30 / 115
結成!1年生だけのチーム⑤
しおりを挟む
地上では右ストレートのダメージから復活した緑川が驚いている。
「神明(じんめ)って竜王家の、竜王家のお姫様だったんすか?姐さん?姐さん世が世ならお姫様?いや。強えーはずっすね」「陰陽道の開祖・・・召喚士の長・・・竜神明王の血脈?」「葵ちゃんお姫様・・・なの?なのなの?」
「そうだよ。うっせえな!」切れながら恥ずかしがるという珍しい状態だ葵は。
「そ、そう言われると姐さんって美人だし、ど、どことなく気品が・・・気品?」
「気品は・・なの」
「気品?」
緑川尊、秋元未来、三守沙羅は気品という言葉に何か引っかかるらしく腕組みして3人とも少し考えている。・・・数秒沈黙が続いた。
「んだよ!てめえら!なんの間だ!まとめてぶっとばしてやるからな」葵はどうもお姫様と呼ばれて照れまくっている様子だ。習うより慣れろとは言うが。
まあ気品は・・・無い!
そこに今度はひょろっとした男子生徒がおもむろに端末を片手に4人の前に現れた「おお!探したよ。緑川君!・・・って本当は空飛ぶ女生徒をスクープしに来たんだが。ああどうもどうも3年の三浦です。イベント部のブチョーですんでいつでも遊びに来てください。いやあ皆さん美人ですね。美人は特に歓迎です。冗談です。もちろん男子でもどんな人でも全員歓迎です」
「チューッス三浦さん」緑川が調子よく挨拶している。
「あの写真すごいいいよ~。大反響だよ~。いいニュースだよ。さすがセンスあるね緑川君。イベント部は安泰だよ。・・・おおお!君がうわさの如月葵さんか。いやすばらしい被写体だ!野性味のある健康的美人・・・写真より実物の方が迫力あるね」葵は大げさに喜んでいる三浦先輩をジーっと見ている。
「なんなんすか先輩?」不安そうな緑川の額に汗が噴き出ている。
「いやあ緑川君。別角度の両乳ボンバーの写真もう何枚かない?他の写真も見たいって問い合わせが多くってね、“両乳ボンバー炸裂”っていう号外を出したいんだよ」人差し指を自分の口に押し当て緑川はなにかヤバそうな顔でジェスチャーをしている。
「あっははははは!両乳ボンバーってネーミングセンスも最高だよ。緑川君!やっぱこういうのは勢いが肝心だからねえ。・・・さて一つ・・・一つ大事なことを教えておこう。緑川君。お願いはメールやチャットや電話ではダメだね。直接お願いしないとね。・・・つまり・・・頼む緑川さん!もう何枚か両乳ボンバーの写真を譲ってくれ。頼みます・・・この通りだ!」3年生の三浦君は1年生の緑川に土下座して祈るような仕草をしている。なるほど両乳ボンバーの犯人は・・・。
「ぉ~ぉ~?ほぉ~~~?お~ま~え~ら~かぁ?」うーん、危ないな。如月葵の身体から良くない負の魔力が漏れていて増大している。
何かを察知して秋元未来はもう逃げている。“反鏡群現”三守沙羅も防御魔術を展開している。
あまりの迫力に3年の三浦君と緑川尊は顔面蒼白になり恐怖で身動きできなくなている。周囲は赤く染まり、空は暗く、稲妻が飛び交う・・・二人にはまるで葵が3倍くらいに大きくなったように見えている。
―――数秒後、緑川尊と三浦3年生は服はボロボロになり焦げて煙がでている。仲良く地面に半分くらいずつ埋まっていた。周囲には爆発したような―――実際爆発していた―――跡がいくつか残っていた。
「ふんっ!」すっきりした顔でさっそうと如月葵は去っていった。
なるほど・・・写真を撮ったのも・・・イベント部に持ち込んだのも・・・両乳ボンバーの名付け親も緑川尊だったのか・・・。うーん・・・。
「神明(じんめ)って竜王家の、竜王家のお姫様だったんすか?姐さん?姐さん世が世ならお姫様?いや。強えーはずっすね」「陰陽道の開祖・・・召喚士の長・・・竜神明王の血脈?」「葵ちゃんお姫様・・・なの?なのなの?」
「そうだよ。うっせえな!」切れながら恥ずかしがるという珍しい状態だ葵は。
「そ、そう言われると姐さんって美人だし、ど、どことなく気品が・・・気品?」
「気品は・・なの」
「気品?」
緑川尊、秋元未来、三守沙羅は気品という言葉に何か引っかかるらしく腕組みして3人とも少し考えている。・・・数秒沈黙が続いた。
「んだよ!てめえら!なんの間だ!まとめてぶっとばしてやるからな」葵はどうもお姫様と呼ばれて照れまくっている様子だ。習うより慣れろとは言うが。
まあ気品は・・・無い!
そこに今度はひょろっとした男子生徒がおもむろに端末を片手に4人の前に現れた「おお!探したよ。緑川君!・・・って本当は空飛ぶ女生徒をスクープしに来たんだが。ああどうもどうも3年の三浦です。イベント部のブチョーですんでいつでも遊びに来てください。いやあ皆さん美人ですね。美人は特に歓迎です。冗談です。もちろん男子でもどんな人でも全員歓迎です」
「チューッス三浦さん」緑川が調子よく挨拶している。
「あの写真すごいいいよ~。大反響だよ~。いいニュースだよ。さすがセンスあるね緑川君。イベント部は安泰だよ。・・・おおお!君がうわさの如月葵さんか。いやすばらしい被写体だ!野性味のある健康的美人・・・写真より実物の方が迫力あるね」葵は大げさに喜んでいる三浦先輩をジーっと見ている。
「なんなんすか先輩?」不安そうな緑川の額に汗が噴き出ている。
「いやあ緑川君。別角度の両乳ボンバーの写真もう何枚かない?他の写真も見たいって問い合わせが多くってね、“両乳ボンバー炸裂”っていう号外を出したいんだよ」人差し指を自分の口に押し当て緑川はなにかヤバそうな顔でジェスチャーをしている。
「あっははははは!両乳ボンバーってネーミングセンスも最高だよ。緑川君!やっぱこういうのは勢いが肝心だからねえ。・・・さて一つ・・・一つ大事なことを教えておこう。緑川君。お願いはメールやチャットや電話ではダメだね。直接お願いしないとね。・・・つまり・・・頼む緑川さん!もう何枚か両乳ボンバーの写真を譲ってくれ。頼みます・・・この通りだ!」3年生の三浦君は1年生の緑川に土下座して祈るような仕草をしている。なるほど両乳ボンバーの犯人は・・・。
「ぉ~ぉ~?ほぉ~~~?お~ま~え~ら~かぁ?」うーん、危ないな。如月葵の身体から良くない負の魔力が漏れていて増大している。
何かを察知して秋元未来はもう逃げている。“反鏡群現”三守沙羅も防御魔術を展開している。
あまりの迫力に3年の三浦君と緑川尊は顔面蒼白になり恐怖で身動きできなくなている。周囲は赤く染まり、空は暗く、稲妻が飛び交う・・・二人にはまるで葵が3倍くらいに大きくなったように見えている。
―――数秒後、緑川尊と三浦3年生は服はボロボロになり焦げて煙がでている。仲良く地面に半分くらいずつ埋まっていた。周囲には爆発したような―――実際爆発していた―――跡がいくつか残っていた。
「ふんっ!」すっきりした顔でさっそうと如月葵は去っていった。
なるほど・・・写真を撮ったのも・・・イベント部に持ち込んだのも・・・両乳ボンバーの名付け親も緑川尊だったのか・・・。うーん・・・。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
俺だけ毎日チュートリアルで報酬無双だけどもしかしたら世界の敵になったかもしれない
宍戸亮
ファンタジー
朝起きたら『チュートリアル 起床』という謎の画面が出現。怪訝に思いながらもチュートリアルをクリアしていき、報酬を貰う。そして近い未来、世界が一新する出来事が起こり、主人公・花房 萌(はなぶさ はじめ)の人生の歯車が狂いだす。
不意に開かれるダンジョンへのゲート。その奥には常人では決して踏破できない存在が待ち受け、萌の体は凶刃によって裂かれた。
そしてチュートリアルが発動し、復活。殺される。復活。殺される。気が狂いそうになる輪廻の果て、萌は光明を見出し、存在を継承する事になった。
帰還した後、急速に馴染んでいく新世界。新しい学園への編入。試験。新たなダンジョン。
そして邂逅する謎の組織。
萌の物語が始まる。
戦場帰りの俺が隠居しようとしたら、最強の美少女たちに囲まれて逃げ場がなくなった件
さん
ファンタジー
戦場で命を削り、帝国最強部隊を率いた男――ラル。
数々の激戦を生き抜き、任務を終えた彼は、
今は辺境の地に建てられた静かな屋敷で、
わずかな安寧を求めて暮らしている……はずだった。
彼のそばには、かつて命を懸けて彼を支えた、最強の少女たち。
それぞれの立場で戦い、支え、尽くしてきた――ただ、すべてはラルのために。
今では彼の屋敷に集い、仕え、そして溺愛している。
「ラルさまさえいれば、わたくしは他に何もいりませんわ!」
「ラル様…私だけを見ていてください。誰よりも、ずっとずっと……」
「ねぇラル君、その人の名前……まだ覚えてるの?」
「ラル、そんなに気にしなくていいよ!ミアがいるから大丈夫だよねっ!」
命がけの戦場より、ヒロインたちの“甘くて圧が強い愛情”のほうが数倍キケン!?
順番待ちの寝床争奪戦、過去の恋の追及、圧バトル修羅場――
ラルの平穏な日常は、最強で一途な彼女たちに包囲されて崩壊寸前。
これは――
【過去の傷を背負い静かに生きようとする男】と
【彼を神のように慕う最強少女たち】が織りなす、
“甘くて逃げ場のない生活”の物語。
――戦場よりも生き延びるのが難しいのは、愛されすぎる日常だった。
※表紙のキャラはエリスのイメージ画です。
(完結)醜くなった花嫁の末路「どうぞ、お笑いください。元旦那様」
音爽(ネソウ)
ファンタジー
容姿が気に入らないと白い結婚を強いられた妻。
本邸から追い出されはしなかったが、夫は離れに愛人を囲い顔さえ見せない。
しかし、3年と待たず離縁が決定する事態に。そして元夫の家は……。
*6月18日HOTランキング入りしました、ありがとうございます。
悪徳貴族の、イメージ改善、慈善事業
ウィリアム・ブロック
ファンタジー
現代日本から死亡したラスティは貴族に転生する。しかしその世界では貴族はあんまり良く思われていなかった。なのでノブリス・オブリージュを徹底させて、貴族のイメージ改善を目指すのだった。
クラス最底辺の俺、ステータス成長で資産も身長も筋力も伸びて逆転無双
四郎
ファンタジー
クラスで最底辺――。
「笑いもの」として過ごしてきた佐久間陽斗の人生は、ただの屈辱の連続だった。
教室では見下され、存在するだけで嘲笑の対象。
友達もなく、未来への希望もない。
そんな彼が、ある日を境にすべてを変えていく。
突如として芽生えた“成長システム”。
努力を積み重ねるたびに、陽斗のステータスは確実に伸びていく。
筋力、耐久、知力、魅力――そして、普通ならあり得ない「資産」までも。
昨日まで最底辺だったはずの少年が、今日には同級生を超え、やがて街でさえ無視できない存在へと変貌していく。
「なんであいつが……?」
「昨日まで笑いものだったはずだろ!」
周囲の態度は一変し、軽蔑から驚愕へ、やがて羨望と畏怖へ。
陽斗は努力と成長で、己の居場所を切り拓き、誰も予想できなかった逆転劇を現実にしていく。
だが、これはただのサクセスストーリーではない。
嫉妬、裏切り、友情、そして恋愛――。
陽斗の成長は、同級生や教師たちの思惑をも巻き込み、やがて学校という小さな舞台を飛び越え、社会そのものに波紋を広げていく。
「笑われ続けた俺が、全てを変える番だ。」
かつて底辺だった少年が掴むのは、力か、富か、それとも――。
最底辺から始まる、資産も未来も手にする逆転無双ストーリー。
物語は、まだ始まったばかりだ。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる