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魔族襲来③
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―――突然気配がした。
「如月1回生!おまえら騒がしいね。店の外までよく聞こえるよ」
いつの間にか気配を消して定食屋内に金髪長身でスタイル抜群の大津留ジェニファーが出現した、そのまま同じテーブルに着く。
「おおおびっくりしたっす」
緑川はどういう意味でビックリしているのかずっとジェニファーの胸をガン見している。
「いてててて!」
そして三守につねられる。
「おじさん。わさび丼ね」
えらい和風なものを頼むんだな、大津留さん。
「大津留先輩そんなメニューあるのなの?」
未来がメニューをひっくり返してみている。
「フフフ。裏メニューだよ秋元1回生」むう、できるな大津留さん。
「んだよ。ジェニちゃんは常連かよ」
「ジェニファー先輩と呼べ如月1回生」
大津留は葵を指さしその動きでもう一度緑川は大津留の身体に見入っている。ジェニファーは同じテーブルについた。
「おおおお!ジェニファーのお姉さま。おおお!今日も一段とセクシーっす。その胸で抱かれたいっす。・・・いたたた!沙羅ちゃん」三守沙羅は目が三角になり「女の敵」とかいいつつ隣の緑川の足をつねっている。
ジェニファーは緑川の端末を見ている。
「ああランキングの話しか。ちょっと見せて。ああ、やっぱり根岸薫のね。1位は西園寺桔梗だろ?このランキングは第1高校新聞部の根岸薫ってのが作ってるわけ。よく見ろ。コメント欄を。1高の生徒だけ悪いコメントが全く載っていないわけ。つまり1高の生徒の得票数はあてにはならない。ちなみにあたしは14位なわけだけど。組織票もあるしうちの3高以外は微妙よ。微妙。特に4高はこんなクソ女が人気あるはずないでしょう」
ああ、城嶋由良のことか・・・うーん。
―――そろそろ大津留ジェニファーも食べ終わり帰る段になった。
「えー。まってまってなの。まだ全然食べ終わらないのなの」
「あたしが食べてやろうか未来?」
「如月部長はほんとにやるで」
未来はさすがに食べるのが遅い・・・どういう育てられ方を・・・。それを食べようとする葵もどうかと思うが。
「フフフ。おまえら見ていて飽きないわけ」
最近、大津留ジェニファーはわざと“ドラゴンディセンダント”絡みに来ているのだろうか。気に入ったのだろうか。
なかなかいい滑り出しだ・・・“ドラゴンディセンダント”は・・・。
わがままし放題で仲間と対立しまくるメンバーもいないし・・・幼くて自分を感情をコントロールできない奴もいない・・・。
ああ!葵はわがままだったなトンデモナク・・・しかし特段メンバーは不平不満はないようだ・・・。
練習の内容は能力に合わせてカリキュラムを変えているし・・・さすが権藤先生か・・・。
体力も魔力も各人違うのに全く同じようにまずランニングさせて筋トレさせて魔術練習して・・・校内ランク戦をやらされて・・・ついていけないものは脱落を余儀なくされる・・・大抵のチームはそうだ・・・。
数学教師でもある権藤先生は同じクラスの生徒に能力に合わせて全員に違う宿題を出すらしい・・・ある種の天才なのだろう・・・。
実際、彼の担任するクラスの数学テストの平均点は学年トップになるのだから・・・。
だが・・・クラスAサマナーとしての輝かしい未来を捨ててなんで教師になったのだろう・・・。
「如月1回生!おまえら騒がしいね。店の外までよく聞こえるよ」
いつの間にか気配を消して定食屋内に金髪長身でスタイル抜群の大津留ジェニファーが出現した、そのまま同じテーブルに着く。
「おおおびっくりしたっす」
緑川はどういう意味でビックリしているのかずっとジェニファーの胸をガン見している。
「いてててて!」
そして三守につねられる。
「おじさん。わさび丼ね」
えらい和風なものを頼むんだな、大津留さん。
「大津留先輩そんなメニューあるのなの?」
未来がメニューをひっくり返してみている。
「フフフ。裏メニューだよ秋元1回生」むう、できるな大津留さん。
「んだよ。ジェニちゃんは常連かよ」
「ジェニファー先輩と呼べ如月1回生」
大津留は葵を指さしその動きでもう一度緑川は大津留の身体に見入っている。ジェニファーは同じテーブルについた。
「おおおお!ジェニファーのお姉さま。おおお!今日も一段とセクシーっす。その胸で抱かれたいっす。・・・いたたた!沙羅ちゃん」三守沙羅は目が三角になり「女の敵」とかいいつつ隣の緑川の足をつねっている。
ジェニファーは緑川の端末を見ている。
「ああランキングの話しか。ちょっと見せて。ああ、やっぱり根岸薫のね。1位は西園寺桔梗だろ?このランキングは第1高校新聞部の根岸薫ってのが作ってるわけ。よく見ろ。コメント欄を。1高の生徒だけ悪いコメントが全く載っていないわけ。つまり1高の生徒の得票数はあてにはならない。ちなみにあたしは14位なわけだけど。組織票もあるしうちの3高以外は微妙よ。微妙。特に4高はこんなクソ女が人気あるはずないでしょう」
ああ、城嶋由良のことか・・・うーん。
―――そろそろ大津留ジェニファーも食べ終わり帰る段になった。
「えー。まってまってなの。まだ全然食べ終わらないのなの」
「あたしが食べてやろうか未来?」
「如月部長はほんとにやるで」
未来はさすがに食べるのが遅い・・・どういう育てられ方を・・・。それを食べようとする葵もどうかと思うが。
「フフフ。おまえら見ていて飽きないわけ」
最近、大津留ジェニファーはわざと“ドラゴンディセンダント”絡みに来ているのだろうか。気に入ったのだろうか。
なかなかいい滑り出しだ・・・“ドラゴンディセンダント”は・・・。
わがままし放題で仲間と対立しまくるメンバーもいないし・・・幼くて自分を感情をコントロールできない奴もいない・・・。
ああ!葵はわがままだったなトンデモナク・・・しかし特段メンバーは不平不満はないようだ・・・。
練習の内容は能力に合わせてカリキュラムを変えているし・・・さすが権藤先生か・・・。
体力も魔力も各人違うのに全く同じようにまずランニングさせて筋トレさせて魔術練習して・・・校内ランク戦をやらされて・・・ついていけないものは脱落を余儀なくされる・・・大抵のチームはそうだ・・・。
数学教師でもある権藤先生は同じクラスの生徒に能力に合わせて全員に違う宿題を出すらしい・・・ある種の天才なのだろう・・・。
実際、彼の担任するクラスの数学テストの平均点は学年トップになるのだから・・・。
だが・・・クラスAサマナーとしての輝かしい未来を捨ててなんで教師になったのだろう・・・。
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