おじ専が異世界転生したらイケおじ達に囲まれて心臓が持ちません

一条弥生

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47.忠告

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お務めで気絶してから一週間後、私は雅楽代さんを呼び出した。

監視は仕方ないかど、他の誰にも悟られない様に家に来て欲しいとお願いした。

私室の窓を開けておいてくださいと言われて、まさかと思ったら、雅楽代さんはその窓から普通に入って来た。

ここ二階なんだけど・・・。

雅楽代さんは私が用意していた紙の上に靴を置いた。

「リビングで話をしましょう。」

「プライバシー保護の為にこの部屋だけはカメラがありません。こちらで話をした方が宜しいかと。」

「わかりました。どうぞ座ってください。」

部屋の片隅のテーブルに着くと、雅楽代さんは刀を腰から外して、足元に置いて座った。

「私が作ってる殻の件なんですが、私、壊したいです。」

「ですが、紫々井先生は強引な方法を絶対に認めません。」

「考えたんですけど、私が作ったんだから私なら破れると思います。殻はもう必要無いと分からせるのは、いつになるかわからないんですよね?だったら、殻を破る必要性があると思わせるのはどうでしょうか。」

「痛みが伴わないのであればやってみる価値はありますね。ですが何故、心変わりを?」

「水無瀬さんの件は諦められないし、雅楽代さんがあの提案をしたのは私・・・いえ、巫女の為ですよね?だったら、私は殻を破るべきだと思ったんです。それに、紫々井先生達が不利な立場に立たせられるんじゃないですか?」

「仰る通りです。巫女様が本領を発揮遣できないとなると、それを容認した守り手達は世界中から非難されます。」

「やっぱり・・・。」

「ですが、宜しいのですか?一週間前に無理はしないと紫々井先生とお約束されたばかりなのに。」

「無理はしません。こうしてこっそり来て貰ったのは・・・今の紫々井先生は、雅楽代さんと関わるのを嫌がると思ったからです。一週間前何かあったんですよね?殻の事が原因で。」

「はい。こうしてお会いすることは賢明な御判断だと思います。」

「紫々井先生は私を大切にしてくれるけど、その為に自分を犠牲にしてるんじゃないですか?私には無理をするなって言ったのに、紫々井先生は無理をしてると感じます。私の為に無理をして欲しくはありません。」

「楓様は常に他人の為ですね。」

「それが私の指針なので。」

「今回の事は尽力させて頂きます。ですが、忠告させて頂きます。巫女様は幾度となく同じことを仰って、幾度となく非業の死を遂げています。他人の為という指針はできるだけ早く変更すべきです。」

「わかりました。」

「では、殻の件ですが、何か具体的な案がおありですか?」

「はい。実験したい事があるんです。」
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