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第4章 因縁編
暴動の責任
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その光景を見てしまった民衆は、更なる恐怖に包まれた。あまりの恐怖に、最初の暴動とは全く別の意味でパニックになった。
「こ、こ、こ、殺したー!」
「本物だ! 本物の魔物だー!」
「魔法協会は魔物を飼ってたんだ!」
「もしかして、消えた人はあいつのエサに!?」
「あいつら、イカれてやがる! 何してんだよ!?」
レシオン・ザールは死んだ。しかも、その遺体をカマキリの魔物は鎌で挟んでボリボリ食べ始めた。トーレンはそれを目の前で目の当たりにして、恐怖で発狂してしまった。心が壊れてしまったのだ。
「……ひっ、ひひひ! ひうぇああははは! ひははははははっ! もうだめだー! はははははは!」
多くの人々がその場から逃げ出そうと躍起になる中、ローグ達は険しい顔で魔物をにらんでいた(ミーラだけは恐れている)。
「さ、さっきの人……首が、飛んじゃった……」
「遂に死人が出たか。予想外の死にざまだが……俺達はどうすべきだと思う、坊主よ?」
「……とりあえず、あれは駆除する。あのままだと無関係者を巻き込むからな」
「駆除するって……魔物と……戦うの?」
「ああ。俺たちの責任に入るからな」
「そんな……!」
「…………」
ローグの方針は魔法協会を潰すことだ。そのために無関係者を巻き込むのは望ましいことではない。魔物の出現は、ローグでも予想だにしなかった事態だが、あのまま放置することは良しとできなかった。あれは、魔法協会を襲撃したローグ達の責任でもあるのだ。
「ね、ねえ! わざわざローグが戦わなくても、兵士や騎士団の人が来てくれるんじゃないの!?」
「だったら、もっと早く来てるんじゃないのか? 暴動の最中にさ?」
「え? ……あっ!」
ローグの方針にミーラが騎士団のことを口にするが、ローグの言葉を聞いて、その騎士団が今も来ないことにやっと気づいた。思えば、暴動の時にも見かけなかったのだ。
「そういえば……でも、どうして?」
「思い出せよ嬢ちゃん。この坊主……ローグと会長たちの会話を王都の連中のほとんどが聞いてんだぞ。魔法協会のことも。騎士団のこともな」
「……ああっ!」
「やっと分かったかな?」
ルドガーが補足して、ようやくミーラも理解し始める。王都の人々は、魔法協会の不祥事だけでなく、騎士団の癒着や王国と魔法の真実も知ってしまった。そのことで、彼らを攻める人も大勢いるはずだ。騎士団は、自分たちはもちろん、その立場から王族を守らなくてはならない。ルドガーは、元は騎士団に所属して痛みのためか、複雑な顔になっていた。
「おそらく、暴動は魔法協会だけじゃないってことさ」
「今頃は、騎士団も……王族のいる城も大変なんだろうな」
「……そうなんだ」
「だからこそ、首謀者でもある者ができ人を取らなきゃいけないってことさ」
ローグは、魔法協会襲撃にも使った仮面を被って準備を始める。準備とは、もちろん戦う準備のことだ。
「坊主、加勢がいるか?」
「わ、私も一緒に戦う!」
「俺一人で十分だ。よく似たやつと戦ったことあるしな」
「!? …………そうか」
「ええ!? そうなの!?」
ルドガーはともかく、ミーラはかなり驚いていた。その様子を見たローグは内心呆れた。
(ルドガーが落ち着いてるのは分かるが、メルガーとの戦いを見たミーラは驚くなよ。ていうか、お前のせいでカマキリ野郎と戦ったのに! まあ、馬鹿だから仕方ないか)
ローグは「黒ずくめの仮面の男」という感じの姿でカマキリの魔物の前に出る。
「こ、こ、こ、殺したー!」
「本物だ! 本物の魔物だー!」
「魔法協会は魔物を飼ってたんだ!」
「もしかして、消えた人はあいつのエサに!?」
「あいつら、イカれてやがる! 何してんだよ!?」
レシオン・ザールは死んだ。しかも、その遺体をカマキリの魔物は鎌で挟んでボリボリ食べ始めた。トーレンはそれを目の前で目の当たりにして、恐怖で発狂してしまった。心が壊れてしまったのだ。
「……ひっ、ひひひ! ひうぇああははは! ひははははははっ! もうだめだー! はははははは!」
多くの人々がその場から逃げ出そうと躍起になる中、ローグ達は険しい顔で魔物をにらんでいた(ミーラだけは恐れている)。
「さ、さっきの人……首が、飛んじゃった……」
「遂に死人が出たか。予想外の死にざまだが……俺達はどうすべきだと思う、坊主よ?」
「……とりあえず、あれは駆除する。あのままだと無関係者を巻き込むからな」
「駆除するって……魔物と……戦うの?」
「ああ。俺たちの責任に入るからな」
「そんな……!」
「…………」
ローグの方針は魔法協会を潰すことだ。そのために無関係者を巻き込むのは望ましいことではない。魔物の出現は、ローグでも予想だにしなかった事態だが、あのまま放置することは良しとできなかった。あれは、魔法協会を襲撃したローグ達の責任でもあるのだ。
「ね、ねえ! わざわざローグが戦わなくても、兵士や騎士団の人が来てくれるんじゃないの!?」
「だったら、もっと早く来てるんじゃないのか? 暴動の最中にさ?」
「え? ……あっ!」
ローグの方針にミーラが騎士団のことを口にするが、ローグの言葉を聞いて、その騎士団が今も来ないことにやっと気づいた。思えば、暴動の時にも見かけなかったのだ。
「そういえば……でも、どうして?」
「思い出せよ嬢ちゃん。この坊主……ローグと会長たちの会話を王都の連中のほとんどが聞いてんだぞ。魔法協会のことも。騎士団のこともな」
「……ああっ!」
「やっと分かったかな?」
ルドガーが補足して、ようやくミーラも理解し始める。王都の人々は、魔法協会の不祥事だけでなく、騎士団の癒着や王国と魔法の真実も知ってしまった。そのことで、彼らを攻める人も大勢いるはずだ。騎士団は、自分たちはもちろん、その立場から王族を守らなくてはならない。ルドガーは、元は騎士団に所属して痛みのためか、複雑な顔になっていた。
「おそらく、暴動は魔法協会だけじゃないってことさ」
「今頃は、騎士団も……王族のいる城も大変なんだろうな」
「……そうなんだ」
「だからこそ、首謀者でもある者ができ人を取らなきゃいけないってことさ」
ローグは、魔法協会襲撃にも使った仮面を被って準備を始める。準備とは、もちろん戦う準備のことだ。
「坊主、加勢がいるか?」
「わ、私も一緒に戦う!」
「俺一人で十分だ。よく似たやつと戦ったことあるしな」
「!? …………そうか」
「ええ!? そうなの!?」
ルドガーはともかく、ミーラはかなり驚いていた。その様子を見たローグは内心呆れた。
(ルドガーが落ち着いてるのは分かるが、メルガーとの戦いを見たミーラは驚くなよ。ていうか、お前のせいでカマキリ野郎と戦ったのに! まあ、馬鹿だから仕方ないか)
ローグは「黒ずくめの仮面の男」という感じの姿でカマキリの魔物の前に出る。
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