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助けて...

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「おい!起きろ、おい!」
「へっ!?」
「起きたか?」
「はい!ボス」
「もう言いぞ、下がれ」
「はい!」
「.....」
(何これ?どうなってるの?
手が縛られてる。手首がめっちゃ痛い。
ていうか、どういうこと?)
「おい、お前龍人だな?」

これって答えていいの?
ダメだよね?
お父さん達が秘密にしてるんだから言っちゃダメだよね。

「い...いえ、ちがい...ます」
(喉が痛い。声が掠れてる)

「ホントか?」
「はい」
俺ハーフだし。嘘ではない。
屁理屈って分かってるけどこの案しか思いつかない。

「本当そうだな...」
「へっ?」
「ん?なんだ?」
「いや、もっと疑うのかと」
あ、声が出てくるようになった

「あぁ、魔眼もちだ」

あぁ、なるほど。
魔眼は希少で種類がある。
多分あいつが持ってるのは真実の魔眼かな?

「龍人がどうしたの?」
「龍人は貴重だ。売ったら、一生遊んで生きても金が残るくらいにな。
まあ、お前も相当な金になりそうだな。
その容姿じゃ」

え?俺売られるの?嫌だよ?
お父さん、お母さん、レイお兄ちゃん、レオお兄ちゃん助けて!!

「助けを待っても無駄だぞ?
ははっ、ここは特殊な結界が張ってある。今までさらった龍人や、その親もこの結界は壊せなかったからな。
人間をなめるなよ?」
「来るもん!助けくるもん!
助けてぇぇぇ」
「ははっ、無駄無駄!
ここには誰も来れない。
時間もたっぷりあるし少し味見しようかな?」
「ひっ、やめて、こっちに来ないで!」
「抵抗するな!めんどくさい。
今すぐ殺すことも出来るんだぞ!
黙れ!」
ビリッッッ

やばいやばいやばい
助けて誰か....お願い...

「綺麗だな?
いっその事俺の奴隷にしようかな?
ほら、なめ))ドッカーン

フガァァァ」

「ルーシェ!!」
「ルーシェ!!いるか!?」

「ふえっ、お父さん、レオお兄ヒックちゃーん」

「「ルーシェ!!」」

「レオ、ルーシェを」
「はい!父さんは?」
「あのクソ野郎をまぁ、ピーーーしてくる」
「俺たちの分もお願い!!」
「あぁ、わかってる」
「ルーシェを助けたら、ルーナに、念話しといてくれ」
「はい!」






「さてと、俺は殺しはしない。
生き殺しだ。ニヤァ、
俺たちの大切なルーシェに手を出したんだ、それ相応の覚悟が出来てるってとこだよな?ああっと、お前の仲間はすでに殺ってるからな、あとはお前だけだ」
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