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戦闘は否応なしに開始される―――初めての全国大会―――⑦
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団体戦は3日続くが2日目の朝・・・。
ホテルで朝食ビュッフェ中の5人は固まって食事している。
「私服だと男性に声をかけられるので、今日は緑川さんといっしょに・・・」
「もちろんいいっすよ、姐さんはどうするっすか?」
ふーん今日は緑川と三守がペアか。
「考えたんだけどな・・・ここはなるべくたくさん試合がみてえからな・・・今日は一人で回るぜ!いいか?未来?」
未来が納得すると思えないが・・・いつも一緒にいるからな。
「全然いいのなの。実はちょっと風邪っぽいのなの、ホテルで今日だけ休むの―――」
「大丈夫っすか」
「ん~まじかよ。ゆっくり休めよ・・・てめーは元気いっぱいかよ」
「わしは元気いっぱいやで」
そうなのか。
相変わらず非常に食べるの遅いが風邪のせいと・・・。ロミオはどんだけ食うんだ・・・。
「わしは珍しい術つかう宮崎の選手がいるって話しやで見て来るわ、あとで合流するかもしれん緑川」
「了解っす」
自分で何するか決めれればあっという間に一人前にな・・・るかな。
箸でウインナーを振り回して緑川はキメ顔だ・・・。
「まあでも姐さん。気を付けてくださいっす。一応どっから見てもかわいい女の子なんすから」
「しん・・・・・・けっ。信じらんねえこと言ってんじゃねえ!バカ緑川!」という割に真っ赤になって照れている。
「それこそ杞憂」
杞憂というか無意味だ、三守は緑川をつねるかどうか迷っている?
・・・ロミオは朝からカレー何杯目だ・・・未来は食べているのか何してるんだ・・・。
―――2日目は葵は国立闘技場2階の一番奥に陣取り・・・この階だけで4つある闘技場すべての試合を見ている・・・高速で視線が動き・・・大したものだ。
「さっぱりダメだな・・つうか右下の奴・・・動きは悪くねえけど」
同時に数か所の試合を見ているのか、葵の動体視力ならでは。そばに人もいないし集中しているな、珍しい。
「“裂空破”か・・・見てれば今の・・いまのタイミングじゃねえな」
しかしすごい疑似体験になるはずだ・・・疑似戦闘経験というわけだ。
―――ロミオが見に行った選手は音で戦う珍しい選手だった・・・いやあ騒々しい。
その選手はズドンズドン!シャリンシャリン!言っている!
「これやこれや!・・・わしに足りんかったものは!・・・これや!!・・・・・・これなんかな?」
えーい。頭を抱えるな・・・。
―――三守と緑川は―――
弱小チーム同士の試合か・・・さすがにギャラリーは少ない。
しかし相手の実力を読む・・・とか行動選択を予想するとかいくらでもすることはある。
「緑川さんはお誕生日は今月・・・?」
「ああ?よく知ってるっすね。そうなんすよ」
「それは何日・・・?」
5月は知ってて日にちは知らない・・・?
「5月26日っす。沙羅ちゃんはいつなんすか?」
「うちは7月3日・・・」
珍しく沙羅はくったくなく笑っているな。
「そうなんすね」
まあどうでもいい。
―――未来は―――どこだ―――
ホテルで寝てる・・・いや起きてる・・・外出して帰ってきた感じだ・・・病院でも行ったか・・・シャワー中だ。
風邪ひいてるときは・・・軽いならまあいいか。
―――葵は朝から同じ席の背もたれの上にすわって足を前の席にのせて組んでいる・・・非常に行儀が良い。
「敵と距離感がダメだからタイミング・・・を?・・・誰もいないとこ攻撃かよ・・・」
あれ・・・眠らずに見てるのか・・・。まあいい傾向だ。
「一撃に比重が重すぎるんだよな・・・桔梗とやるにはまああたしも・・・何かが足りない・・・」
でも桔梗は見にいかないと・・・これはこれでありか。
「ルール読めよな・・・て。・・・え!コイツまじで反則負けかよ」
ん?珍しく反則負けした選手がいる・・・噛みついたのだ・・・。たまにいるんだよ・・・繰り返す奴もたまにいるけど。
―――ロミオがいない―――
・・・・・・外か、Tシャツになって芝生の上で何か練習している・・・やる気はあるんだよな・・・権藤先生はどう成長させる気なんだろう・・・。
珍しい複合属性だからな。
―――三守と緑川は―――
別のチームの試合を見ている・・・四国の高校は確か去年も出場していたな海風なんとか高校、強豪だ。
相手はチーム“飛影”か・・・こっちはもっと強豪だ、強力なポイントゲッターがいる。
“飛影”といえばやっぱり山中学院高校か。非常にレベルが高い試合のカードだ。
しかし、あの四国の女コーチうるさいな・・・。
「うちを炎から救ってくれた人ってどんな人かな・・・?」
「・・・すげえ達人っすよね・・・間違いなく」
間違いない、自信を持て的な・・・。
「うち・・・あの時起きて最初は助けてくれたの緑川さんかと思って・・・」
「助けたのっすか?そりゃないっす・・・鏡の国の地下の地下にいたっすから・・・あのなんとか茜って人めちゃくちゃ強いっすね・・・多分メタルドラゴンTMPA30000くらいっすかね」
だいたいあってる・・・。後ろの女コーチうるさ・・・。
「カマイタチ事件・・・みんな大怪我無くて何よりで・・・あの時、緑川さんが無事でうちどれだけ・・・」
カマイタチ事件って呼んでるのか。
「そうっすね・・・いや相手もめっちゃくちゃ強いっすよ・・・この大将戦痺れるっす。チーム“飛影”のキリサメって呼ばれてる相手の選手・・・グラスドラゴン・・・TMPAは読めないっすけど茜さんと同じくらいっすかね」
うん、まあまあ読めてるけど・・・正確にはTMPA30800、メイン属性はグラスで合ってるけどサブ属性でアースというか地属性もある、ついでに近接戦闘攻撃寄りスピード型・・・魔装武器はまだ出現させてないが両手に小太刀を持つだろう、ここまで読めれば及第点・・・うん?山中学院高校の連中の魔装全部にロゴがある・・・“TaDo-kOrO”?・・・地元のスポンサーか?
高校生の試合では珍しい。
「ぜひ茜さんに頑張ってほしいっす」
「どうして・・・?」
「美人っす!・・・・いててててて沙羅ちゃん痛いっす」
「女の敵!」
「俺は女性の味方っす・・・」
なんだかなあコイツ等は全く。
―――未来は―――
あれ?まだシャワー中か・・・いくら何でも長っが・・・。
そんなに洗うとこあるか??何時間も?
ホテルで朝食ビュッフェ中の5人は固まって食事している。
「私服だと男性に声をかけられるので、今日は緑川さんといっしょに・・・」
「もちろんいいっすよ、姐さんはどうするっすか?」
ふーん今日は緑川と三守がペアか。
「考えたんだけどな・・・ここはなるべくたくさん試合がみてえからな・・・今日は一人で回るぜ!いいか?未来?」
未来が納得すると思えないが・・・いつも一緒にいるからな。
「全然いいのなの。実はちょっと風邪っぽいのなの、ホテルで今日だけ休むの―――」
「大丈夫っすか」
「ん~まじかよ。ゆっくり休めよ・・・てめーは元気いっぱいかよ」
「わしは元気いっぱいやで」
そうなのか。
相変わらず非常に食べるの遅いが風邪のせいと・・・。ロミオはどんだけ食うんだ・・・。
「わしは珍しい術つかう宮崎の選手がいるって話しやで見て来るわ、あとで合流するかもしれん緑川」
「了解っす」
自分で何するか決めれればあっという間に一人前にな・・・るかな。
箸でウインナーを振り回して緑川はキメ顔だ・・・。
「まあでも姐さん。気を付けてくださいっす。一応どっから見てもかわいい女の子なんすから」
「しん・・・・・・けっ。信じらんねえこと言ってんじゃねえ!バカ緑川!」という割に真っ赤になって照れている。
「それこそ杞憂」
杞憂というか無意味だ、三守は緑川をつねるかどうか迷っている?
・・・ロミオは朝からカレー何杯目だ・・・未来は食べているのか何してるんだ・・・。
―――2日目は葵は国立闘技場2階の一番奥に陣取り・・・この階だけで4つある闘技場すべての試合を見ている・・・高速で視線が動き・・・大したものだ。
「さっぱりダメだな・・つうか右下の奴・・・動きは悪くねえけど」
同時に数か所の試合を見ているのか、葵の動体視力ならでは。そばに人もいないし集中しているな、珍しい。
「“裂空破”か・・・見てれば今の・・いまのタイミングじゃねえな」
しかしすごい疑似体験になるはずだ・・・疑似戦闘経験というわけだ。
―――ロミオが見に行った選手は音で戦う珍しい選手だった・・・いやあ騒々しい。
その選手はズドンズドン!シャリンシャリン!言っている!
「これやこれや!・・・わしに足りんかったものは!・・・これや!!・・・・・・これなんかな?」
えーい。頭を抱えるな・・・。
―――三守と緑川は―――
弱小チーム同士の試合か・・・さすがにギャラリーは少ない。
しかし相手の実力を読む・・・とか行動選択を予想するとかいくらでもすることはある。
「緑川さんはお誕生日は今月・・・?」
「ああ?よく知ってるっすね。そうなんすよ」
「それは何日・・・?」
5月は知ってて日にちは知らない・・・?
「5月26日っす。沙羅ちゃんはいつなんすか?」
「うちは7月3日・・・」
珍しく沙羅はくったくなく笑っているな。
「そうなんすね」
まあどうでもいい。
―――未来は―――どこだ―――
ホテルで寝てる・・・いや起きてる・・・外出して帰ってきた感じだ・・・病院でも行ったか・・・シャワー中だ。
風邪ひいてるときは・・・軽いならまあいいか。
―――葵は朝から同じ席の背もたれの上にすわって足を前の席にのせて組んでいる・・・非常に行儀が良い。
「敵と距離感がダメだからタイミング・・・を?・・・誰もいないとこ攻撃かよ・・・」
あれ・・・眠らずに見てるのか・・・。まあいい傾向だ。
「一撃に比重が重すぎるんだよな・・・桔梗とやるにはまああたしも・・・何かが足りない・・・」
でも桔梗は見にいかないと・・・これはこれでありか。
「ルール読めよな・・・て。・・・え!コイツまじで反則負けかよ」
ん?珍しく反則負けした選手がいる・・・噛みついたのだ・・・。たまにいるんだよ・・・繰り返す奴もたまにいるけど。
―――ロミオがいない―――
・・・・・・外か、Tシャツになって芝生の上で何か練習している・・・やる気はあるんだよな・・・権藤先生はどう成長させる気なんだろう・・・。
珍しい複合属性だからな。
―――三守と緑川は―――
別のチームの試合を見ている・・・四国の高校は確か去年も出場していたな海風なんとか高校、強豪だ。
相手はチーム“飛影”か・・・こっちはもっと強豪だ、強力なポイントゲッターがいる。
“飛影”といえばやっぱり山中学院高校か。非常にレベルが高い試合のカードだ。
しかし、あの四国の女コーチうるさいな・・・。
「うちを炎から救ってくれた人ってどんな人かな・・・?」
「・・・すげえ達人っすよね・・・間違いなく」
間違いない、自信を持て的な・・・。
「うち・・・あの時起きて最初は助けてくれたの緑川さんかと思って・・・」
「助けたのっすか?そりゃないっす・・・鏡の国の地下の地下にいたっすから・・・あのなんとか茜って人めちゃくちゃ強いっすね・・・多分メタルドラゴンTMPA30000くらいっすかね」
だいたいあってる・・・。後ろの女コーチうるさ・・・。
「カマイタチ事件・・・みんな大怪我無くて何よりで・・・あの時、緑川さんが無事でうちどれだけ・・・」
カマイタチ事件って呼んでるのか。
「そうっすね・・・いや相手もめっちゃくちゃ強いっすよ・・・この大将戦痺れるっす。チーム“飛影”のキリサメって呼ばれてる相手の選手・・・グラスドラゴン・・・TMPAは読めないっすけど茜さんと同じくらいっすかね」
うん、まあまあ読めてるけど・・・正確にはTMPA30800、メイン属性はグラスで合ってるけどサブ属性でアースというか地属性もある、ついでに近接戦闘攻撃寄りスピード型・・・魔装武器はまだ出現させてないが両手に小太刀を持つだろう、ここまで読めれば及第点・・・うん?山中学院高校の連中の魔装全部にロゴがある・・・“TaDo-kOrO”?・・・地元のスポンサーか?
高校生の試合では珍しい。
「ぜひ茜さんに頑張ってほしいっす」
「どうして・・・?」
「美人っす!・・・・いててててて沙羅ちゃん痛いっす」
「女の敵!」
「俺は女性の味方っす・・・」
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―――未来は―――
あれ?まだシャワー中か・・・いくら何でも長っが・・・。
そんなに洗うとこあるか??何時間も?
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