ドラゴンディセンダント
結界によって隔離された“降魔の地”と呼ばれる関東の僻地に六つの高校がある・・・“降魔六学園”と呼ばれている。
世界でも珍しい召喚士だけが入学できる全寮制の高校群で一般人は基本的に立ち入り禁止となっている。召喚士は魔族と戦うために4000年ほど前に生まれたと言われるが、その役割は文明が発展して変わりつつある。定期的に・・・約400年に一度、魔族は大規模地上侵攻を目論むが古い召喚士は必要なくなりつつあった。来年11度目の地上侵攻が起こることは事前にほぼ場所・時・規模の予想が付いており来年の世界各地で起きるであろう地上大侵攻は1名も命を落とさず人類側が勝つ予定ではある・・・
“感覚合一の儀”を行うことで人口の約2%が召喚獣の卵と契約できて召喚士となる、つまり魔術や超能力のような力が使用可能になるわけである。一般人とはすこし異なる存在となるわけだ、古くは陰陽道と言われたが、現代では召喚士は試験にパスする必要があるが国家資格となっており様々な権限を持ち優遇される。
さらに召喚士にも差がある・・・最も大きな差は召喚獣が竜族かどうかである・・・竜族の召喚士は非常に強力である、ただし竜族と契約できるものは僅かである。
ここ、“降魔六学園”の生徒のほとんどは召喚士だが魔力を解放した戦闘・・・“召喚戦闘”での切磋が義務付けられ各校内ではランク戦、全国では公式戦が行われ優秀な召喚士を輩出している。
今年4月、六つのうち一つ、第3高校に如月葵という少女が入学してくる。
強力な召喚士は中学時代から全国に名前が知れ渡るのが通常だが彼女は全くの無名である。・・・彼女の身に宿している召喚獣は火竜・・・それもあり得ないほど強力な・・・世界の在り様に関与するほどの力を内包しているが彼女は何も気にしていない・・・基本適当で行き当たりばったりだから・・・。
六学園すべてで新入生3000人ほどの合同入学式は終わる。如月葵だけではない・・・どうやら他にも強力な力を持った新入生がいるようだ。
第1高校3年に西園寺桔梗という六学園の代表たる総生徒会長がいる、全国大会では団体戦も個人戦も数年負けていない。旧財閥の家系であらゆる権力を持っており中央集権的に圧政を強いている。
自由気ままな如月葵と権力の権化である西園寺桔梗は周囲を巻き込みつつ衝突する。
しかし予想外の人物の登場で事態はあらぬ方向へ転がる。
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