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第8話① ピンボールとでっっっっっっっっっっっっっかい女
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その日、ゴッ太郎は目覚めた。全く変わらず暑い日である。巣穴を這いずる蛇みたいに部屋の中をくまなく探す。今朝の雰囲気がどこかおかしい。連日イーグルにこってり絞られているから寝ている間は不覚になるのだが――とはいえその程度で問題が起こるほど、上海も弱くない。となると、ゴッ太郎の弱めの脳みそではそこで想像の限界に達する。この男は、頭が弱かった。
家の中のどこを探しても上海はいない。普段はこの時間だとまだ爆睡したままだ。起こしてもぐずるだけで目を覚ましてはくれない。そうすると――どうなるんだ? このゲームはクリアできません。
朝飯が欠けているからか? 足りない頭を動かして、ゴッ太郎は食事を取り出しに冷蔵庫を開けた。適当な朝食セットを持ち出して机の上に広げる。そこで気がついた、机の上には付箋が置いてある。本に挟むような細い付箋だ。それがまるで細く切ったフライドポテトみたいに一列にざっと並べられて、その上には文字が書いてあるのだ。付箋の使い方がわかっていない上に、下手くそな文字だ。「ぬ」と「め」、「あ」と「ら」、「た」と「の」の見分けがつかない。あと『い』が何故か旧仮名遣いの『ゐ』で書いてある。なんで。
ゴッ太郎は首をひねるが、この書き方は上海だとすぐに気がついた。
「えーとなになに?」
書かれた文字列をなんとか復元する。御鈴波に文字の書き方を教えてあげるよう進言した方が良いかもしれない……これでは日常生活に支障が出る。
「のゐへんなことがおこりぬめぬめ? みすずはのあらあらなみたつここはらーかむシティ、うぇかぽぽ、おっおーらあああああ?」
何書いてんだ……? ゴッ太郎は頭を捻っても本当にわからないが、兎も角何かが起こって御鈴波途次に助けてもらったのだろうというような推測は付く。となれば、ゴッ太郎の手は早かった。今の時間だと、御鈴波は登校中だろうか。端末に手を掛けてさっさと番号を打つ。ほんのワンコールで御鈴波との連絡はついた。
「ゴッ太郎、何かしら」
「上海は?」
「今頃うちで寝てるわよ」
そうか、と口から漏れ出た後に、ゴッ太郎は大きなため息をついた。上海がとりあえず無事だとわかった安堵だった。しかしそんな息継ぎの間も許さず、ところで、と御鈴波は続ける。
「上海、この最近あなたに無断で家を抜け出てたみたいよ。そのお陰で貴重な情報が取れたから、後で叱っておきなさい」
「は、はい?」
言っていることと求めていることがちぐはぐである。とはいえ、言わんとすることはわかる。下々の者が上手に働いたら褒めなさい――当然のことではある。
「ゴッ太郎。あなたとお話をしておきたかったの」
鈴、と冷たい声が耳元で鳴る。ゴッ太郎はその声に少しどきっとした。御鈴波の声が好きなのだ。氷を転がしたように冷たくて、憂いのない刃物のような鋭さ。他の人間にはない気高さがある。彼女だけにしかない、色がある。グラデーションしない、洗練された一色なのだ。
「ん? なんだァ?」
「がんばってね。許嫁くん。それだけ」
いじめられぬいた肉体に、その一言は覿面に効いた。傷付いた筋肉は、ぴたりとお互いに寄り添いあって、再び勁く、毅く、強く再編されていた。
「……うん。がんばる」
通話が切れてなおも心と身体に染み入る声に、ゴッ太郎は誰も居ない部屋の中で腕をブンブン振り回した。今日も行ける。いや、今日こそいける。今日でイーグルを倒す。そうだ、その気概である! 虎になれ! 機関車になれ! ゴッ太郎は逸る気持ちと筋肉を抑えつつ行儀よく電車に乗り込んだ。途中で胸のボタンが一個飛んだ。
エレベーター直通で屋上に駆け込むと、イーグルは既に立っていた。
「おはよう。優秀なウォリアー。よく眠れたか」
「ああ……今日もよろしくお願いッシャス!」
ゴッ太郎は上着を脱ぎ放つ。そうだ。始まろうとしている。今日は三日目、時間はない。筋肉のトルクが回り始めた頃――エレベーターが鳴った。誰かがそこにいるのだ。
「あァ!?」
ゴッ太郎の意識は唐突に背後に回る。
エレベーターが開く。誰だ、あの影は。見たことがある。長身で細長い男だ。頬には、まだアザがのこって――
「訓練中に気を抜くなッ」
「はっ」
ゴッ太郎は翻る。首を百八十度回転させて、それに体を伴わせたところだった。顔の前には大きな影がある。ゴッ太郎の顔を優に覆い隠すほどの真っ黒いゴムソール、ドロップキックである。初日の意趣返しだ、しかしゴッ太郎は避けられない。受けるしかない。腕を盾にして受けると、余裕で身体が背後のエレベーターホールに向かって吹き飛んでいく。背中からコンクリートを滑って、エレベーターの入口にぶつかると、シンバルを鳴らしたようないい音がした。
「いっててて……」
「ふん、なるほど。御鈴波途次の考えそうなことだ――しかし、乗るしかない」
「ええっ――」
ようやく目を開けたゴッ太郎は、眼の前の光景に驚きを隠せなかった。目ん玉飛び出そうになっていた。敵であるはずのその男。零春が、そこに立っていたのだから。
どういう風の吹き回し……? しかもすげえ迷いない目してるし――何考えてんだ……?
「お前の弟弟子になるというのは気に入らないが――よろしく頼むぞ」
「は?」
ゴッ太郎の顔は、舌を突き出した山羊のように変形した。ついていけない……何が起こっているのか、目が覚めてから何もわからない。浦島太郎にでもなってしまったみたいだ。
「御鈴波ァ~なんで俺には何も言ってくれないのォ゙~俺、許嫁のはずなんだけどォ゙~~~!」
「すげえツバ飛んでるぞ」
「うるさいッ゙!」
一方その頃、糺ノ森高校の校門前には高級車が止まっていた。それもただの高級車ではない。黒塗り、やたら長い胴体、やたら多いタイヤ、やたら多い窓、やたら多い座席、運転席を覗けばハンドルまで多い。どうやって運転してるんだろう。そんな疑問を抱かせるよりも先に、やたら多いドアの一つがやたら大きな音を立てて開き、そこからやたら多くのスーツの男達が現れた。十人までは数えていたのだが、その先はよくわからない。密入国するトラックみたいな人口密度である。知らない人が見たら軽く恐怖を覚えてもおかしくない。そうして一人の黒服が学校の校舎までの道のりにレッドカーペットを敷いた。
バコン。
破裂するような音を立てながら、遂にその車のど真ん中のドアが開き、高いヒールを履いたやたら荘厳な雰囲気を醸す大仰な――そして大柄な女性がカーペットを踏んだ。黒服たち、一斉に拍手。お固い顔の黒サングラスのまま、拍手。満面の笑み。やはり何も知らない人が見たら気持ち悪すぎる。なんだこの空間は。
現れたその女性は、お嬢様であることには間違いない。流星が降ったような煌めくピンクの髪が風にたなびき、ボン・キュッ・ボンという言葉がまさに似合うようなゴージャスな出で立ち。制服は明らかにサイズが合わなかったのだろう、特製に仕立て直した曲線美を全力でアピールする、圧倒的な存在感を感じるシルエットである。ここまで来ると、もはやエロさなどという下劣な感情は似合わない。古代に作られた名も知れぬ娼婦像に性欲を掻き立てられるものがいないように、むしろ彼女達の姿には神々しさが背中に宿っているように、その姿は女神である。当然のように後光は差す。実はお付きのものが角度を調節してがんばって後光を演出している。彼は大アーティストのライブ照明の責任者も勤め上げる照明のエキスパート、東輝政次郎である!
「控えなさい」
流麗な声が桜の花びらを散らす。もはや彼女の為に散っているような桜の渦の中、彼女の足音が鳴る。ヒールは三十センチもある。元の身長が百八十センチを超えているものだから、都合彼女の現在身長は二百飛んで十センチ、更にゴージャスに盛った髪でプラス二十センチ、二百飛んで――三十センチである! でかあああああああああああああああああああああああいッ!!!!!!! どうやって車の中に入ってたんだろう。
「演奏隊、前ッ!!!」
「やめなさい」
車の中からぞろぞろ現れた金管の演奏隊を手で制して、そのでっっっっっっっっっっかいお嬢様はお付きの者たちを見下ろした。まだ入ってたんだ。
「ここは学び舎。踊るのは帰ってからにしましょう。ここは。静粛に。できるだけ目立たないように……」
もう十分すぎるほど目立っている。校舎からは好奇の視線が降り注いでいる。
「は、お嬢様の心掛け、見上げるものがございます……染み入りました。申し訳ございません」
「うふふ。いいのよ。ありがとう。では、わたくしは新たなる学び舎に心を踊らせて、行ってくるわ。あなた達に見合う素敵な人になる為に――」
優美に手を振って、彼女はヒールを脱ぎ捨てた。空中で捻り二回転しながらローファーに履き替える。盛った髪は崩れない。
黒服たちは一同、涙。幼かった姫様がこうも我々を思ってくれるようになるとは、従者冥利に尽きる、である。東輝政次郎も大号泣だった。
「ノーベルお嬢様、行ってらっしゃいませ――」
「ええ、わたくしこそ、『最強』よ。待っていて。今夜はパーティーにしましょう」
そして――待っていてね。
彼女は口の端で微笑み、屋上を望む。
わたくしの、後山田ゴッ太郎――。
家の中のどこを探しても上海はいない。普段はこの時間だとまだ爆睡したままだ。起こしてもぐずるだけで目を覚ましてはくれない。そうすると――どうなるんだ? このゲームはクリアできません。
朝飯が欠けているからか? 足りない頭を動かして、ゴッ太郎は食事を取り出しに冷蔵庫を開けた。適当な朝食セットを持ち出して机の上に広げる。そこで気がついた、机の上には付箋が置いてある。本に挟むような細い付箋だ。それがまるで細く切ったフライドポテトみたいに一列にざっと並べられて、その上には文字が書いてあるのだ。付箋の使い方がわかっていない上に、下手くそな文字だ。「ぬ」と「め」、「あ」と「ら」、「た」と「の」の見分けがつかない。あと『い』が何故か旧仮名遣いの『ゐ』で書いてある。なんで。
ゴッ太郎は首をひねるが、この書き方は上海だとすぐに気がついた。
「えーとなになに?」
書かれた文字列をなんとか復元する。御鈴波に文字の書き方を教えてあげるよう進言した方が良いかもしれない……これでは日常生活に支障が出る。
「のゐへんなことがおこりぬめぬめ? みすずはのあらあらなみたつここはらーかむシティ、うぇかぽぽ、おっおーらあああああ?」
何書いてんだ……? ゴッ太郎は頭を捻っても本当にわからないが、兎も角何かが起こって御鈴波途次に助けてもらったのだろうというような推測は付く。となれば、ゴッ太郎の手は早かった。今の時間だと、御鈴波は登校中だろうか。端末に手を掛けてさっさと番号を打つ。ほんのワンコールで御鈴波との連絡はついた。
「ゴッ太郎、何かしら」
「上海は?」
「今頃うちで寝てるわよ」
そうか、と口から漏れ出た後に、ゴッ太郎は大きなため息をついた。上海がとりあえず無事だとわかった安堵だった。しかしそんな息継ぎの間も許さず、ところで、と御鈴波は続ける。
「上海、この最近あなたに無断で家を抜け出てたみたいよ。そのお陰で貴重な情報が取れたから、後で叱っておきなさい」
「は、はい?」
言っていることと求めていることがちぐはぐである。とはいえ、言わんとすることはわかる。下々の者が上手に働いたら褒めなさい――当然のことではある。
「ゴッ太郎。あなたとお話をしておきたかったの」
鈴、と冷たい声が耳元で鳴る。ゴッ太郎はその声に少しどきっとした。御鈴波の声が好きなのだ。氷を転がしたように冷たくて、憂いのない刃物のような鋭さ。他の人間にはない気高さがある。彼女だけにしかない、色がある。グラデーションしない、洗練された一色なのだ。
「ん? なんだァ?」
「がんばってね。許嫁くん。それだけ」
いじめられぬいた肉体に、その一言は覿面に効いた。傷付いた筋肉は、ぴたりとお互いに寄り添いあって、再び勁く、毅く、強く再編されていた。
「……うん。がんばる」
通話が切れてなおも心と身体に染み入る声に、ゴッ太郎は誰も居ない部屋の中で腕をブンブン振り回した。今日も行ける。いや、今日こそいける。今日でイーグルを倒す。そうだ、その気概である! 虎になれ! 機関車になれ! ゴッ太郎は逸る気持ちと筋肉を抑えつつ行儀よく電車に乗り込んだ。途中で胸のボタンが一個飛んだ。
エレベーター直通で屋上に駆け込むと、イーグルは既に立っていた。
「おはよう。優秀なウォリアー。よく眠れたか」
「ああ……今日もよろしくお願いッシャス!」
ゴッ太郎は上着を脱ぎ放つ。そうだ。始まろうとしている。今日は三日目、時間はない。筋肉のトルクが回り始めた頃――エレベーターが鳴った。誰かがそこにいるのだ。
「あァ!?」
ゴッ太郎の意識は唐突に背後に回る。
エレベーターが開く。誰だ、あの影は。見たことがある。長身で細長い男だ。頬には、まだアザがのこって――
「訓練中に気を抜くなッ」
「はっ」
ゴッ太郎は翻る。首を百八十度回転させて、それに体を伴わせたところだった。顔の前には大きな影がある。ゴッ太郎の顔を優に覆い隠すほどの真っ黒いゴムソール、ドロップキックである。初日の意趣返しだ、しかしゴッ太郎は避けられない。受けるしかない。腕を盾にして受けると、余裕で身体が背後のエレベーターホールに向かって吹き飛んでいく。背中からコンクリートを滑って、エレベーターの入口にぶつかると、シンバルを鳴らしたようないい音がした。
「いっててて……」
「ふん、なるほど。御鈴波途次の考えそうなことだ――しかし、乗るしかない」
「ええっ――」
ようやく目を開けたゴッ太郎は、眼の前の光景に驚きを隠せなかった。目ん玉飛び出そうになっていた。敵であるはずのその男。零春が、そこに立っていたのだから。
どういう風の吹き回し……? しかもすげえ迷いない目してるし――何考えてんだ……?
「お前の弟弟子になるというのは気に入らないが――よろしく頼むぞ」
「は?」
ゴッ太郎の顔は、舌を突き出した山羊のように変形した。ついていけない……何が起こっているのか、目が覚めてから何もわからない。浦島太郎にでもなってしまったみたいだ。
「御鈴波ァ~なんで俺には何も言ってくれないのォ゙~俺、許嫁のはずなんだけどォ゙~~~!」
「すげえツバ飛んでるぞ」
「うるさいッ゙!」
一方その頃、糺ノ森高校の校門前には高級車が止まっていた。それもただの高級車ではない。黒塗り、やたら長い胴体、やたら多いタイヤ、やたら多い窓、やたら多い座席、運転席を覗けばハンドルまで多い。どうやって運転してるんだろう。そんな疑問を抱かせるよりも先に、やたら多いドアの一つがやたら大きな音を立てて開き、そこからやたら多くのスーツの男達が現れた。十人までは数えていたのだが、その先はよくわからない。密入国するトラックみたいな人口密度である。知らない人が見たら軽く恐怖を覚えてもおかしくない。そうして一人の黒服が学校の校舎までの道のりにレッドカーペットを敷いた。
バコン。
破裂するような音を立てながら、遂にその車のど真ん中のドアが開き、高いヒールを履いたやたら荘厳な雰囲気を醸す大仰な――そして大柄な女性がカーペットを踏んだ。黒服たち、一斉に拍手。お固い顔の黒サングラスのまま、拍手。満面の笑み。やはり何も知らない人が見たら気持ち悪すぎる。なんだこの空間は。
現れたその女性は、お嬢様であることには間違いない。流星が降ったような煌めくピンクの髪が風にたなびき、ボン・キュッ・ボンという言葉がまさに似合うようなゴージャスな出で立ち。制服は明らかにサイズが合わなかったのだろう、特製に仕立て直した曲線美を全力でアピールする、圧倒的な存在感を感じるシルエットである。ここまで来ると、もはやエロさなどという下劣な感情は似合わない。古代に作られた名も知れぬ娼婦像に性欲を掻き立てられるものがいないように、むしろ彼女達の姿には神々しさが背中に宿っているように、その姿は女神である。当然のように後光は差す。実はお付きのものが角度を調節してがんばって後光を演出している。彼は大アーティストのライブ照明の責任者も勤め上げる照明のエキスパート、東輝政次郎である!
「控えなさい」
流麗な声が桜の花びらを散らす。もはや彼女の為に散っているような桜の渦の中、彼女の足音が鳴る。ヒールは三十センチもある。元の身長が百八十センチを超えているものだから、都合彼女の現在身長は二百飛んで十センチ、更にゴージャスに盛った髪でプラス二十センチ、二百飛んで――三十センチである! でかあああああああああああああああああああああああいッ!!!!!!! どうやって車の中に入ってたんだろう。
「演奏隊、前ッ!!!」
「やめなさい」
車の中からぞろぞろ現れた金管の演奏隊を手で制して、そのでっっっっっっっっっっかいお嬢様はお付きの者たちを見下ろした。まだ入ってたんだ。
「ここは学び舎。踊るのは帰ってからにしましょう。ここは。静粛に。できるだけ目立たないように……」
もう十分すぎるほど目立っている。校舎からは好奇の視線が降り注いでいる。
「は、お嬢様の心掛け、見上げるものがございます……染み入りました。申し訳ございません」
「うふふ。いいのよ。ありがとう。では、わたくしは新たなる学び舎に心を踊らせて、行ってくるわ。あなた達に見合う素敵な人になる為に――」
優美に手を振って、彼女はヒールを脱ぎ捨てた。空中で捻り二回転しながらローファーに履き替える。盛った髪は崩れない。
黒服たちは一同、涙。幼かった姫様がこうも我々を思ってくれるようになるとは、従者冥利に尽きる、である。東輝政次郎も大号泣だった。
「ノーベルお嬢様、行ってらっしゃいませ――」
「ええ、わたくしこそ、『最強』よ。待っていて。今夜はパーティーにしましょう」
そして――待っていてね。
彼女は口の端で微笑み、屋上を望む。
わたくしの、後山田ゴッ太郎――。
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