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15.巫女様の守り手
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「離せ!!」
三人スーツの男性を振り払って入って来たイケおじの前に、水無瀬さんが立ちはだかった。
驚いたけど、周りの反応を見る限り、危ない人では無さそうだ。
「お前か室長は。」
「はい。」
「抗議は後や。退け。」
「できません。まだ話の途中です。」
「退け!俺は巫女様の守り手や!」
「巫女の身柄は政府が保護しています。紫々井先生にお任せするのは家に移ってからだと」
白衣の関西弁イケおじが避けようとすると、水無瀬さんは邪魔をした。
「あの!私と関係がある方ですよね?お会いしたいです。」
「...余計な発言はしないでください。」
本音は、白衣のイケおじとお話ししたい。
白衣のイケおじは水無瀬さんを退かすと、私の前に来て、武士の様に膝を突いた。
そして、武士の如く手を突き、私の目を見て言った。
「巫女様、お迎えが遅くなり、大変申し訳ございません!!!」
時代劇で見るような土下座をされて、私は慌てて駆け寄った。
「や、やめてください!どうしてそうなるんですか!?」
額は床に付いていた。
「守り手一同を代表してお詫び申し上げます。」
「顔を上げてください!」
「我ら守り手が保護しなければならなかったにも関わらず、この様な失態。面目次第もありません。」
「大丈夫ですから!そんな土下座なんてしないでください!」
「巫女様、ここで起こったことをお伺いしました。この様なことから巫女様を御守りするために、我ら守り手が存在するにも関わらず、政府からもお守りすることができませんでした。挙句、巫女様が苦しんでおられるにも関わらず一ヶ月も事態を知ることすらありませんでした。なんという体たらく。私如きが頭を下げたところで到底許されることでは御座いませんが、今はこれ以上のことができません。不甲斐ない限りです。」
「えっと、紫々井先生、でしたよね。私、この世界のことも巫女のことも何も知らないんです。だから、怒ったりしてません。顔を上げてください。」
私は先生の肩を押した。当たり前だけど全然動かなかった。
「か、顔を上げてくださいっ!顔をっ!」
ビクともしない。
起きてくださいお願いします。イケおじの土下座は見たくないです。
「何もかも許します!だから顔を上げてください!」
紫々井先生はようやく、ゆっくりと顔を上げてくれた。
今度は顔が近くて飛び退いた。弾む心臓を手で押さえる。
「巫女様!?心臓が痛むんですか!?」
貴方がかっこいいせいです、とは言えないから、驚いただけど誤魔化した。
「もうよろしいですか。」
「巫女様、念の為、脈と心音の確認をさせてください。」
「えっ!?いや、何ともないですから...!」
「お願いします。巫女様が御無事であることを守り手達に伝えなければなりません。」
「わ、わかりました...」
聴診器を当てた紫々井先生の顔が至近距離に来て、目を逸らした時だった。
「政府を信じるな。」
先生に視線を戻すと目が合った。
先生は真剣な顔で私を見て、何事も無かったかのように離れた。
「ではお帰りを。」
「巫女様、また近いうちに。」
「はい。」
紫々井先生は、水無瀬さんを睨み付けて病室を出て行った。
その後、色々と水無瀬さんから説明を受けたけど、私の頭には紫々井先生の言葉がずっと反響していた。
三人スーツの男性を振り払って入って来たイケおじの前に、水無瀬さんが立ちはだかった。
驚いたけど、周りの反応を見る限り、危ない人では無さそうだ。
「お前か室長は。」
「はい。」
「抗議は後や。退け。」
「できません。まだ話の途中です。」
「退け!俺は巫女様の守り手や!」
「巫女の身柄は政府が保護しています。紫々井先生にお任せするのは家に移ってからだと」
白衣の関西弁イケおじが避けようとすると、水無瀬さんは邪魔をした。
「あの!私と関係がある方ですよね?お会いしたいです。」
「...余計な発言はしないでください。」
本音は、白衣のイケおじとお話ししたい。
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そして、武士の如く手を突き、私の目を見て言った。
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「顔を上げてください!」
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「大丈夫ですから!そんな土下座なんてしないでください!」
「巫女様、ここで起こったことをお伺いしました。この様なことから巫女様を御守りするために、我ら守り手が存在するにも関わらず、政府からもお守りすることができませんでした。挙句、巫女様が苦しんでおられるにも関わらず一ヶ月も事態を知ることすらありませんでした。なんという体たらく。私如きが頭を下げたところで到底許されることでは御座いませんが、今はこれ以上のことができません。不甲斐ない限りです。」
「えっと、紫々井先生、でしたよね。私、この世界のことも巫女のことも何も知らないんです。だから、怒ったりしてません。顔を上げてください。」
私は先生の肩を押した。当たり前だけど全然動かなかった。
「か、顔を上げてくださいっ!顔をっ!」
ビクともしない。
起きてくださいお願いします。イケおじの土下座は見たくないです。
「何もかも許します!だから顔を上げてください!」
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今度は顔が近くて飛び退いた。弾む心臓を手で押さえる。
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