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目標達成! 盛大にイかせてやりましたわよ!

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サラディーナがエリックの分身を口ですっぽり咥えると、瞬間、エリックが喘ぎ声をあげた。

(え、え?今のエリックの声?あんなに大きな声って出ちゃうものなの???)

ラルフに用意してもらったハリボテは、所詮作り物。サラディーナがどんな事をしても音を出す事はなかったので、サラディーナはエリックの切羽詰まった声に酷く驚いた。

確かに以前ラルフが
「気持ちいいのが我慢できないと、つい声ってでちゃうものなのよねぇ~」
と、サラディーナにスパルタ指導をしながら言っていたかもしれない。

(なんだ、エリックも大した事ないじゃない)

エリックの分身の余りの凶悪さに少し不安になっていたサラディーナだったが、すっかり自信を取り戻していた。

(なんなんだ、今のは。サラディーナは一体なにを?)

サラディーナに刺激され、体の中に熱が溜まりつつあったエリックを、ダイレクトに高みに上らせかねない様な衝撃だった。ふらつく頭を2~3回振り、エリックは上半身をゆっくり起こしてサラディーナを確認した。
そこには、エリックの陰茎を両手で握り、頭頂部を飲み込むように口に含んでいるサラディーナの姿があった。エリックが上半身を起こした気配を察して、口に飲み込んだままの姿でサラディーナもエリックを見上げた。ベッドに上がった際には薄手のガウンを着ていたサラディーナ。いつの間にかガウンは脱ぎ捨てられて、一枚のナイトドレスしか身にまとっていなかった。そのナイトドレスは肌が透けて見えるデザインだったが、胸の頂や、下生えのその先は細やかな刺繍で隠されており、スレンダーな肢体と深々と照らす月の光も相まって、インモラル的な雰囲気を醸し出していた。
そんなサラディーナの姿を見て、エリックの頭の中が一瞬で沸騰した。


(うぐ、え、ちょっと、なんでいきなり大きくなるのよ!!ただでさえ大きくてゴツゴツしてて咥えにくいのに、ますます大変になるじゃない!!)

エリックの陰茎を咥えたまま、頭の中で悪態をつきつつエリックをキッと睨んで、サラディーナは再び勝負に没頭する。
最初はエリックの分身の凶悪さに驚いたももの、サラディーナの手管に反応しているのを確認して、ラルフに指導されたことは間違いなかったと胸の中でガッツポーズをしていた。エリックとの勝負の勝利を確認して、サラディーナはまた新たに気合いを入れた。

最初、一気に口の中に頬張った後は、舌で頭頂部や筋の辺りを優しく舐めていった。陰茎を握っていた両手も優しく上下にさする程度の動きに留めていた。口の中が唾液やエリックからにじみ出たきた先走りの液で一杯になってきた。少し口を開き、その液が自然に陰茎に伝っていく様にする。ヌルついてきたら、擦る様な動きしかしていなかった両手に少し力を入れて上下に擦り出した。

「あ、う、ん...、んッ」

「あ、あぁッ.....!」

起こした上半身を再びベッドに沈めて、エリックが悶える。声を出さない様にと耐えていたが、サラディーナの手管に我慢できなくなってきて、知らず知らずのうちに声が漏れている様だった。


エリックも、これまでの婦人達との関係の中で口淫を体験したことがない訳ではないが、どちらかと言えば、エリックが主導権を握り婦人達を好きな様に弄ぶスタイルだったので、今回の様に自分が弄ばれる側になり、快楽の渦に無理やり引き込まれてる様な、自制ができない状況になっていくのは初めてだった。
夫人が閨の中でしてくれた口淫など、本当にお遊びの様なモノだったとエリックは体の中に溜まっていく熱に思考を奪われながらそう思った。


サラディーナからもたらされる快楽に染まりつつ、エリックが我慢しきれずに喘ぎ声を漏らす。
その声を聞くたびに、サラディーナのやる気に俄然拍車がかかる。

(そろそろ、次の手に行くわよ)

エリックの陰茎を頬張るのを一旦止める。サラディーナの口が離れると、エリックの腰が刺激をねだる様にくねった。

「あら、エリック様、もっと舐めて、と言う事ですか?」

両手で陰茎を握りしてめたまま、サラディーナがクスクス笑ってみせる。月の光に照らされたエリックの体がほんのり赤く染まる。

「そ、そんな事はない!」

上ずった声でエリックが答えるが、そう言いながらも、身体は正直に快楽に貪欲で腰がヒクついている。

「あら、そうでしたか。わたくしの勘違いでしたのね」
(やせ我慢しやちゃって。どこまでそれが続けられるか、楽しみだわ)

いたずらにサラディーナは一旦放した陰茎の先にチュッと吸い付く。

「あ、それ、はーーーーっ!」

ビクッとエリックの腰が跳ね上がる。

「エリック様、正直になられた方がよろしくてよ?」

サラディーナはエリックの陰茎を口に頬張らず、舌先で上から下へ伝う様に刺激する。そして根元の下生えに隠れていた陰嚢を右手で探し出し、そっと口に含んだ。

「サラディーナ、それ、んん.......っ!」

口の中で舌で転がす様に刺激する。

(ここはちょっとデリケートな部分だってラルフが言っていたから慎重に慎重に)

ラルフが言っていた事を想い出しならが、歯を立てない様にコロコロと舌で転がす。その間に、左手をそっと伸ばして、エリックの右胸の頂きを摘まんだ。

「あぁ!いや、うん、んんッ...!」

陰嚢と胸の頂きの両方を刺激すると、エリックはもう声を抑える事が出来なくなっていた。サラディーナが残った右手で陰茎を上下に刺激し始めると、エリックは耐えられないと訴え始めた。

「あぁ、気持ちいいよ、サラディーナ。こんなにもいいだなんて」

「サラディーナに触れたい。お願いだ、サラディーナをわたしにも愛でさせてくれ」

「サラ、サラ、わたしを中に。サラの中に入りたいんだ」

熱に浮かされたかの様に甘く囀るエリックに、サラディーナは冷めた視線を送る。

(「サラ」ですって。これまでサラなんて、呼んだ事もないくせに。全く、男ってやつは)

幼い頃から婚約者として過ごしてきたが、サラディーナはエリックから甘く「サラ」と囁かれた事などは一度もなかった。いつもつまらなそうな顔をして、それでもお茶会などの交流は渋々持ってくれていた。親の決めた婚約者としての役割だけはこなしていたエリック。成人になってからは、2人で参加しなければならない夜会にはエスコートをしてくれるが、そうでなければサラディーナには会う機会も持たず。季節や誕生日毎のプレゼントだけは侯爵家に届ける様に執事に手配をさせて。

親に決められた婚約者だけど、幼馴染としての信愛を育てていけたらとおぼろげながらも夢見ていたたサラディーナの想いは、エリックに塵も残らない位に粉砕されたのだった。

(もう、これでエリックと離れられる。婚約破棄となればエリックは兎も角も、わたくしは傷物令嬢だわ。
新たに婚約者を探すのは難しいでしょうから、お父様にお願いして隣国に留学させてもらって、そちらでずっと独身で生きるのも悪くはないわ。さぁ、そろそろ仕上げよ。わたくしの新しい人生の為に、頑張るのよ!)

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「…っ!あ、あぁ……。サラ、もうイクっ………!」

「きゃっ…」

エリックの身体が一瞬強張り、サラディーナが抑えていたエリックの陰茎から大量の白濁が飛び散る。ビグッビグッと震えるエリックの身体。

飛び散った白濁は、シーツやサラの顔を汚した。まだ吐き出され続ける大量の白濁に、サラディーナは達成感を感じていた。ラルフに指導された免許皆伝の口淫でエリックを翻弄させ、とうとう屈服させることができた。

「やったー!賭けは私の勝ちよ。これで私は自由の身ね」


白濁に汚れたまま喜ぶサラディーナの後ろから、エリックがゆっくりと身を起こす。強烈な快感に翻弄されたエリックは、目を潤ませ、上気した顔と淫蕩な雰囲気を漂わせサラディーナを見つめていたが、勝利に酔いしれていたサラディーナは全く気がついていなかった.........。
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