあまり、椅子から転げ落ちそうになった。
そのズッコケ方が綺麗すぎて「コントかよ」と突っ込みたくなった。
「何やってんだよ」
「お前のせいだろ!展開が早すぎてついていけないんだけど」
貴臣は体勢を整え、椅子に座り直す。
「どうしても手に入れたかったから、外堀を埋めるように攻めていった。やっぱり、俺には美桜しかいないからな」
「お前の惚気話は聞きたくねぇよ。まあ、とにかくよかったな」
貴臣は飲んでいたビールのグラスを俺の前に置かれていたグラスにカチンと合わせる。
「ありがと」
「幼い頃から想い続けていたんだ。大切にしろよ」
「言われなくても分かってるよ」
「また夏木さんに会わせてよ」
貴臣がニヤリと笑いながら言うので思わず眉間にシワが寄る。
なんでお前に会わせないといけないんだ。
どうせ、ろくなことしか言わないだろ。
「嫌だ」
「即答かよ!何で嫌なんだよ」
「お前、変なことを美桜に吹き込みそうだからな」
「失礼な!哲平に不利になるようなことを言うわけないだろ」
「どうだか」
「「……」」
お互いに顔を見合わせると、二人同時に吹き出した。
「まぁいいよ。今日は俺が奢ってやるからお前は早く帰れ。初恋が実った記念だ」
「サンキュ、じゃあまた」
「おー。またな」
椅子から立ち上がり、朔斗さんにも挨拶してバーを出た。
ストーカーという言葉には敏感に反応してしまう。
俺は美桜が惣菜屋で働いているのを知って、ネットで場所を確認して会いに行っただけだ。
あの時はどうしても話を聞いてもらいたかったし、必死だった。
それに、俺は美桜の幼なじみだからアイツとは違う、と誰にも聞かれていないのに脳内で言い訳する。
「あの時の哲平くん、今までになく緊張してたよな。俺に余計なことは話さないでオーラを出してたし」
戻ってきた朔斗さんも話に加わり、あの日のことを思い出している。
「へぇ、そうなんだ。俺も緊張する哲平を見てみたかったな」
貴臣はビールに口をつける。
やっぱり楽しんでないか、こいつ。
「話を戻すけど、美桜にはちゃんと説明したあとに謝って許してもらえた」
「そうか、よかったな!あの卒業式の時のへこみ具合は半端なかったからな。あのあと俺が早く謝れって助言してやったのに、変な意地を張って謝らないから避けられて。極めつけは、夏木さんが引っ越して疎遠になるとか。俺、マジで哲平はバカなんじゃないかと思ったわ」
バカにして散々笑ったあと、バシバシと俺の背中を叩く。
貴臣のやつ、さっきから失礼なことを言いすぎだろ。
「でもさ、夏木さんのことをずっと想い続けてたから特定の彼女とか作らなかっただろ」
「まあな」
彼女という存在は作っていない。
俺も健全な男なわけで、あと腐れのない身体だけの関係があった人は数人いる。
何なら貴臣も俺と同じようなことをしていた。
でも、俺の心の中には美桜しかいなかったんだ。
「十何年ぶりに再会できるとか運命だな。お前、告白すればいいじゃん」
「もう告白して付き合ってる」
「はぁ?」
貴臣は驚きのあまり、椅子から転げ落ちそうになった。
そのズッコケ方が綺麗すぎて「コントかよ」と突っ込みたくなった。
「何やってんだよ」
「お前のせいだろ!展開が早すぎてついていけないんだけど」
貴臣は体勢を整え、椅子に座り直す。
「どうしても手に入れたかったから、外堀を埋めるように攻めていった。やっぱり、俺には美桜しかいないからな」
「お前の惚気話は聞きたくねぇよ。まあ、とにかくよかったな」
貴臣は飲んでいたビールのグラスを俺の前に置かれていたグラスにカチンと合わせる。
「ありがと」
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「言われなくても分かってるよ」
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「まぁいいよ。今日は俺が奢ってやるからお前は早く帰れ。初恋が実った記念だ」
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椅子から立ち上がり、朔斗さんにも挨拶してバーを出た。
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