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(07) 楽しい調教の日々

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それから、俺のアナル調教の日々が始まった。
バイトがはねると、俺は壮太さんのマンションに通う。

そして、思う存分可愛がってもらうのだ。
一日の疲れやストレスなんてぱぁっと吹っ飛んでしまう。

俺が壮太さんを癒したいのに、逆に俺が癒されてしまっている。
そんな申し訳ない気持ちもあるけど、今はこのままでいい。
壮太さん好みのエッチな体になれれば、十倍、百倍にして返してあげられるのだから。




さてアナルセックスの方だが、最初こそアナルに痛さは残ったが、2回目からは、すんなり壮太さんのペニスを受け入れ、気持ちよさを十二分に感じられるようになっていた。


その日の調教も、壮太さんのペニスは最高に気持ちよく、俺は幾度となく絶頂を迎えた。

「いっ、いくーっ!」

俺は、背中を弓のようにしならせ絶頂の叫び声を上げた。
ぐったりと壮太さんの体に倒れ込む。
壮太さんは、そんな俺を大事そうに抱えてくれる。

「伊吹、お前の体はいく度にどんどん感度がよくなっていくな……」
「はぁ、はぁ……」

「ん? どうした? 伊吹」
「壮太さん、すみません……すみません、俺、出したくて、出したくて、苦しいです……」

そうなのだ。
メスイキしても、たまに射精したくて堪らなくなる時がある。
発散しきれなかった性欲によって、体全体が性感帯になったかのような錯覚を引き起こすのだ。
そう、まるで俺自身の体がペニスになったように……。

そんな時は、壮太さんは、

「仕方ないな……ほら……出しな」

と、俺の貞操帯を外してくれる。

ピン!

ペニスの根元のリングが外れる音。
俺の子供サイズのペニスがぽろんと現れ、むくむくと膨らみ始める。

「はぁ、はぁ……」

俺は、久しぶりの感覚に息を弾ませる。
貞操帯のお陰ですっかり包茎気味の可愛らしいペニス。
初めての勃起に戸惑う子供になったような新鮮な気分。

壮太さんは、どれ、と俺のペニスに手のひらを当てて、握った。
そして、指で弾くような仕草。

「や、やめて下さい!」

俺はそれを見て驚いて大声を上げる。

「壮太さん! そんな事をしたら……俺のペニス、今超敏感なんです!」

壮太さんは言った。

「分かっているよ、伊吹。だから、一気に出すといい」

壮太さんは、悪魔の笑みを浮かべた。
ああっ、俺、死んだ……。

ピチッと指が弾かれる音。
それと同時に亀頭のあたりから発した刺激は体中に加速して広がった。

「うっ、うあぁあはぁぁ……!」

俺のペニスの先からは止めどなく精子が出続けた。



俺は、壮太さんを睨む。

「酷いっすよ。壮太さん……」
「そうか?」

壮太さんは、何でもないような顔をする。

久しぶりの射精。
気持ちよかったが物足りない。
やはり、メスイキの方が明らかに気持ちいい。

「ほら、伊吹。自分のそそうは自分で拭え」

壮太さんは、俺のドロドロの精子でテカテカになった手のひらを俺に見せた。

「はい、壮太さん……」



俺は、壮太さんの手首を持ち、壮太さんの手をぴちゃ、ぴちゃと舐める。
指も一本一本丁寧に舐め上げていく。
もちろん指の間も、欠かさない。

ああ、壮太さんの指を舐められる喜び。

自分の精子の味なんてどうでもいい。
嬉しくて、嬉しくてしかたなんだ。

そうやって、チャンスとばかりに壮太さんの手を貪るようにしゃぶり続けていると、壮太さんは、満足そうに俺の頭を撫でた。

「ふっ、よしよし。お前、だいぶオレ好みのメスになってきたじゃないか」
「はむはむ……ありがとうございます」

したい事をして褒めてもらえるなんて、最高。
壮太さんは、俺の貞操帯を手に持ち言った。

「さぁ、伊吹。貞操帯をつけなさい」
「はい」

「今日は、このくらいにしておこうか」
「壮太さん、待って。もっと、もっと……」

俺のおねだりを他所に、壮太さんはシャツを着だす。
俺のアナルは、まだまだ壮太さんのペニスが欲しいのだ。

壮太さんは、俺の頭を撫でて言った。

「ふふふ。そうか、でも辛抱しなさい。いいね」

俺は、わがままをグッと抑えて、頷く。

「……はい」
「よし、いい子だ」

俺が堪りかねて壮太さんに抱きつくと、壮太さんはポンポンと優しく背中をさすってくれた。





もちろん、日々の生活でも調教は続けられる。
俺は、壮太さんのお言いつけ通り、お風呂を除けば貞操帯はつけたまま。
バイトでも貞操帯を付けたままホールに立つ。

ただ、やはり歩く時は擦れるし、前がもっこりとしてしまうのでそれなりに苦労はする。

でも、大丈夫。
俺には癒しがある。

そう、壮太さんのカッコいいウエイター姿があるのだ。


今日も、壮太さんを眺めて俺は窮屈な股間の痛みに耐える。

「……それでは、少々お待ちください」

壮太さんは、にこやかに微笑むと優雅な振る舞いでテーブルを離れる。
俺は、横目でその一部始終を観察しながらも、なんとか給仕をこなす。

ああ、壮太さん! カッコいい!

それにしても、壮太さんの人気は相変わらず凄い。
近くのお客様のヒソヒソ声が耳に入った。

「奥様、見ました? 王子の瞳」
「ええ、色っぽいですわ。ゾクゾクしますわ」

「ですわよね。変わりましたよね。最近の王子」
「そうそう。日に日にかっこよさが増すと言いましょうか、色気が増すと言いましょうか」

「ええ、本当に。もしかして、良い人でも出来たのでしょうか?」
「嘘! そんな事、あってはいけませんわ」

「そうですわね。ああん、一度でいいから王子に抱かれたい!」
「私もです! あー憧れの王子様!」

今日の壮太さんは、フェロモンが出っ放しのようだ。

良い人かぁ……。
俺が良い人だったりして! なんてね!

ふぅ、冗談はともかく、俺も少しは壮太さんの役に立っているのであればいいんだけど……。

その時、来店のベルがカランコランと鳴った。
俺は足取り軽く入り口へ向かう。

「いらっしゃいませ!」

俺は満面の笑みでそう言った。





さて調教といっても、ただアナル開発をしていればいいって訳じゃない。
壮太さんを喜ばすためには、それ相応の技術も必要である。


壮太さんは、裸になりソファーに大股を開いてゆったりと座った。
俺は、待て!を食らった犬のように大人しくその様子を見つめる。

萎れている壮太さんのペニスが目に入る。
俺はたまらず、舌舐めづり。

今か今かと待っていると、壮太さんの声。

「伊吹、ほら舐めなさい」
「はい! 壮太さん!」

俺は、お許しを得て、勢いよく飛びつく。

そう、ちゃんと壮太さんを喜ばすには技術が必要なのだ。
それは俺の大好きなフェラチオの時間。



ちゅっぱ、ちゅっぱ……。

俺は、念入りに壮太さんのペニスを愛撫する。
壮太さんは、フェラをしている俺の頭を優しく撫でてくれる。
好きで舐めているのに、撫でてくれるなんて2度嬉しい。

玉袋を優しく揉みながら、竿へ舌を這わせて舐め上げる。
カリは丁寧に、裏筋は舌先で、そして、ぱくっと亀頭から頬張る。
おしっこの出口が、壮太さんは弱い。
俺はそこを、これでもか!と言うほど攻めていく。
そうすると、壮太さんのペニスは、ビクビクっと脈を打ち、壮太さんは腰をずずっと引くのだ。
でも、俺は逃さない。
すぐに追いかけて再び攻めるのだ。

壮太さんは、堪りかねて言った。

「はぁはぁ、そろそろか?」
「まだです。もう少し……れろれろ」

壮太さんは、呆れ顔で言う。

「お前も好きだな……」
「はい! 大好きです」

誰がしも羨む壮太さんのペニス。
それを俺だけが独占出来るのだ。

簡単には手放さない。俺だけのもの……。
俺は壮太さんのペニスに頬擦りをして、先端にチュッとキスをした。


壮太さんと関係を持つまでは、俺が人のペニスに夢中になるなんて想像も出来なかった。
男同士の肉体関係。

ホモとかゲイとか、そんな世界は俺とは無縁だと思っていた。
でも、男が男に憧れる、何て言うのは良くある話。

その延長線上だと思えば何の不思議な事はない。

「なぁ、伊吹。もう、いいだろ?」

壮太さんの声は少しうわずっている。
はぁ、はぁ、と更に息が荒い。
目が充血して、汗で前髪が濡れる。

ふふふ。壮太さん、凄くエッチな顔……。

俺は嬉しくなって益々激しい愛撫を繰り広げる。

どんどん気持ちよくなってください、壮太さん!

やがて、壮太さんの顎が上がり、必死の表情。
俺の愛撫に呼応して、時折、太もものあたりにギュッと力が入る。
頬は真っ赤に染まり、うっ、うっ、と時より歯を食いしばる。

壮太さんのいきそうな顔……やばい、俺もなんだか変な気持ち。

俺はそっと、自分のアナルに手を当ててみた。
ヒクヒクして、男のものを欲しがっている。

はぁ、はぁ、俺もダメかも……。

壮太さんに見つからないように、そっと指を自分のアナルに挿し込んだ。
すると、アナルの中は既にトロトロ状態で、すぐにビクッと敏感に反応した。

「あっ、ダメ……壮太さん」

あっ、しまった。つい、喘ぎ声を……。
間を開けず、壮太さんの声が耳に入った。

「なぁ、伊吹。これは、どう言う事だ?」

恐る恐る顔を上げる。
目の前には怒り気味で苦笑いをする壮太さんの顔。
俺は、必死に取り繕うとする。

「えっ!? えっと……その……これは、その」
「お前な! 挿れて欲しいなら、さっさとその手を離せよ」

壮太さんは、壮太さんのペニスを握り締めて離そうとしない俺の手を引き剥がすのだった。





調教で果てた後。
それは、俺の大好きなひと時。

俺と壮太さんは、決まって裸のまま、まったりとイチャイチャする。
そして、戯れるようなキスを交わす。

舌を出して、互いの舌を舐め合い、絡ませ合い、時折、ちゅっぱっと口に吸い付く。
唇を甘噛みして、プルンとした感触を楽しむ。

そんなキスの合間によく他愛の無い話をした。


その日の調教の後は、俺と壮太さんは寝そべりながら体を触れ合った。
俺は壮太さんの腕枕でご機嫌だし、壮太さんは壮太さんで、俺のお尻を撫で撫でしてご満悦の様子。

甘くて最高のイチャイチャタイム。

俺は、壮太さんへ話しかけた。

「壮太さん」
「ん? なんだ?」

「壮太さん、俺の事、好きっすか?」
「何だ突然?」

壮太さんのお尻を撫でる手が止まった。

「いいえ、聞いてみただけです……」

こういうのを口に出して聞いてしまうのは俺のダメなところ。
壮太さんは、黙って俺を見つめる。

はぁ、困らせてしまった。自己嫌悪。

幸せ過ぎると、本当に現実なのか、つい確かめたくなってしまうのだ。

「まぁ、そうだな。嫌いじゃないな……」

壮太さんは、いつもの様に可もなく不可もない答え。
俺は、壮太さんを睨みながら言った。

「もう! 意地悪な言い方ですね!」

頬をぷーっと膨らませ、口を尖らせた。
壮太さんは、そんな俺の頬をツンツンと指で突っつきながら笑う。

「ふふふ。だって、お前はオレのペットのようなものだろ?」
「ぺ、ペット……まぁ、そうですけど……」

俺は、拗ねてゴロっと背を向けた。
壮太さんは、思いもよらない俺の態度に驚いた様だ。
俺の腰に手を当てて言った。

「伊吹、すまない。言いすぎたか?」

俺は小刻みに肩を揺らす。

「ううっ……うう……」
「な、泣く事ないだろ?」

壮太さんは慌てて俺を背中から抱き締める。
ギュッときつく。

ああ、壮太さんの中に溶け込んでいきそう。
こんなに俺を好きでいてくれている……。

俺はそう実感をして胸が熱くなる。

そして、頃合いを見て勢い良く振り返り、ベーっと思いっきり舌を出すのだ。

「嘘です! 俺、壮太さんのペットでもいいですよ! ご主人様! ワンワン!」

「ぷっ! この野郎! 嘘泣きしやがって!」
「ふふふ! 嘘泣きじゃないです! 泣いていますよ。ほら嬉し泣き!」

俺は、目から涙をこぼしながら笑うのだった。





調教の方は、こんな風に徐々にだけど着実に進められた。
お店の方でも少しづつ俺にも変化があった。
店長から、

「伊吹君。最近、ずいぶん柔らかくなったわね。とってもいいわよ」

と、お褒めの言葉をいただいた。
以前だったら、大喜びだっただろう。
今となっては、壮太さんの笑顔に勝るものはない。

「そうですか?」

俺は、ニコリと微笑む。

「うんうん。笑った顔とか男の子とは思えないほど可愛いもの。最近、男性のお客様から、『あの子の名前は何ていうの?』って問い合わせが多いのよ」
「そうなんですか」

「……伊吹君。もし、男性に興味があるならいい人紹介できるけど、どう?」
「えっと、大丈夫です。ありがとうございます」

俺は丁寧に断った。
それはそうだろう。
今の今だって、壮太さんのペニスを想像して下腹部を熱くしているのだから。


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