34 / 105
34.狐目のミステリアスおじ様
しおりを挟む
「巫女様、お初にお目に掛かります。お会いできて恐悦至極に御座います。私、守り手の一族、雅楽代家代34代目当主、雅楽代薫と申します。43歳です。」
狐目でずっと笑顔を貼り付けているその人は、ミステリアスな雰囲気のイケおじだった。
「この命に変えても巫女様をお守りいたします。」
もう一人はイケおじでは無かったのは幸いだった。
「巫女様?」
「あっ、よ、よろしくお願いします!」
「よろしくお願い致します。紫々井さんから呼び方と口調に指定があるとお聞きしましたが、我々は護衛の身ですので、タメ口は致しかねます。ですが、巫女様という呼び名を窮屈に感じるお気持ちはお察ししますので、楓様とお呼びさせていただいてよろしいでしょうか?」
「は、はい!」
楓様って呼び方もやばい。ムズムズするけど受け入れた。
雅楽代さんももう一人も帯刀していた。
勉強して知ったけど、この世界の日本は向こうの日本に比べると治安は悪い方だ。それでも海外よりはマシみたいだけど、刀まで所持しているのはそういう理由だ。
私は横目で雪野さんを見た。気が立っている様に見える。
予想に違わず、雪野さん達の護衛チームと雅楽代さんの護衛チームは対立しているからだろう。
「事前の打ち合わせ通り、こちらの作戦に従っていただきます。勝手な行動はなされないようにお願いします。」
「心得ていますよ。雪野くん。」
知り合いなんだろうか?知り合いというより因縁の相手の様な緊張感を感じるけど。
「楓様、僕はとても耳が良いので、緊急事態の際には、薫、とお呼びください。」
「分かりました。」
若干のアヒル口が笑みを作った。
この人多分、ニコニコしてるけど本当は何にも笑ってなくて、何を考えてるか分からないタイプだ。
「では楓様、お手をどうぞ。」
玄関から出て、車に乗り込むだけなのに、雅楽代さんは手を貸してくれた。
体に合った高級なスーツが、雅楽代さんの細長い手足を引き立たせて、スタイルの良さが際立っている。
私は黒塗りのバンに乗り込んだ。
左に雪野さん、右に雅楽代さんが座り、私はイケおじにサンドイッチにされた。
「むさ苦しくて申し訳ありません。警備上の都合ですのでご了承下さい。」
「は、はい。」
外の景色を見たいのに、これじゃ見ることができない。見ようものならイケおじのドアップにやられてしまう。
移動中、雅楽代さんは私のことをあれこれ聞いてきたけど、心を感じなかった。私の見立ては合ってるんだろう。
雅楽代さんの手を借り手車を降り、周りを見渡した。
「余り周りを見ないでください。」
「すみません。私が居た世界の総理官邸と同じだったので・・・」
中もやっぱり同じだった。ニュースで見た事のある場所だ。
私が連れて行かれた会談場所もまた、ニュースで見た事のある部屋だった。
狐目でずっと笑顔を貼り付けているその人は、ミステリアスな雰囲気のイケおじだった。
「この命に変えても巫女様をお守りいたします。」
もう一人はイケおじでは無かったのは幸いだった。
「巫女様?」
「あっ、よ、よろしくお願いします!」
「よろしくお願い致します。紫々井さんから呼び方と口調に指定があるとお聞きしましたが、我々は護衛の身ですので、タメ口は致しかねます。ですが、巫女様という呼び名を窮屈に感じるお気持ちはお察ししますので、楓様とお呼びさせていただいてよろしいでしょうか?」
「は、はい!」
楓様って呼び方もやばい。ムズムズするけど受け入れた。
雅楽代さんももう一人も帯刀していた。
勉強して知ったけど、この世界の日本は向こうの日本に比べると治安は悪い方だ。それでも海外よりはマシみたいだけど、刀まで所持しているのはそういう理由だ。
私は横目で雪野さんを見た。気が立っている様に見える。
予想に違わず、雪野さん達の護衛チームと雅楽代さんの護衛チームは対立しているからだろう。
「事前の打ち合わせ通り、こちらの作戦に従っていただきます。勝手な行動はなされないようにお願いします。」
「心得ていますよ。雪野くん。」
知り合いなんだろうか?知り合いというより因縁の相手の様な緊張感を感じるけど。
「楓様、僕はとても耳が良いので、緊急事態の際には、薫、とお呼びください。」
「分かりました。」
若干のアヒル口が笑みを作った。
この人多分、ニコニコしてるけど本当は何にも笑ってなくて、何を考えてるか分からないタイプだ。
「では楓様、お手をどうぞ。」
玄関から出て、車に乗り込むだけなのに、雅楽代さんは手を貸してくれた。
体に合った高級なスーツが、雅楽代さんの細長い手足を引き立たせて、スタイルの良さが際立っている。
私は黒塗りのバンに乗り込んだ。
左に雪野さん、右に雅楽代さんが座り、私はイケおじにサンドイッチにされた。
「むさ苦しくて申し訳ありません。警備上の都合ですのでご了承下さい。」
「は、はい。」
外の景色を見たいのに、これじゃ見ることができない。見ようものならイケおじのドアップにやられてしまう。
移動中、雅楽代さんは私のことをあれこれ聞いてきたけど、心を感じなかった。私の見立ては合ってるんだろう。
雅楽代さんの手を借り手車を降り、周りを見渡した。
「余り周りを見ないでください。」
「すみません。私が居た世界の総理官邸と同じだったので・・・」
中もやっぱり同じだった。ニュースで見た事のある場所だ。
私が連れて行かれた会談場所もまた、ニュースで見た事のある部屋だった。
25
あなたにおすすめの小説
有能女官の赴任先は辺境伯領
たぬきち25番
恋愛
お気に入り1000ありがとうございます!!
お礼SS追加決定のため終了取下げいたします。
皆様、お気に入り登録ありがとうございました。
現在、お礼SSの準備中です。少々お待ちください。
辺境伯領の当主が他界。代わりに領主になったのは元騎士団の隊長ギルベルト(26)
ずっと騎士団に在籍して領のことなど右も左もわからない。
そのため新しい辺境伯様は帳簿も書類も不備ばかり。しかも辺境伯領は王国の端なので修正も大変。
そこで仕事を終わらせるために、腕っぷしに定評のあるギリギリ貴族の男爵出身の女官ライラ(18)が辺境伯領に出向くことになった。
だがそこでライラを待っていたのは、元騎士とは思えないほどつかみどころのない辺境伯様と、前辺境伯夫妻の忘れ形見の3人のこどもたち(14歳男子、9歳男子、6歳女子)だった。
仕事のわからない辺境伯を助けながら、こどもたちの生活を助けたり、魔物を倒したり!?
そしていつしか、ライラと辺境伯やこどもたちとの関係が変わっていく……
※お待たせしました。
※他サイト様にも掲載中
我儘令嬢なんて無理だったので小心者令嬢になったらみんなに甘やかされました。
たぬきち25番
恋愛
「ここはどこですか?私はだれですか?」目を覚ましたら全く知らない場所にいました。
しかも以前の私は、かなり我儘令嬢だったそうです。
そんなマイナスからのスタートですが、文句はいえません。
ずっと冷たかった周りの目が、なんだか最近優しい気がします。
というか、甘やかされてません?
これって、どういうことでしょう?
※後日談は激甘です。
激甘が苦手な方は後日談以外をお楽しみ下さい。
※小説家になろう様にも公開させて頂いております。
ただあちらは、マルチエンディングではございませんので、その関係でこちらとは、内容が大幅に異なります。ご了承下さい。
タイトルも違います。タイトル:異世界、訳アリ令嬢の恋の行方は?!~あの時、もしあなたを選ばなければ~
【完結】異世界に転移しましたら、四人の夫に溺愛されることになりました(笑)
かのん
恋愛
気が付けば、喧騒など全く聞こえない、鳥のさえずりが穏やかに聞こえる森にいました。
わぁ、こんな静かなところ初めて~なんて、のんびりしていたら、目の前に麗しの美形達が現れて・・・
これは、女性が少ない世界に転移した二十九歳独身女性が、あれよあれよという間に精霊の愛し子として囲われ、いつのまにか四人の男性と結婚し、あれよあれよという間に溺愛される物語。
あっさりめのお話です。それでもよろしければどうぞ!
本日だけ、二話更新。毎日朝10時に更新します。
完結しておりますので、安心してお読みください。
獣人の世界に落ちたら最底辺の弱者で、生きるの大変だけど保護者がイケオジで最強っぽい。
真麻一花
恋愛
私は十歳の時、獣が支配する世界へと落ちてきた。
狼の群れに襲われたところに現れたのは、一頭の巨大な狼。そのとき私は、殺されるのを覚悟した。
私を拾ったのは、獣人らしくないのに町を支配する最強の獣人だった。
なんとか生きてる。
でも、この世界で、私は最低辺の弱者。
なんか、異世界行ったら愛重めの溺愛してくる奴らに囲われた
いに。
恋愛
"佐久良 麗"
これが私の名前。
名前の"麗"(れい)は綺麗に真っ直ぐ育ちますようになんて思いでつけられた、、、らしい。
両親は他界
好きなものも特にない
将来の夢なんてない
好きな人なんてもっといない
本当になにも持っていない。
0(れい)な人間。
これを見越してつけたの?なんてそんなことは言わないがそれ程になにもない人生。
そんな人生だったはずだ。
「ここ、、どこ?」
瞬きをしただけ、ただそれだけで世界が変わってしまった。
_______________....
「レイ、何をしている早くいくぞ」
「れーいちゃん!僕が抱っこしてあげよっか?」
「いや、れいちゃんは俺と手を繋ぐんだもんねー?」
「、、茶番か。あ、おいそこの段差気をつけろ」
えっと……?
なんか気づいたら周り囲まれてるんですけどなにが起こったんだろう?
※ただ主人公が愛でられる物語です
※シリアスたまにあり
※周りめちゃ愛重い溺愛ルート確です
※ど素人作品です、温かい目で見てください
どうぞよろしくお願いします。
神様の手違いで、おまけの転生?!お詫びにチートと無口な騎士団長もらっちゃいました?!
カヨワイさつき
恋愛
最初は、日本人で受験の日に何かにぶつかり死亡。次は、何かの討伐中に、死亡。次に目覚めたら、見知らぬ聖女のそばに、ポツンとおまけの召喚?あまりにも、不細工な為にその場から追い出されてしまった。
前世の記憶はあるものの、どれをとっても短命、不幸な出来事ばかりだった。
全てはドジで少し変なナルシストの神様の手違いだっ。おまけの転生?お詫びにチートと無口で不器用な騎士団長もらっちゃいました。今度こそ、幸せになるかもしれません?!
男子高校生だった俺は異世界で幼児になり 訳あり筋肉ムキムキ集団に保護されました。
カヨワイさつき
ファンタジー
高校3年生の神野千明(かみの ちあき)。
今年のメインイベントは受験、
あとはたのしみにしている北海道への修学旅行。
だがそんな彼は飛行機が苦手だった。
電車バスはもちろん、ひどい乗り物酔いをするのだった。今回も飛行機で乗り物酔いをおこしトイレにこもっていたら、いつのまにか気を失った?そして、ちがう場所にいた?!
あれ?身の危険?!でも、夢の中だよな?
急死に一生?と思ったら、筋肉ムキムキのワイルドなイケメンに拾われたチアキ。
さらに、何かがおかしいと思ったら3歳児になっていた?!
変なレアスキルや神具、
八百万(やおよろず)の神の加護。
レアチート盛りだくさん?!
半ばあたりシリアス
後半ざまぁ。
訳あり幼児と訳あり集団たちとの物語。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
北海道、アイヌ語、かっこ良さげな名前
お腹がすいた時に食べたい食べ物など
思いついた名前とかをもじり、
なんとか、名前決めてます。
***
お名前使用してもいいよ💕っていう
心優しい方、教えて下さい🥺
悪役には使わないようにします、たぶん。
ちょっとオネェだったり、
アレ…だったりする程度です😁
すでに、使用オッケーしてくださった心優しい
皆様ありがとうございます😘
読んでくださる方や応援してくださる全てに
めっちゃ感謝を込めて💕
ありがとうございます💞
男女比バグった世界で美女チート無双〜それでも私は冒険がしたい!〜
具なっしー
恋愛
日本で暮らしていた23歳喪女だった女の子が交通事故で死んで、神様にチートを貰い、獣人の世界に転生させられた!!気づいたらそこは森の中で体は15歳くらいの女の子だった!ステータスを開いてみるとなんと白鳥兎獣人という幻の種族で、白いふわふわのウサ耳と、神秘的な白鳥の羽が生えていた。そしてなんとなんと、そこは男女比が10:1の偏った世界で、一妻多夫が普通の世界!そんな世界で、せっかく転生したんだし、旅をする!と決意した主人公は絶世の美女で…だんだん彼女を囲う男達が増えていく話。
主人公は見た目に反してめちゃくちゃ強いand地球の知識があるのでチートしまくります。
みたいなはなし
※表紙はAIです
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる