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第7話 初めて見た「光」
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翌朝、灰の風はぴたりと止んでいた。
夜の間に降り積もった灰が一面を覆い、世界を無音の白へと変えている。
鳥の声も風の音もなく、ただ遠くで微かに瓦が崩れる乾いた音が響くだけだった。
カイルは焚火の残り火を靴先で踏み消し、剣の柄に手をかけた。
「この静けさ……嫌な予感がする。」
リラは壺を抱えながら、薄明るい地平を見つめた。
「灰が止むなんて珍しいわね。でも、どこか息苦しい。」
「嵐の前触れかもしれない。」カイルは灰に覆われた空を見上げる。「城までは、あと半日分の距離だな。」
ナトが小さな荷を背負って駆け寄ってくる。
「道の先に小さな小屋があるんだ。俺たち、そこを通れると思う。」
「小屋?」
「昔、旅人を泊めてたらしい。中には祈りの灯を残してるって、じいさんが言ってた。」
リラが微笑む。
「祈りの灯……。灰に消されても燃え続けた光。」
「伝説の話だろう。」カイルはそう言いながらも、どこかでその言葉に救われているようだった。
三人は灰原を進む。
地平には、崩れた塔と焼けた森の名残が見える。
歩くたびにざらついた音が靴底に響く。
灰は乾いておらず、指で掴むと湿りけを帯び、微かにぬるい。
「この灰、まだ生きてるみたい。」リラはしゃがみこみ、掌でそれを包む。「ここにも魂が眠っている。」
カイルは言葉を失い、ただ静かにその姿を見つめた。
やがて丘を越えた先に、ナトが言っていた小屋が見えた。
壁は半ば崩れ、屋根は傾いでいるが、扉だけが不思議に新しく保たれていた。
カイルがノックを試みると、乾いた音が中に響く。
返事はなかった。扉を押し開けると、空気の中に鉄と血の匂いが混ざっている。
中は暗く、奥に古びた燭台が一本立っていた。
その先端には小さな炎が揺れている。
「……ついてる。」ナトが息を呑んだ。
リラは近づき、指先で風を手繰るように炎を囲った。
「灰の国に残った“光”……本当にあったのね。」
「だが、誰が灯した?」カイルの表情が険しくなる。
部屋の隅、影がわずかに動いた。
カイルが反射的に剣を構える。
「誰だ!」
影の中から、布をかぶった老人がゆっくりと姿を現した。
髪は白く、肌は灰のように乾いている。だが、瞳だけが青く透きとおっていた。
「……まだ、この灯を信じる者がいたか。」
低く、しかし明確な声。
「あなたが、この灯を?」リラが問いかける。
老人は頷くと、杖に体を預けながら言った。
「我はこの地に残された“守り手”だ。名はディアル。灰に国を奪われ、灰を見つめ続ける者。」
「守り手……灰司祭の仲間か?」カイルの声が鋭くなる。
「違う。私は聖女リサリアの従者だった。」
リラとカイルは互いに顔を見合わせた。
「聖女リサリア……伝承に出てくる聖女?」
「そう。だが、伝承は真実を語らぬ。あの方は“王を救う”ため自ら灰に沈んだのではない。王から、この国を守るために灰へ身を捧げたのだ。」
老人の言葉が空気を震わせた。
「どういうことだ? 王は国を救おうとしていたはずだ、敵軍に抗い――」
「違う。」ディアルの声がかすかに震える。
「王は絶望に取り憑かれ、神を試そうとした。祈りを“兵器”に変え、灰そのものを操る力を求めた。
だが、祈りは生を願う力。死を操ろうとした王は、自らを“灰”へ変えてしまった。」
静寂が訪れた。
リラの指が小刻みに震えている。
「じゃあ、この国を滅ぼしたのは……神の罰ではなく、人の罪……?」
「その通りだ。」老人は炎の前に膝をつき、手を翳した。
「この灯は聖女リサリアの最後の祈り。彼女は王を封じ、灰を鎮め、自分の魂だけを光として残した。」
カイルは深く息を吸い、舌の奥で苦い金属臭を感じた。
その耳の奥で、かつて王が自分に言った言葉が蘇る。
“カイル、光の盾たるお前が、私の剣となれ。神の沈黙に抗う祈りとなれ。”
あの命令。その果てに焼けた民の叫び。
リラが不安げにカイルを見上げた。
「……あなた、知っていたの?」
カイルは首を横に振る。
「王の命令で戦っていただけだ。光をもって闇を討てと、それだけを信じて。」
老人は目を伏せ、静かに告げる。
「その罪はお前一人のものではない。お前が剣を振るったのは、神を信じた民の代表だったからだ。」
しばしの沈黙が続いた。
炎の揺らめきが壁に影を映し、三人の影が重なる。
ナトがそっと口を開く。
「ねえ……その光、持っていける?」
老人は目を細めた。
「光は灰に触れると消える。だが、お前たちが本当に祈りを忘れぬなら、その手に宿すことができる。」
リラは一歩前へ出た。
「お願いします。私たちは、灰の王のもとへ行かなければならない。」
老人は微かに微笑む。
「ならば――受け継げ。」
炎がふっと跳ね上がり、リラの胸元へと吸い込まれた。
一瞬、眩い光が室内を満たす。
リラは目を閉じ、両手を胸の上に添える。
その掌の中から温もりが広がった。
「……あたたかい。」
リラがそう呟くと、灰の空の外に、雲の切れ間が見えた。
わずかだが、光が差している。
それはずっと何年も隠されてきた陽の光だった。
ナトが声を上げる。「光だ!本物の光が戻ってる!」
カイルは外に出て、その眩しさに目を細めた。
「灰の国に太陽が――」
言葉の途中で、彼の胸の奥に何かが弾ける。
抑えきれない痛みとともに、記憶の断片が流れ込んできた。
燃える玉座。
血にまみれた王の手。
灰に変わる聖女の姿。
そして、自分の剣。王を刺した瞬間の光。
カイルは膝をつき、額に手を当てた。
「俺が……王を……?」
リラが駆け寄り、腕を支える。
「思い出したのね。あなたの罪もまた、この国の祈りの一部。」
「俺は……全てを殺した。仲間も、民も、王も。」
「いいえ。」リラは首を振った。
「あなたは、光を見た。神の罰からこの国を護った“盾”だった。王が最期に望んだのは、光による終焉だったのかもしれない。」
老人が杖を地に突いた。
「聖女リサリアはこう言った。“いつかこの光を再び見つける者が現れる。それが、灰の国の再生の兆しだ”と。」
その言葉の直後、老人の姿が薄らいでいく。
灰の粒が風に乗り、陽光の中で舞い散った。
「ディアル!」リラが叫ぶ。
「案ずるな。」老人の声が空に染み込むように響いた。
「私は光と共にある。」
静寂のなか、小屋の炎が完全に消えた。
それでも、外の空はまるでそれを受け継ぐかのように淡く輝いている。
リラは胸の前に手を当て、微笑んだ。
「これは希望の火。もう消えない。」
カイルはゆっくりと立ち上がる。
陽の光が、彼の肩に柔らかく降り注いでいた。
灰の世界に、初めて“昼”が戻ったのだ。
その光を見つめながら、カイルは決意を固めた。
「行こう。あの廃城へ。
この光で、まだ灰の中に囚われている者たちを解き放つ。」
リラは力強く頷き、ナトもその後ろで拳を握った。
三人の影が、灰原を越えて伸びていく。
その背中を、灰の空が照らしていた。
(続く)
夜の間に降り積もった灰が一面を覆い、世界を無音の白へと変えている。
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「嵐の前触れかもしれない。」カイルは灰に覆われた空を見上げる。「城までは、あと半日分の距離だな。」
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「小屋?」
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三人は灰原を進む。
地平には、崩れた塔と焼けた森の名残が見える。
歩くたびにざらついた音が靴底に響く。
灰は乾いておらず、指で掴むと湿りけを帯び、微かにぬるい。
「この灰、まだ生きてるみたい。」リラはしゃがみこみ、掌でそれを包む。「ここにも魂が眠っている。」
カイルは言葉を失い、ただ静かにその姿を見つめた。
やがて丘を越えた先に、ナトが言っていた小屋が見えた。
壁は半ば崩れ、屋根は傾いでいるが、扉だけが不思議に新しく保たれていた。
カイルがノックを試みると、乾いた音が中に響く。
返事はなかった。扉を押し開けると、空気の中に鉄と血の匂いが混ざっている。
中は暗く、奥に古びた燭台が一本立っていた。
その先端には小さな炎が揺れている。
「……ついてる。」ナトが息を呑んだ。
リラは近づき、指先で風を手繰るように炎を囲った。
「灰の国に残った“光”……本当にあったのね。」
「だが、誰が灯した?」カイルの表情が険しくなる。
部屋の隅、影がわずかに動いた。
カイルが反射的に剣を構える。
「誰だ!」
影の中から、布をかぶった老人がゆっくりと姿を現した。
髪は白く、肌は灰のように乾いている。だが、瞳だけが青く透きとおっていた。
「……まだ、この灯を信じる者がいたか。」
低く、しかし明確な声。
「あなたが、この灯を?」リラが問いかける。
老人は頷くと、杖に体を預けながら言った。
「我はこの地に残された“守り手”だ。名はディアル。灰に国を奪われ、灰を見つめ続ける者。」
「守り手……灰司祭の仲間か?」カイルの声が鋭くなる。
「違う。私は聖女リサリアの従者だった。」
リラとカイルは互いに顔を見合わせた。
「聖女リサリア……伝承に出てくる聖女?」
「そう。だが、伝承は真実を語らぬ。あの方は“王を救う”ため自ら灰に沈んだのではない。王から、この国を守るために灰へ身を捧げたのだ。」
老人の言葉が空気を震わせた。
「どういうことだ? 王は国を救おうとしていたはずだ、敵軍に抗い――」
「違う。」ディアルの声がかすかに震える。
「王は絶望に取り憑かれ、神を試そうとした。祈りを“兵器”に変え、灰そのものを操る力を求めた。
だが、祈りは生を願う力。死を操ろうとした王は、自らを“灰”へ変えてしまった。」
静寂が訪れた。
リラの指が小刻みに震えている。
「じゃあ、この国を滅ぼしたのは……神の罰ではなく、人の罪……?」
「その通りだ。」老人は炎の前に膝をつき、手を翳した。
「この灯は聖女リサリアの最後の祈り。彼女は王を封じ、灰を鎮め、自分の魂だけを光として残した。」
カイルは深く息を吸い、舌の奥で苦い金属臭を感じた。
その耳の奥で、かつて王が自分に言った言葉が蘇る。
“カイル、光の盾たるお前が、私の剣となれ。神の沈黙に抗う祈りとなれ。”
あの命令。その果てに焼けた民の叫び。
リラが不安げにカイルを見上げた。
「……あなた、知っていたの?」
カイルは首を横に振る。
「王の命令で戦っていただけだ。光をもって闇を討てと、それだけを信じて。」
老人は目を伏せ、静かに告げる。
「その罪はお前一人のものではない。お前が剣を振るったのは、神を信じた民の代表だったからだ。」
しばしの沈黙が続いた。
炎の揺らめきが壁に影を映し、三人の影が重なる。
ナトがそっと口を開く。
「ねえ……その光、持っていける?」
老人は目を細めた。
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リラは一歩前へ出た。
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一瞬、眩い光が室内を満たす。
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「これは希望の火。もう消えない。」
カイルはゆっくりと立ち上がる。
陽の光が、彼の肩に柔らかく降り注いでいた。
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その光を見つめながら、カイルは決意を固めた。
「行こう。あの廃城へ。
この光で、まだ灰の中に囚われている者たちを解き放つ。」
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