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校内戦は竜の顔⑫
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―――闘技場では、権藤先生はすでに降りた後で如月葵と纐纈守人が2人で向かい合っている・・・お互い魔装鎧をまとっている・・・戦闘準備OKというわけだ。
纐纈君はベースは金色のフルアーマーで関節部分と胸は薄いグリーンである。
第3高校では、あるいは全国大会でもこの鎧を見ただけで多くの選手はやる気を失う、それほど手ごわい相手なのだ。対する如月葵は明るめの赤い鎧だ、赤い鱗のようなもので全身おおわれている。やや古風だが威厳がある。
纐纈君と違い顔部分は外にでている。
人のいい纐纈君はぶつぶつ言っている。
「うん、驚いたけどこれはいい手だね。実演するのは思いつかなかった、来年は卒業していないけど後輩には伝える必要があるかな・・・・。あ!失敬。如月葵さん。いい魔装だね。一目でわかるよ」
「なんでもいいけど始めようぜ」ずっとタメ語なんだな。
「うん、えっとそうだね。一応。権藤先生は待ってくれているみたいだから・・召喚戦士同士の戦いは展開が早いんですよ。だから魔装武器はもう出しておいた方がいいです。戦闘開始後に出すのは難しいかも。まあ相手に見せたくない理由があれば別にいいけどね」そういう纐纈君は右手に装飾のついたロングソード、左手には竜の紋章のついたミドルシールドを既に装備している。まだ構えてすらいないが鎧を纏うと歴戦の風格がある。
場外からアナウンスが聞こえる。
「ええこちら審判の権藤です、闘技場のほうは準備できましたか?」
「いいですか如月葵さん?こちらはいつでもいいですが魔装武器は出さなくていいんですね?」念を押すとはよくできた人だ。
「ああいいぜ」すでに戦闘準備済といわんばかりだ。
初めて見るランク戦が予想外の展開となり観客と化している周囲の新入生たちは騒いでいる割には闘技場に目が釘付けだ。
とぼけた権藤先生の声がマイクで響く。
「・・・では試合スタ――ト!といったらスタートです。きっちり10秒後です。カウントダウンしますので赤い電光掲示板を確認してください。3秒前からコールします。・・・・・・・・・3、2、1、始め!」
始ってしまった・・・ん?纐纈君が何か言おうと・・・。
「まず最初は相手が何をし・・」
ゴッス!!
言おうとしてたけど・・・やっぱこうなるのか。
全身に魔力のエフェクトを帯びた如月葵の右こぶしはさらに強烈な魔力を帯び、しゃべり始めている纐纈君の兜の左顔面に既に炸裂している。左顔面が割れるのと同時に纐纈君はその場できりもみ状に一回転し、葵も振り向きざまに器用に前宙しつつ右踵落としを纐纈君の背中に決めている。早すぎて周囲からは赤い竜巻のように見えている。
ドッッッグワッシャー!!!!
フルアーマー姿の纐纈君が床にたたきつけられるのと同時に放射状に闘技場の床が砕けてはじけて噴煙が巻き起こる。そのまま空中に跳ね返っている纐纈君の身体に葵は空中でまたがって両手でパンチのラッシュをしつつ・・・もう一度纐纈君は殴られながら地上に叩きつけられる。
ドゴゴゴゴゴゴ!!
地上に落ちてからも馬乗りになった葵の突きのラッシュは止まらず纐纈君の顔面や胸部に一撃入れる度、すさまじい勢いで闘技場の床も砕けている。・・・纐纈君の上半身がすっぽり入るほどの穴ができたころ纐纈君は身をよじり腹ばいになりかけ床を蹴り脱出しようとしたところで背中側から葵にスリーパーホールドを決められている、右腕を纐纈君の頸部にまきつけて締め上げるのだ。
ギシギシギシィ!
楽しそうな顔の葵の右腕の手甲と纐纈君の鎧がすさまじい葵の腕力ででぎりぎり食い込んでいる。
纐纈君の首がコンクリート程度の硬さであればすでにちぎれ飛んでいるほどの膂力だ。
「ンッグゥ!」
葵を背中にしょったまま纐纈君は立ち上がり器用に葵を投げ飛ばして距離を取った。
立ち上がりつつ纐纈君はまた話そうと・・・。
「お、お、お、おどろいたね、ジェニファーなみのスピー・・・」
ゴンッ!!!
話そうとしていたんだけど・・・葵の後ろ回し蹴りが纐纈君の左後頭部に決まっている―――一連の流れで巻き起こった粉塵に一瞬目を取られた隙に纐纈君は葵に後ろを取られている。
今度は蹴られた衝撃で纐纈君は前方に跳ね飛んでいくが姿勢を低くして振り向きつつ倒れない、纐纈君の踏ん張る足元は摩擦で火柱が出ている。
そして纐纈君はまた一言・・・。
「まさか・」
ドッス!!!
一言なにか言う感じだったけど・・・すでに葵に間合いを詰められ右ストレートを叩き込まれている・・・衝撃で大気まで揺れてはいるが竜紋のミドルシールドで右ストレートを受け止めている。
まだ喋ろうとする纐纈君は・・・。
「そう何度もな・・」
ズ・・・・ズガガガガ!!!!!!!
纐纈君はまた喋っている途中で攻撃をくらう・・・葵の鎧は全身に多くの赤い鱗が敷き詰められている、ドラゴンの鱗を彷彿とさせるが一片が長径3㎝ほどの楕円に近い形だが・・・葵は空中でストレートを撃った右こぶしををシールドに押し付けたまま右腕の紅鱗を文字通りショットガンのように射出したのだ。
凶悪な威力のストレートをガードした後で予想外の連続衝撃をくらい・・・纐纈君はシールドを構えたまま床を破壊しつつ背後にぶっ飛ばされている、ダウンしなかったのはよほど足腰を基礎的に鍛えているからだろう。
一片一片の紅鱗はまるで花びらのようだが、一つ一つに細く黒い鋼線がついている。そのまま追撃しようとした葵はその場で一時行動を止めている、そして。
シュッバッ!
鋼線が引き戻されて紅鱗がもとの右腕に再装着された。
葵が追撃しなかったのは理由がある。
戦い始めて数秒で纐纈君の鎧も盾も凹んでで何か所か割れているが、先ほどまでと纐纈君は別人のようになっているのだ。全国大会常連の召喚戦闘達人の魔力波動・・・・。
纐纈君を中心に強力な魔力の回帰波が肉眼でも見えている。
割れた兜から纐纈君の左目が見えている。これだけやられてまだ喋るんかい・・・。
「それでもしゃべらせてもらうよ。葵さん。いや驚いた。驚いたなんてもんじゃない。竜族で驚いたとかそんなレベルじゃない。いやとても失礼した。すべての戦いは相手を格上と思って臨むべき・・・忘れていたよ。戦闘の基礎だ」
今度はしゃべっても葵は攻撃しない、カウンターの可能性が高いと感じているのだ。
「うちのチームのジェニファーさんやレマなみのスピードだ。非礼を詫びよう。手加減できる相手じゃない」
まあそうだろうね・・・鎧ボッコボコになってる。
「そーかい、うれしいよ。話しが長すぎて眠くなってたところなんだ」もうすっかり起きてるけどね。
「それは失礼。眠気がとれるよう全身全霊をもってお相手しよう」
纐纈君はベースは金色のフルアーマーで関節部分と胸は薄いグリーンである。
第3高校では、あるいは全国大会でもこの鎧を見ただけで多くの選手はやる気を失う、それほど手ごわい相手なのだ。対する如月葵は明るめの赤い鎧だ、赤い鱗のようなもので全身おおわれている。やや古風だが威厳がある。
纐纈君と違い顔部分は外にでている。
人のいい纐纈君はぶつぶつ言っている。
「うん、驚いたけどこれはいい手だね。実演するのは思いつかなかった、来年は卒業していないけど後輩には伝える必要があるかな・・・・。あ!失敬。如月葵さん。いい魔装だね。一目でわかるよ」
「なんでもいいけど始めようぜ」ずっとタメ語なんだな。
「うん、えっとそうだね。一応。権藤先生は待ってくれているみたいだから・・召喚戦士同士の戦いは展開が早いんですよ。だから魔装武器はもう出しておいた方がいいです。戦闘開始後に出すのは難しいかも。まあ相手に見せたくない理由があれば別にいいけどね」そういう纐纈君は右手に装飾のついたロングソード、左手には竜の紋章のついたミドルシールドを既に装備している。まだ構えてすらいないが鎧を纏うと歴戦の風格がある。
場外からアナウンスが聞こえる。
「ええこちら審判の権藤です、闘技場のほうは準備できましたか?」
「いいですか如月葵さん?こちらはいつでもいいですが魔装武器は出さなくていいんですね?」念を押すとはよくできた人だ。
「ああいいぜ」すでに戦闘準備済といわんばかりだ。
初めて見るランク戦が予想外の展開となり観客と化している周囲の新入生たちは騒いでいる割には闘技場に目が釘付けだ。
とぼけた権藤先生の声がマイクで響く。
「・・・では試合スタ――ト!といったらスタートです。きっちり10秒後です。カウントダウンしますので赤い電光掲示板を確認してください。3秒前からコールします。・・・・・・・・・3、2、1、始め!」
始ってしまった・・・ん?纐纈君が何か言おうと・・・。
「まず最初は相手が何をし・・」
ゴッス!!
言おうとしてたけど・・・やっぱこうなるのか。
全身に魔力のエフェクトを帯びた如月葵の右こぶしはさらに強烈な魔力を帯び、しゃべり始めている纐纈君の兜の左顔面に既に炸裂している。左顔面が割れるのと同時に纐纈君はその場できりもみ状に一回転し、葵も振り向きざまに器用に前宙しつつ右踵落としを纐纈君の背中に決めている。早すぎて周囲からは赤い竜巻のように見えている。
ドッッッグワッシャー!!!!
フルアーマー姿の纐纈君が床にたたきつけられるのと同時に放射状に闘技場の床が砕けてはじけて噴煙が巻き起こる。そのまま空中に跳ね返っている纐纈君の身体に葵は空中でまたがって両手でパンチのラッシュをしつつ・・・もう一度纐纈君は殴られながら地上に叩きつけられる。
ドゴゴゴゴゴゴ!!
地上に落ちてからも馬乗りになった葵の突きのラッシュは止まらず纐纈君の顔面や胸部に一撃入れる度、すさまじい勢いで闘技場の床も砕けている。・・・纐纈君の上半身がすっぽり入るほどの穴ができたころ纐纈君は身をよじり腹ばいになりかけ床を蹴り脱出しようとしたところで背中側から葵にスリーパーホールドを決められている、右腕を纐纈君の頸部にまきつけて締め上げるのだ。
ギシギシギシィ!
楽しそうな顔の葵の右腕の手甲と纐纈君の鎧がすさまじい葵の腕力ででぎりぎり食い込んでいる。
纐纈君の首がコンクリート程度の硬さであればすでにちぎれ飛んでいるほどの膂力だ。
「ンッグゥ!」
葵を背中にしょったまま纐纈君は立ち上がり器用に葵を投げ飛ばして距離を取った。
立ち上がりつつ纐纈君はまた話そうと・・・。
「お、お、お、おどろいたね、ジェニファーなみのスピー・・・」
ゴンッ!!!
話そうとしていたんだけど・・・葵の後ろ回し蹴りが纐纈君の左後頭部に決まっている―――一連の流れで巻き起こった粉塵に一瞬目を取られた隙に纐纈君は葵に後ろを取られている。
今度は蹴られた衝撃で纐纈君は前方に跳ね飛んでいくが姿勢を低くして振り向きつつ倒れない、纐纈君の踏ん張る足元は摩擦で火柱が出ている。
そして纐纈君はまた一言・・・。
「まさか・」
ドッス!!!
一言なにか言う感じだったけど・・・すでに葵に間合いを詰められ右ストレートを叩き込まれている・・・衝撃で大気まで揺れてはいるが竜紋のミドルシールドで右ストレートを受け止めている。
まだ喋ろうとする纐纈君は・・・。
「そう何度もな・・」
ズ・・・・ズガガガガ!!!!!!!
纐纈君はまた喋っている途中で攻撃をくらう・・・葵の鎧は全身に多くの赤い鱗が敷き詰められている、ドラゴンの鱗を彷彿とさせるが一片が長径3㎝ほどの楕円に近い形だが・・・葵は空中でストレートを撃った右こぶしををシールドに押し付けたまま右腕の紅鱗を文字通りショットガンのように射出したのだ。
凶悪な威力のストレートをガードした後で予想外の連続衝撃をくらい・・・纐纈君はシールドを構えたまま床を破壊しつつ背後にぶっ飛ばされている、ダウンしなかったのはよほど足腰を基礎的に鍛えているからだろう。
一片一片の紅鱗はまるで花びらのようだが、一つ一つに細く黒い鋼線がついている。そのまま追撃しようとした葵はその場で一時行動を止めている、そして。
シュッバッ!
鋼線が引き戻されて紅鱗がもとの右腕に再装着された。
葵が追撃しなかったのは理由がある。
戦い始めて数秒で纐纈君の鎧も盾も凹んでで何か所か割れているが、先ほどまでと纐纈君は別人のようになっているのだ。全国大会常連の召喚戦闘達人の魔力波動・・・・。
纐纈君を中心に強力な魔力の回帰波が肉眼でも見えている。
割れた兜から纐纈君の左目が見えている。これだけやられてまだ喋るんかい・・・。
「それでもしゃべらせてもらうよ。葵さん。いや驚いた。驚いたなんてもんじゃない。竜族で驚いたとかそんなレベルじゃない。いやとても失礼した。すべての戦いは相手を格上と思って臨むべき・・・忘れていたよ。戦闘の基礎だ」
今度はしゃべっても葵は攻撃しない、カウンターの可能性が高いと感じているのだ。
「うちのチームのジェニファーさんやレマなみのスピードだ。非礼を詫びよう。手加減できる相手じゃない」
まあそうだろうね・・・鎧ボッコボコになってる。
「そーかい、うれしいよ。話しが長すぎて眠くなってたところなんだ」もうすっかり起きてるけどね。
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