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第6章 一週間編
四日目3
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「公爵。確かにローグ・ナイトは我が国に亡命するつもりです。最終的に私達は亡命を受け入れて、彼を我が国の国民として迎える結果になる可能性が高いでしょう」
「やはりサーラ殿下も同じ考えでしたか。それなら、なおさらこの場にいるべきではないのですか?」
「しかし、それが決まるまでは彼の立場を外国人の客人として扱わなければなりません。王国出身でこの件の功労者、彼の立場は複雑です。慎重に判断しなければなりません。これはそのための会議でもあるのです」
「……なるほど、納得しました。ご説明感謝いたします」
公爵は、納得してサーラに礼を言った。これでローグのことは後回しということになった。
(うまくいきました。これで話がスムーズに進みます)
実は、このやり取りは事前に計画されたものだった。皇帝の幼馴染であり宰相の立場にいる公爵と会議の前に話し合って、ローグを会議に出さないように仕組んでいたのだ。他の重臣に納得させるためにも、ローグのことを最初に質問してもらうように仕向けたのもサーラの作戦だ。
(彼の立場は複雑なのは間違いありませんが、出来れば借りを作りたくはありません。むしろ恩をきせたい。姉の言うには、頭はいいようですから会議で借りが膨らむ可能性もありますしね)
サーラ個人としては、ローグのことは帝国の味方として引き入れておきたい。王国と戦うときに大きな戦力になりえるからだ。だが、味方にするにしても多大な迷惑をかけた上に大きな借りができてしまったのは痛い。
ローグはもう王国に戻れるような立場にはない。だからこそ、サーラは彼の亡命を必ず受け入れるつもりだ。正直に話す姉の話を聞いたサーラは決意していた。そのためにも会議に出席させるわけにはいかない。
(仮にもこの国の皇女なのに、あの口調はちょっと……。姉を『リオさん』呼ばわりだし……)
サーラは思い出す。第二皇女である自分であろうと第一皇女であるリオルであろうと、臆することなく砕けた口調で話すローグの態度を。丁寧なのは最初の挨拶だけで、その後はただの少年のように話すのだ。自分たちはいいが、こんな男が貴族が多くを占めるこの会議に出れば反感を買うことは避けられない。
(それだけに、会議に参加するつもりがなかったのは幸運でした。姉は「是非、参加してくれ」などというから頭を抱えそうになりましたが……)
姉と共に、会議で話し合うことをローグに伝えたところ、「帝国の問題だ、これ以上借りを作りたくないだろ」と言っていた。こちらの意図が分かっていたのか本当にそう思ってのことかは分からないが、サーラは胸をなでおろした。隣でリオルが不服そうな顔をしていてもだ。
(「会議に出てくれてもいいじゃないか」ですって? もう! お姉さまももう少し頭がよかったらいいのに……)
リオルのことを慕っているサーラもこの時だけは、不満に思っていた。
「やはりサーラ殿下も同じ考えでしたか。それなら、なおさらこの場にいるべきではないのですか?」
「しかし、それが決まるまでは彼の立場を外国人の客人として扱わなければなりません。王国出身でこの件の功労者、彼の立場は複雑です。慎重に判断しなければなりません。これはそのための会議でもあるのです」
「……なるほど、納得しました。ご説明感謝いたします」
公爵は、納得してサーラに礼を言った。これでローグのことは後回しということになった。
(うまくいきました。これで話がスムーズに進みます)
実は、このやり取りは事前に計画されたものだった。皇帝の幼馴染であり宰相の立場にいる公爵と会議の前に話し合って、ローグを会議に出さないように仕組んでいたのだ。他の重臣に納得させるためにも、ローグのことを最初に質問してもらうように仕向けたのもサーラの作戦だ。
(彼の立場は複雑なのは間違いありませんが、出来れば借りを作りたくはありません。むしろ恩をきせたい。姉の言うには、頭はいいようですから会議で借りが膨らむ可能性もありますしね)
サーラ個人としては、ローグのことは帝国の味方として引き入れておきたい。王国と戦うときに大きな戦力になりえるからだ。だが、味方にするにしても多大な迷惑をかけた上に大きな借りができてしまったのは痛い。
ローグはもう王国に戻れるような立場にはない。だからこそ、サーラは彼の亡命を必ず受け入れるつもりだ。正直に話す姉の話を聞いたサーラは決意していた。そのためにも会議に出席させるわけにはいかない。
(仮にもこの国の皇女なのに、あの口調はちょっと……。姉を『リオさん』呼ばわりだし……)
サーラは思い出す。第二皇女である自分であろうと第一皇女であるリオルであろうと、臆することなく砕けた口調で話すローグの態度を。丁寧なのは最初の挨拶だけで、その後はただの少年のように話すのだ。自分たちはいいが、こんな男が貴族が多くを占めるこの会議に出れば反感を買うことは避けられない。
(それだけに、会議に参加するつもりがなかったのは幸運でした。姉は「是非、参加してくれ」などというから頭を抱えそうになりましたが……)
姉と共に、会議で話し合うことをローグに伝えたところ、「帝国の問題だ、これ以上借りを作りたくないだろ」と言っていた。こちらの意図が分かっていたのか本当にそう思ってのことかは分からないが、サーラは胸をなでおろした。隣でリオルが不服そうな顔をしていてもだ。
(「会議に出てくれてもいいじゃないか」ですって? もう! お姉さまももう少し頭がよかったらいいのに……)
リオルのことを慕っているサーラもこの時だけは、不満に思っていた。
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