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十九、鈍い
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世子はもやもやとした気持ちを引きずっていた。王妃に翠月との婚姻を反対されたこともそうであるが、あの星読みの――月読の言葉が妙に引っかかるのだ。
月読はハッキリと、翠月と世子は結ばれることはないと断言した。その根拠はなんであろうか。
料理を食べながら世子は翠月を盗み見た。最近の翠月は自分のほうを見てくれずどこかよそよそしい。
翠月は翠月で、夏月の件をどう切り出そうか迷っていたのだ。もしも世子が王になったとき、夏月を殺さないでくれ、そう頼みたいのだが、果たしてそれは世子のことを裏切る行為にはならないだろうか。
世子が王になる話をすることもそうであるが、夏月を殺さないでくれ、というのは、世子が将来夏月を殺そうとする前提で話さなければならないからだ。それはあまりにも理不尽だ。翠月とて世子を信じてはいるが、確証が欲しかった。
世子がいくら夏月を尊敬しているとはいえ、王になれば心変わりするかもしれない。なぜなら皇子という存在は歴史的に、謀反を企て王座を狙ってきたからだ。
だから夏月は、世子の座を狙っている。
そうだとして、もしも夏月が王になったとき、その時は世子が殺されるのでは?
そこまで考えて、翠月はなにも言い出せなくなったのだ。翠月が首を突っ込むべき問題ではない。これは世子と夏月の問題であり、当事者がふたりで話し合うべきものなのだ。
それでも、夏月と約束した手前、なにもせずに手をこまねいているわけにもいかない。
ぐるぐる、ぐるぐる。
「翠月、そなた」
「え?」
「そなた、なにかわたしに隠しごとでもしているのか?」
「そ、そのようなことは……」
そわっと翠月の目が泳いだ。翠月は嘘が下手だ。世子はすぐさま翠月の嘘を見抜いて、箸を膳の上に置く。そうして翠月をまじまじと見ながら、
「そなたは嘘が下手だな。わたしが嫌になったか」
「いえ、いいえ。そのようなことは」
「では、何故ずっと私のほうを見ぬ」
「な、なんでもないのです。本当に……」
だが、やはり翠月は世子のほうを一向に見ようとしない。なにがなんだか世子には分からない。
ずっとうまくやってきたと思っていたのだが、どうやらそれは独りよがりだったようだ。
感情に任せて世子は立ち上がる。食事の途中だといういのに世子は屋敷から出て行ってしまい、翠月はおろおろするばかりだ。
世子を追いかけるもなんと声をかけていいのか分からない。
「せ、世子さま」
「……」
「どちらへ行くのですか」
「……知らぬ」
大股で歩く世子は、翠月に行き先も告げずに歩いていく。夕日に向かって歩きゆく世子の背中を見て、翠月ははあっとため息を吐いた。
その日から、世子の帰りが遅くなった。まだ未成年だというのにどうやら賭場に出入りしているようで、時には衣をとられて帰ってきた。
有り金はもちろん王宮からのものであるが、世子はそれを惜しげもなく賭け事に使い、そうしてすった。
翠月はずっと、毎晩深夜遅くまで世子の帰りを待っていたのだが、世子は帰るや翠月の顔も見ずに寝所へ向かう。
翠月が待っていることが心底気に入らないのか、いつも顔をゆがめている。
翠月は思い悩んだ。実際のところを世子に話してしまおうか。それでも、言ったら言ったで世子の機嫌が悪くなるのも目に見えている。
だが、だからといってこのままでいいわけがないことも自覚している。
ああだこうだ考えて、翠月はとうとうその本音をぶつけることにした。
世子が賭場に行きだしてから二週間後のことである。
「世子さま、お話があります」
「……わたしはそなたに話など無い」
「で、ですが世子さま、ずっとこのような生活は……」
「単なる暇つぶしだ。なんだ、わたしは賭場にすら行ってはならぬと?」
ふん、と鼻を鳴らす世子はいつもの穏やかな雰囲気はどこにもない。どこか拗ねた子供のような態度に、翠月は内心で面倒だと思いながらも、世子もまだ十八やそこらだ、子供な部分が垣間見えても致し方のないことだと思いなおす。
「世子さま、わたくし、ずっと言うべきか悩んでいたのですが」
ふうっと深呼吸する翠月に、世子は耳を傾ける。この二週間でだいぶ翠月は疲れた顔になった。無理もない、自分の帰りを深夜遅くまで待っているのだから。
世子は悪いとは思いつつも翠月に心配されるのいも悪くないと、甘えている部分があった。それでもわがままを通そうとしたのは、翠月への信頼の裏返しなのだ。
しかし、こうして改まって話をされるとなると、世子は少だけ不安にもかられた。もしかすると、翠月は王宮に帰るとか、そういう話を切り出すのではないだろうか。もう世子のことは見限って、翠月は自分を捨てて出ていくというのではないか。
そう考えると妙な緊張が世子に走り、少しだけ手に汗がにじんだ。
「わたくし、夏月さまと話す機会がありました」
「……」
予想外の人物の名前が出てきたことで、世子の機嫌がさらにさらに急降下した。緊張からの汗が怒りからのそれに代わっていく。
翠月のもそれは手にとるように分かったが、話を続ける。
「夏月さまが世子さまを目の敵にしていらっしゃるのは……世子さまが王になったとき、夏月さまをその……」
「……私が兄上を暗殺するとでも?」
勘のいい世子は、翠月の言いたいことがすぐにわかった。だからあえて翠月より先に結論を言ってやったのだが、翠月は驚いたように世子を見て、だがしっかりと首を縦に振った。
なんて馬鹿な話を。世子はそう思うも、確かにあの夏月であればそのようなことを考えるに違いないと思う。慕っているのは自分だけで、夏月は実際自分をそのように見ていたのだ。それが悲しく、情けない。
だが実際はこれは、翠月が導き出した答えであって、夏月の考えではない。
翠月は、夏月が世子を邪険に扱う理由を自分なりに考え、導き出し、そうして結論付けた。それを世子に頼むと夏月に勝手に約束して、ずっとずっと言い出せずに悩んだのだ。
そうとは知らず、世子は少しだけ胸がささくれ立つのを感じた。なぜ翠月は夏月をそのように気にかけるのだろうか。
あの夏月のことだ、もしかしたら翠月を脅して自分にこんなことを頼むように言ったのかもしれない。
「わたしは兄上は殺さん」
「……はぁあ、よかった……」
「『よかった』? そなた、わたしが兄上を殺すと思っていたのか?」
「い、いいえ、そのようなことは」
翠月に他意はなかった。世子が夏月を殺すとは思えなかったが、一応、念のため世子に確証が欲しかったのだ。故にこの話題を切り出したのだが、世子はそれが面白くないようだ。
先ほどから握りしめている拳が赤くなり、その様子からも世子が憤慨しているのは明らかである。
「わたしは兄上を暗殺する理由はないし」
「せ、世子さま」
「そなたもそなただ。わたしに隠しごとなど」
だんだんと世子の声が荒くなっていく。顔も険しくなり、世子は普段からは考えられないう剣幕で、翠月を攻め立てた。
「そもそもそなたがそのような態度であるから、わたしはこの屋敷にいたくないのだ」
「そ、そんな……」
「もう顔も見たくない」
「……」
翠月が押し黙り、うつむく。少し言い過ぎたかと思うものの、世子は謝ることはしない。翠月を見おろしたままにふんっと鼻を鳴らす。
翠月はいよいよどうしていいか分からない。この屋敷に帰りたくないのなら、翠月が出ていくほかに方法はない。いやむしろ、今の言いかただと翠月に出て行けと言わんばかりのそれである。
わなわなと体が震えた。自分はやはり、許嫁の役割など果たせそうにない。世子に嫌われてしまっては、翠月がここにい続ける理由もないに等しい。
唇をかみしめる。
「……ます」
「なんだ?」
「わたくし、出ていきます!」
顔を上げる。翠月は目に一杯の涙をこらえて、世子にそう言ってやると、屋敷を飛び出していく。
いきなりのことに世子は翠月について行くことが出来ない。もとより、自分が翠月に言っていしまった言葉のせいで、追いかけることが憚られた。
翠月のことが好きが故の、世子の矜持だった。
「……そなたはどこまで鈍いのだ」
世子の言葉など、翠月には届かない。
月読はハッキリと、翠月と世子は結ばれることはないと断言した。その根拠はなんであろうか。
料理を食べながら世子は翠月を盗み見た。最近の翠月は自分のほうを見てくれずどこかよそよそしい。
翠月は翠月で、夏月の件をどう切り出そうか迷っていたのだ。もしも世子が王になったとき、夏月を殺さないでくれ、そう頼みたいのだが、果たしてそれは世子のことを裏切る行為にはならないだろうか。
世子が王になる話をすることもそうであるが、夏月を殺さないでくれ、というのは、世子が将来夏月を殺そうとする前提で話さなければならないからだ。それはあまりにも理不尽だ。翠月とて世子を信じてはいるが、確証が欲しかった。
世子がいくら夏月を尊敬しているとはいえ、王になれば心変わりするかもしれない。なぜなら皇子という存在は歴史的に、謀反を企て王座を狙ってきたからだ。
だから夏月は、世子の座を狙っている。
そうだとして、もしも夏月が王になったとき、その時は世子が殺されるのでは?
そこまで考えて、翠月はなにも言い出せなくなったのだ。翠月が首を突っ込むべき問題ではない。これは世子と夏月の問題であり、当事者がふたりで話し合うべきものなのだ。
それでも、夏月と約束した手前、なにもせずに手をこまねいているわけにもいかない。
ぐるぐる、ぐるぐる。
「翠月、そなた」
「え?」
「そなた、なにかわたしに隠しごとでもしているのか?」
「そ、そのようなことは……」
そわっと翠月の目が泳いだ。翠月は嘘が下手だ。世子はすぐさま翠月の嘘を見抜いて、箸を膳の上に置く。そうして翠月をまじまじと見ながら、
「そなたは嘘が下手だな。わたしが嫌になったか」
「いえ、いいえ。そのようなことは」
「では、何故ずっと私のほうを見ぬ」
「な、なんでもないのです。本当に……」
だが、やはり翠月は世子のほうを一向に見ようとしない。なにがなんだか世子には分からない。
ずっとうまくやってきたと思っていたのだが、どうやらそれは独りよがりだったようだ。
感情に任せて世子は立ち上がる。食事の途中だといういのに世子は屋敷から出て行ってしまい、翠月はおろおろするばかりだ。
世子を追いかけるもなんと声をかけていいのか分からない。
「せ、世子さま」
「……」
「どちらへ行くのですか」
「……知らぬ」
大股で歩く世子は、翠月に行き先も告げずに歩いていく。夕日に向かって歩きゆく世子の背中を見て、翠月ははあっとため息を吐いた。
その日から、世子の帰りが遅くなった。まだ未成年だというのにどうやら賭場に出入りしているようで、時には衣をとられて帰ってきた。
有り金はもちろん王宮からのものであるが、世子はそれを惜しげもなく賭け事に使い、そうしてすった。
翠月はずっと、毎晩深夜遅くまで世子の帰りを待っていたのだが、世子は帰るや翠月の顔も見ずに寝所へ向かう。
翠月が待っていることが心底気に入らないのか、いつも顔をゆがめている。
翠月は思い悩んだ。実際のところを世子に話してしまおうか。それでも、言ったら言ったで世子の機嫌が悪くなるのも目に見えている。
だが、だからといってこのままでいいわけがないことも自覚している。
ああだこうだ考えて、翠月はとうとうその本音をぶつけることにした。
世子が賭場に行きだしてから二週間後のことである。
「世子さま、お話があります」
「……わたしはそなたに話など無い」
「で、ですが世子さま、ずっとこのような生活は……」
「単なる暇つぶしだ。なんだ、わたしは賭場にすら行ってはならぬと?」
ふん、と鼻を鳴らす世子はいつもの穏やかな雰囲気はどこにもない。どこか拗ねた子供のような態度に、翠月は内心で面倒だと思いながらも、世子もまだ十八やそこらだ、子供な部分が垣間見えても致し方のないことだと思いなおす。
「世子さま、わたくし、ずっと言うべきか悩んでいたのですが」
ふうっと深呼吸する翠月に、世子は耳を傾ける。この二週間でだいぶ翠月は疲れた顔になった。無理もない、自分の帰りを深夜遅くまで待っているのだから。
世子は悪いとは思いつつも翠月に心配されるのいも悪くないと、甘えている部分があった。それでもわがままを通そうとしたのは、翠月への信頼の裏返しなのだ。
しかし、こうして改まって話をされるとなると、世子は少だけ不安にもかられた。もしかすると、翠月は王宮に帰るとか、そういう話を切り出すのではないだろうか。もう世子のことは見限って、翠月は自分を捨てて出ていくというのではないか。
そう考えると妙な緊張が世子に走り、少しだけ手に汗がにじんだ。
「わたくし、夏月さまと話す機会がありました」
「……」
予想外の人物の名前が出てきたことで、世子の機嫌がさらにさらに急降下した。緊張からの汗が怒りからのそれに代わっていく。
翠月のもそれは手にとるように分かったが、話を続ける。
「夏月さまが世子さまを目の敵にしていらっしゃるのは……世子さまが王になったとき、夏月さまをその……」
「……私が兄上を暗殺するとでも?」
勘のいい世子は、翠月の言いたいことがすぐにわかった。だからあえて翠月より先に結論を言ってやったのだが、翠月は驚いたように世子を見て、だがしっかりと首を縦に振った。
なんて馬鹿な話を。世子はそう思うも、確かにあの夏月であればそのようなことを考えるに違いないと思う。慕っているのは自分だけで、夏月は実際自分をそのように見ていたのだ。それが悲しく、情けない。
だが実際はこれは、翠月が導き出した答えであって、夏月の考えではない。
翠月は、夏月が世子を邪険に扱う理由を自分なりに考え、導き出し、そうして結論付けた。それを世子に頼むと夏月に勝手に約束して、ずっとずっと言い出せずに悩んだのだ。
そうとは知らず、世子は少しだけ胸がささくれ立つのを感じた。なぜ翠月は夏月をそのように気にかけるのだろうか。
あの夏月のことだ、もしかしたら翠月を脅して自分にこんなことを頼むように言ったのかもしれない。
「わたしは兄上は殺さん」
「……はぁあ、よかった……」
「『よかった』? そなた、わたしが兄上を殺すと思っていたのか?」
「い、いいえ、そのようなことは」
翠月に他意はなかった。世子が夏月を殺すとは思えなかったが、一応、念のため世子に確証が欲しかったのだ。故にこの話題を切り出したのだが、世子はそれが面白くないようだ。
先ほどから握りしめている拳が赤くなり、その様子からも世子が憤慨しているのは明らかである。
「わたしは兄上を暗殺する理由はないし」
「せ、世子さま」
「そなたもそなただ。わたしに隠しごとなど」
だんだんと世子の声が荒くなっていく。顔も険しくなり、世子は普段からは考えられないう剣幕で、翠月を攻め立てた。
「そもそもそなたがそのような態度であるから、わたしはこの屋敷にいたくないのだ」
「そ、そんな……」
「もう顔も見たくない」
「……」
翠月が押し黙り、うつむく。少し言い過ぎたかと思うものの、世子は謝ることはしない。翠月を見おろしたままにふんっと鼻を鳴らす。
翠月はいよいよどうしていいか分からない。この屋敷に帰りたくないのなら、翠月が出ていくほかに方法はない。いやむしろ、今の言いかただと翠月に出て行けと言わんばかりのそれである。
わなわなと体が震えた。自分はやはり、許嫁の役割など果たせそうにない。世子に嫌われてしまっては、翠月がここにい続ける理由もないに等しい。
唇をかみしめる。
「……ます」
「なんだ?」
「わたくし、出ていきます!」
顔を上げる。翠月は目に一杯の涙をこらえて、世子にそう言ってやると、屋敷を飛び出していく。
いきなりのことに世子は翠月について行くことが出来ない。もとより、自分が翠月に言っていしまった言葉のせいで、追いかけることが憚られた。
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