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第2章 奴隷編
裏切られた少女
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王都には全部で4っつの門がある。ミーラは他の三つの門の門番に話を聞いてもらおうとしたが、駄目だった。すでに魔法協会の手が全ての門番に回っていたのだ。
(魔法協会は手が早いな)
「私は絶望したわ。だけど、途方に暮れてた時に門から王国の騎士団が出てきたの。その騎士団の中には『あいつ』がいたのよ……」
「『あいつ』ってまさか?」
「……そう、『レオン・ビリー』よ」
レオン・ビリーとは、ローグの復讐対象の最後の一人にして、最悪の相手だ。騎士団にスカウトされたとは聞いていたが、もうすでに他の騎士団員と一緒に働いているとはローグは思ってもいなかった。彼もまだ少年のはずだったからだ。ミーラは彼に助けを求めたようだが、この様子だと最悪の結果になったようだ。彼女の今の惨状はそれが原因だろう。
「私は彼に助けを求めたのよ……それなのに……うう……」
「それなのに、どうしたんだ?」
「あいつは、あいつは! 私を見捨てたのよ! 裏切ったのよ! そして、こんな目に合わせたのよ! 私の現状を知ったら、助けるどころか私に向かって魔法をぶつけたのよ!」
「そんな!? あいつが!?(やっぱり、そこまでしたのか)」
「じょ、嬢ちゃん……」
ミーラはレオンのことを思い出すと、怒りで興奮し涙を流しながら、さっきとは別の意味で落ち着きをなくした。だが、ローグはレオンの非道を聞いていたが、あいつならやりかねないと思った。
(あいつは表では優等生顔だけど裏じゃかなり利己的な奴だったからな。普段は正義面してるが、自分のためなら平気で他人を蹴落とすようなやつだったんだが、ミーラはそこらへんは分っていなかったな。思えば、俺のことは魔法なしと分かった時点で誰よりも態度を変えてたからな)
「わ、私……レオンなら助けてくれると思ったのに、信じてすがったのに、あいつは、『魔法協会と敵対したら僕の立場が危うくなるじゃないか、ましてや魔法なしに落ちぶれた君はもう価値が無い』なんて言って私を焼いたのよ! 最低最悪よ!」
「ミーラ……」
「そんな、友達にやられた傷だったのか……俺はてっきり魔法協会だと……」
「魔法なしになったくらいで……! こんな……こんな……!」
(……なんだと……この女……!)
ルドガーが絶句するほど衝撃的な事実がミーラの口から語られるが、ローグは別の意味でミーラの言葉が聞き捨てならなかった。それは、魔法なしになったミーラがレオンに攻撃されたことに怒りを覚えていることだ。
「うう、許せない、絶対許せない! レオンのこと信じてたのに、魔法なしだからって、こんなひどいことを平気な顔でやったのよ! こんなこと許されるはず……」
「その言葉、そっくり返してやろうか? 元魔法持ちのミーラ……!」
「え?」
「坊主?」
突然、ミーラの言葉をローグが遮った。一瞬、キョトンとしたミーラとルドガーはすぐには分らなかった。今のローグの顔には、かつて『ロー・ライト』の頃の怒りと憎しみが宿ったことを。
(魔法協会は手が早いな)
「私は絶望したわ。だけど、途方に暮れてた時に門から王国の騎士団が出てきたの。その騎士団の中には『あいつ』がいたのよ……」
「『あいつ』ってまさか?」
「……そう、『レオン・ビリー』よ」
レオン・ビリーとは、ローグの復讐対象の最後の一人にして、最悪の相手だ。騎士団にスカウトされたとは聞いていたが、もうすでに他の騎士団員と一緒に働いているとはローグは思ってもいなかった。彼もまだ少年のはずだったからだ。ミーラは彼に助けを求めたようだが、この様子だと最悪の結果になったようだ。彼女の今の惨状はそれが原因だろう。
「私は彼に助けを求めたのよ……それなのに……うう……」
「それなのに、どうしたんだ?」
「あいつは、あいつは! 私を見捨てたのよ! 裏切ったのよ! そして、こんな目に合わせたのよ! 私の現状を知ったら、助けるどころか私に向かって魔法をぶつけたのよ!」
「そんな!? あいつが!?(やっぱり、そこまでしたのか)」
「じょ、嬢ちゃん……」
ミーラはレオンのことを思い出すと、怒りで興奮し涙を流しながら、さっきとは別の意味で落ち着きをなくした。だが、ローグはレオンの非道を聞いていたが、あいつならやりかねないと思った。
(あいつは表では優等生顔だけど裏じゃかなり利己的な奴だったからな。普段は正義面してるが、自分のためなら平気で他人を蹴落とすようなやつだったんだが、ミーラはそこらへんは分っていなかったな。思えば、俺のことは魔法なしと分かった時点で誰よりも態度を変えてたからな)
「わ、私……レオンなら助けてくれると思ったのに、信じてすがったのに、あいつは、『魔法協会と敵対したら僕の立場が危うくなるじゃないか、ましてや魔法なしに落ちぶれた君はもう価値が無い』なんて言って私を焼いたのよ! 最低最悪よ!」
「ミーラ……」
「そんな、友達にやられた傷だったのか……俺はてっきり魔法協会だと……」
「魔法なしになったくらいで……! こんな……こんな……!」
(……なんだと……この女……!)
ルドガーが絶句するほど衝撃的な事実がミーラの口から語られるが、ローグは別の意味でミーラの言葉が聞き捨てならなかった。それは、魔法なしになったミーラがレオンに攻撃されたことに怒りを覚えていることだ。
「うう、許せない、絶対許せない! レオンのこと信じてたのに、魔法なしだからって、こんなひどいことを平気な顔でやったのよ! こんなこと許されるはず……」
「その言葉、そっくり返してやろうか? 元魔法持ちのミーラ……!」
「え?」
「坊主?」
突然、ミーラの言葉をローグが遮った。一瞬、キョトンとしたミーラとルドガーはすぐには分らなかった。今のローグの顔には、かつて『ロー・ライト』の頃の怒りと憎しみが宿ったことを。
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