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十八、方便
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ゆっくりとした食事など、思えば生まれて初めてかもしれない。
王宮にいるときはひとりの食事が心底嫌で、適当に数品をかきこんで、あとはすべて捨てさせた。
たまに自身で狩りに出向き、獲った獲物を捌いて食べることもあったが、自分で作る料理はなんとも味気なかった。
それなのに、他人の作った料理がこんなにもうまいものだとは思わなかった。
「お腹は膨れましたか?」
「……不味くとも膨れるものだな」
「もう、夏月さまって減らず口ですよね」
「そういうそなたは、怖いもの知らずだな」
夏月にこのように気やすく話してくるものなど、翠月のほかに夏月は知らない。故にどんな風に話せばいいのか、どんなことを話せばいいのか、全く分からないのだ。
幼いころから友も学友もいなかった。『あいつは第一皇子なのに世子になれなかった』後ろ指さされながら、そう、生きてきた夏月は、歳を重ねるにつれて性格が歪んでいった。歪まざるを得なかったのだ。
自分の心を保つために、殻に閉じこもって、そうして世子を目の敵にして、そうしなければやっていられなかったのだ。
孤独は人の心を簡単に殺す。
「そういえば、夏月さまは王さまのもとへ行かないのですか?」
「ああ、王さまはお元気だからな」
「え……? 倒れられたとお聞きしましたが」
「ああ、あれは内官の早とちりだ。石に躓き転んだだけだそうだ」
夏月は誰より先に王の身を案じてそこにはせ参じていたが、門前払いされたのだ。
そこから世子が出かけたこの屋敷に足を向ける流れとなった。世子のことだ、王宮から呼び出されれば急いで王宮に走ることは明らかであった。そして、王宮に来てしまえばしばらくは、世子は王や王妃のもとに引き留められて、話をすることになるのも目に見えていた。
だから夏月は翠月を訪ねたのだが、翠月がそれを知ることはない。
「そなた、今の生活は楽しいか」
なにを聞いているのだろうか。出し抜けに。自分は可笑しい、もうだいぶ前からおかしい。
「はい、楽しいです」
ふわりとほころんだ翠月の顔に、夏月は全てを悟る。翠月はここの暮らしをいとおしく思っている、世子のことを大事に想っている。
無所に腹が立つ、悔しささえ。
夏月は翠月の手をとると、その目をまっすぐに見据えた。
「そなたは以前、わたしと秋月、どちらも選ばぬと言ったな」
「……はい」
なんとなく翠月にも夏月の言いたいことが分かったようで、その声が小さくしぼんでいるのが分かる。だが夏月は容赦なく続けた。
「今は秋月とわたし、どちらを選ぶ?」
「……!」
即答できなかった。だがそれが答えだ。
翠月は今の生活を手放したくない。世子とようやく打ち解けてきたこの生活が、いつの間にか愛おしいものへと変わっていた。
だが反面、翠月はこれではいけないとも思う。このままでは自分は世子を王宮に戻すための駒に、本当にその役割を果たしてしまうかもしれない。
もし万が一、翠月になにか不利な条件を突き付けられたとき、自分は世子を王宮に戻るように説得してしまいそうな気がして、翠月はいたたまれなかった。
世子も最近は翠月に心を許してくれていたし、ゆえにもしも翠月が説得をしたのならば、世子はもしかすると王宮に戻る決意をしてくれるかもしれない。
だがそれだけはしたくない。
世子の自由を奪うことは、したくなかった。翠月は自由に生きる世子が好きだ。毎日兄弟のように他愛ない話をして笑いあうのが好きだ。
それを、自らの手で手放すことだけはしたくなかった。もとより、世子の自由を奪いたくない、ぜったいに。
「すぐに答えぬということは、それが答えだな」
「いえ……私はただ」
「ただ?」
この期に及んで言い訳を探す翠月が憎らしい。いっそこの場で殺してしまって、自分だけのものにしてしまおうか。
昔の夏月ならばそのようなことを考えたあだろうが、今の夏月は違う。ただただ憂いた。自分を選ばない翠月が、憎らしくもあり、だが翠月らしいとも思う。
嘘をつけない性格故に、翠月の気持ちはすぐにわかった。そもそも、はなから自分は誰かに選ばれるような人間でないことも分かっている。
昔からそうだ、夏月はなにも持たない、望んだものはなにひとつ手に入らない、そういう星のもとに生まれてきた。
だから今更、翠月が世子を選ぼうと、落胆などするはずがない。そんなわけが。
「私は……世子さまの許嫁としてここにいます、ので」
たどたどしい答えだが、やはり翠月らしい。
夏月を気遣っての言葉でもあるし、自分を偽る言葉でもある。本当に嘘が下手だ、翠月は。
翠月はおずおすと夏月を見る。その瞳の奥に憂いの色が垣間見えて、翠月の胸がきゅっと締め付けられた。
なんでだろうか、夏月とはよき友のような関係で、それなのに先ほどの言葉はまるで、夏月が自分を好いているようなそれだった。
まさか、そんな。
「夏月さま、は」
「……戯言だ。いくらわたしが世子の座を狙っているとはいえ、そなたの心まで欲しいなどと思うわけがあるまい。そなたのようなおなごなど」
「あ、はい……そうですよね」
先ほど夏月の瞳に見えた憂いの色は、見間違いであったのだろうか。翠月は顔をうつむかせ、もじもじと両手を合わせる。どうしていいのか分からずに黙り込めば、夏月が立ち上がり、部屋を出ていく。
扉を開けて、後ろ手に、
「今日、わたしがここに来たことは、秋月には言うな」
「……はい」
「……馳走になったな」
「……え?」
聞き間違いかと、翠月は顔を上げて夏月のほうを見やるが、もうすでに扉が締まっており、夏月の姿は見えなくなっていた。
いったいなにを考えているのか、まるで分らない。
分からないながらも、なんとなく、翠月は夏月の人生を思う。
夏月が王宮でどのような扱いを受けてきたのか、世子伝手には聞いていたが、だが実際の夏月はどこか悲しそうで、いつもなにかにおびえている。
世子が王になった暁には夏月はどうなってしまうのだろうか。
「あ、私……」
まだ世子に夏月のことを話していなかった。もしも世子が王になっても、夏月を殺さないでくれと、そういう話をすると夏月に約束していた。それを今、思い出した。
すっぽりと抜け落ちていた約束を、何度も何度も心の中で反復する。絶対に今度は忘れぬようにと、翠月はひとり、その言葉を繰り返した。
王宮にいるときはひとりの食事が心底嫌で、適当に数品をかきこんで、あとはすべて捨てさせた。
たまに自身で狩りに出向き、獲った獲物を捌いて食べることもあったが、自分で作る料理はなんとも味気なかった。
それなのに、他人の作った料理がこんなにもうまいものだとは思わなかった。
「お腹は膨れましたか?」
「……不味くとも膨れるものだな」
「もう、夏月さまって減らず口ですよね」
「そういうそなたは、怖いもの知らずだな」
夏月にこのように気やすく話してくるものなど、翠月のほかに夏月は知らない。故にどんな風に話せばいいのか、どんなことを話せばいいのか、全く分からないのだ。
幼いころから友も学友もいなかった。『あいつは第一皇子なのに世子になれなかった』後ろ指さされながら、そう、生きてきた夏月は、歳を重ねるにつれて性格が歪んでいった。歪まざるを得なかったのだ。
自分の心を保つために、殻に閉じこもって、そうして世子を目の敵にして、そうしなければやっていられなかったのだ。
孤独は人の心を簡単に殺す。
「そういえば、夏月さまは王さまのもとへ行かないのですか?」
「ああ、王さまはお元気だからな」
「え……? 倒れられたとお聞きしましたが」
「ああ、あれは内官の早とちりだ。石に躓き転んだだけだそうだ」
夏月は誰より先に王の身を案じてそこにはせ参じていたが、門前払いされたのだ。
そこから世子が出かけたこの屋敷に足を向ける流れとなった。世子のことだ、王宮から呼び出されれば急いで王宮に走ることは明らかであった。そして、王宮に来てしまえばしばらくは、世子は王や王妃のもとに引き留められて、話をすることになるのも目に見えていた。
だから夏月は翠月を訪ねたのだが、翠月がそれを知ることはない。
「そなた、今の生活は楽しいか」
なにを聞いているのだろうか。出し抜けに。自分は可笑しい、もうだいぶ前からおかしい。
「はい、楽しいです」
ふわりとほころんだ翠月の顔に、夏月は全てを悟る。翠月はここの暮らしをいとおしく思っている、世子のことを大事に想っている。
無所に腹が立つ、悔しささえ。
夏月は翠月の手をとると、その目をまっすぐに見据えた。
「そなたは以前、わたしと秋月、どちらも選ばぬと言ったな」
「……はい」
なんとなく翠月にも夏月の言いたいことが分かったようで、その声が小さくしぼんでいるのが分かる。だが夏月は容赦なく続けた。
「今は秋月とわたし、どちらを選ぶ?」
「……!」
即答できなかった。だがそれが答えだ。
翠月は今の生活を手放したくない。世子とようやく打ち解けてきたこの生活が、いつの間にか愛おしいものへと変わっていた。
だが反面、翠月はこれではいけないとも思う。このままでは自分は世子を王宮に戻すための駒に、本当にその役割を果たしてしまうかもしれない。
もし万が一、翠月になにか不利な条件を突き付けられたとき、自分は世子を王宮に戻るように説得してしまいそうな気がして、翠月はいたたまれなかった。
世子も最近は翠月に心を許してくれていたし、ゆえにもしも翠月が説得をしたのならば、世子はもしかすると王宮に戻る決意をしてくれるかもしれない。
だがそれだけはしたくない。
世子の自由を奪うことは、したくなかった。翠月は自由に生きる世子が好きだ。毎日兄弟のように他愛ない話をして笑いあうのが好きだ。
それを、自らの手で手放すことだけはしたくなかった。もとより、世子の自由を奪いたくない、ぜったいに。
「すぐに答えぬということは、それが答えだな」
「いえ……私はただ」
「ただ?」
この期に及んで言い訳を探す翠月が憎らしい。いっそこの場で殺してしまって、自分だけのものにしてしまおうか。
昔の夏月ならばそのようなことを考えたあだろうが、今の夏月は違う。ただただ憂いた。自分を選ばない翠月が、憎らしくもあり、だが翠月らしいとも思う。
嘘をつけない性格故に、翠月の気持ちはすぐにわかった。そもそも、はなから自分は誰かに選ばれるような人間でないことも分かっている。
昔からそうだ、夏月はなにも持たない、望んだものはなにひとつ手に入らない、そういう星のもとに生まれてきた。
だから今更、翠月が世子を選ぼうと、落胆などするはずがない。そんなわけが。
「私は……世子さまの許嫁としてここにいます、ので」
たどたどしい答えだが、やはり翠月らしい。
夏月を気遣っての言葉でもあるし、自分を偽る言葉でもある。本当に嘘が下手だ、翠月は。
翠月はおずおすと夏月を見る。その瞳の奥に憂いの色が垣間見えて、翠月の胸がきゅっと締め付けられた。
なんでだろうか、夏月とはよき友のような関係で、それなのに先ほどの言葉はまるで、夏月が自分を好いているようなそれだった。
まさか、そんな。
「夏月さま、は」
「……戯言だ。いくらわたしが世子の座を狙っているとはいえ、そなたの心まで欲しいなどと思うわけがあるまい。そなたのようなおなごなど」
「あ、はい……そうですよね」
先ほど夏月の瞳に見えた憂いの色は、見間違いであったのだろうか。翠月は顔をうつむかせ、もじもじと両手を合わせる。どうしていいのか分からずに黙り込めば、夏月が立ち上がり、部屋を出ていく。
扉を開けて、後ろ手に、
「今日、わたしがここに来たことは、秋月には言うな」
「……はい」
「……馳走になったな」
「……え?」
聞き間違いかと、翠月は顔を上げて夏月のほうを見やるが、もうすでに扉が締まっており、夏月の姿は見えなくなっていた。
いったいなにを考えているのか、まるで分らない。
分からないながらも、なんとなく、翠月は夏月の人生を思う。
夏月が王宮でどのような扱いを受けてきたのか、世子伝手には聞いていたが、だが実際の夏月はどこか悲しそうで、いつもなにかにおびえている。
世子が王になった暁には夏月はどうなってしまうのだろうか。
「あ、私……」
まだ世子に夏月のことを話していなかった。もしも世子が王になっても、夏月を殺さないでくれと、そういう話をすると夏月に約束していた。それを今、思い出した。
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