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第5章 外国編
暗殺者たちの悲鳴
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「さてと、あいつを始末するか」
ローグは二人の様子も気にすることなく男に近づく。するとここで意外なことが起きる。
「ぐ、ぐほっ、ゲホゲホっ……!」
「! もう起きたのか! 早い寝起きは体に悪いぞ?」
「げふっ、ぐっ! ふ、ふ、ふざけるなあ!」
男が目を覚ましたのだ。さっきまで気絶していたはずだったが、目を覚ますのが早すぎる。
「え!? 起きたの、その人!」
「急いで始末しろ! 反撃が来るぞ!」
「だろうな。えい」
ビリビリビリビリビリビリ!
「ぐわあああああ!?」
ローグはリオルと戦った時と同じ要領で魔法を放った。それはクロズクの耐久力を試すためだ。今後も彼らと戦うことになることを想定すれば基準を知る必要がある。
「ぐ、ぐぬう……」
「まだ立ち上がるのか、ならばこれならどうかな?」
バリバリバリバリバリバリ!
「わあああああ!?」
一回目の攻撃で立ち上がったため、二回目はその二倍の威力で放ってみた。すると……
ドサッ
「う、うぬ……」
「これくらいがちょうどよさそうだな」
男はうめくだけで立ち上がれなくなった。どうやら、リオルに勝った時の倍の威力で倒せるようだ。男はうめき声とともにこんなことを言いだす。
「き、貴様らは、ここで終わりだ……! ひ、卑怯者め……!」
「何を言い出す?」
「貴様らの周りには、我の、部下が、控えている、大勢な……!」
「……!」
ローグは目を細めて男を見る。男はローグの反応に少し満足したのか笑みを浮かべ始めた。
「我の部下たちが、貴様らを葬る! 我を人質にしても無駄だ、すでに覚悟はできているのだからな! 見捨てることも、見捨てられる覚悟も!」
「それは称賛に値するな」
「余裕なのも今のうちだ! もはや手遅れだ! ふははははっ!」
「いや、そうでもない」
「何?」
「すでに対策はしてあるんでね」
「……!?」
ローグはあくまで余裕だ。何故なら本当に対策しているからだ。たとえ、今みたいに後ろからクロズクの手下が襲ってきても……
「主の仇!」
「命はもらう!」
「…………!」
ボゴッ! ボゴッ! ボゴッ!
「っ!? ぎゃああああ!?」
「ぐあああああ!?」
「ぐげええええ!?」
先ほどのように地面が盛り上がり敵をしとめるのだ。ただし、出現するのは巨大な赤紫色の拳ではなく、巨大な赤紫色の刃だった。殺傷能力はさっきよりもはるかに上だ。襲ってきたクロズクの手下は刃に切られるか串刺しにされて確実に死んでいる。
「なっ、これは!?」
「言っただろ? 対策はしてあるって」
「まさか、さっきの魔法で……!?」
「正解」
離れた位置にいるミーラとリオルの周辺でも同じことが起こっていた。
「ローグとあの人は何を話してるんだろ?」
「話というよりもクロズクが糾弾しているようにしか見えないが、様子を見に行くか?」
「……はい」
ミーラとリオルが心配していると、ローグの時と同じようにクロズクの手下が襲ってきたが……
「「「死ね!」」」
「え?」
「なっ!?」
ここでもローグの魔法が発動する。
ボゴッ! ボゴッ!
「っ!? ひぎゃあああ!?」
「ごあああああ!?」
「ぶはああああ!?」
そして、ここでも、襲ってきたクロズクの手下は刃に切られるか串刺しにされて確実に死ぬ。もはや惨殺だ。
「きゃああああ!」
「こ、これは……!?」
「ひいいいい! な、な、何々!?」
「なんと、惨い……!」
襲ってきた者たちの死にざまは真っ二つにされたり串刺しにされたりと酷いものだった。襲われたミーラとリオルも絶句している。
「ミーラ、皇女様! 大丈夫か!」
「ロ、ローグ……?」
「ローグ・ナイト、これもお前の魔法なのか……?」
「ああ。こんなこともあろうかと仕込んでおいたのさ。最初の時にな」
「……! 地面に手を付けた時か!」
「正解だ」
ローグのやったことはこんな感じだ。まず、襲ってきたクロズクの男に対して行った魔法は【外道魔法・怠惰】『大地の拒絶』という土を介して魔法を放つ攻撃魔法だった。それに【外道魔法・傲慢】『超える模倣』を加えたうえで数分の間だけ、自分たちに攻撃を仕掛けてくるものに向かって発動し続けるように設定していたのだ。これがローグの仕込んでいた対策というわけだった。
ローグは二人の様子も気にすることなく男に近づく。するとここで意外なことが起きる。
「ぐ、ぐほっ、ゲホゲホっ……!」
「! もう起きたのか! 早い寝起きは体に悪いぞ?」
「げふっ、ぐっ! ふ、ふ、ふざけるなあ!」
男が目を覚ましたのだ。さっきまで気絶していたはずだったが、目を覚ますのが早すぎる。
「え!? 起きたの、その人!」
「急いで始末しろ! 反撃が来るぞ!」
「だろうな。えい」
ビリビリビリビリビリビリ!
「ぐわあああああ!?」
ローグはリオルと戦った時と同じ要領で魔法を放った。それはクロズクの耐久力を試すためだ。今後も彼らと戦うことになることを想定すれば基準を知る必要がある。
「ぐ、ぐぬう……」
「まだ立ち上がるのか、ならばこれならどうかな?」
バリバリバリバリバリバリ!
「わあああああ!?」
一回目の攻撃で立ち上がったため、二回目はその二倍の威力で放ってみた。すると……
ドサッ
「う、うぬ……」
「これくらいがちょうどよさそうだな」
男はうめくだけで立ち上がれなくなった。どうやら、リオルに勝った時の倍の威力で倒せるようだ。男はうめき声とともにこんなことを言いだす。
「き、貴様らは、ここで終わりだ……! ひ、卑怯者め……!」
「何を言い出す?」
「貴様らの周りには、我の、部下が、控えている、大勢な……!」
「……!」
ローグは目を細めて男を見る。男はローグの反応に少し満足したのか笑みを浮かべ始めた。
「我の部下たちが、貴様らを葬る! 我を人質にしても無駄だ、すでに覚悟はできているのだからな! 見捨てることも、見捨てられる覚悟も!」
「それは称賛に値するな」
「余裕なのも今のうちだ! もはや手遅れだ! ふははははっ!」
「いや、そうでもない」
「何?」
「すでに対策はしてあるんでね」
「……!?」
ローグはあくまで余裕だ。何故なら本当に対策しているからだ。たとえ、今みたいに後ろからクロズクの手下が襲ってきても……
「主の仇!」
「命はもらう!」
「…………!」
ボゴッ! ボゴッ! ボゴッ!
「っ!? ぎゃああああ!?」
「ぐあああああ!?」
「ぐげええええ!?」
先ほどのように地面が盛り上がり敵をしとめるのだ。ただし、出現するのは巨大な赤紫色の拳ではなく、巨大な赤紫色の刃だった。殺傷能力はさっきよりもはるかに上だ。襲ってきたクロズクの手下は刃に切られるか串刺しにされて確実に死んでいる。
「なっ、これは!?」
「言っただろ? 対策はしてあるって」
「まさか、さっきの魔法で……!?」
「正解」
離れた位置にいるミーラとリオルの周辺でも同じことが起こっていた。
「ローグとあの人は何を話してるんだろ?」
「話というよりもクロズクが糾弾しているようにしか見えないが、様子を見に行くか?」
「……はい」
ミーラとリオルが心配していると、ローグの時と同じようにクロズクの手下が襲ってきたが……
「「「死ね!」」」
「え?」
「なっ!?」
ここでもローグの魔法が発動する。
ボゴッ! ボゴッ!
「っ!? ひぎゃあああ!?」
「ごあああああ!?」
「ぶはああああ!?」
そして、ここでも、襲ってきたクロズクの手下は刃に切られるか串刺しにされて確実に死ぬ。もはや惨殺だ。
「きゃああああ!」
「こ、これは……!?」
「ひいいいい! な、な、何々!?」
「なんと、惨い……!」
襲ってきた者たちの死にざまは真っ二つにされたり串刺しにされたりと酷いものだった。襲われたミーラとリオルも絶句している。
「ミーラ、皇女様! 大丈夫か!」
「ロ、ローグ……?」
「ローグ・ナイト、これもお前の魔法なのか……?」
「ああ。こんなこともあろうかと仕込んでおいたのさ。最初の時にな」
「……! 地面に手を付けた時か!」
「正解だ」
ローグのやったことはこんな感じだ。まず、襲ってきたクロズクの男に対して行った魔法は【外道魔法・怠惰】『大地の拒絶』という土を介して魔法を放つ攻撃魔法だった。それに【外道魔法・傲慢】『超える模倣』を加えたうえで数分の間だけ、自分たちに攻撃を仕掛けてくるものに向かって発動し続けるように設定していたのだ。これがローグの仕込んでいた対策というわけだった。
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