時計塔には秘密が眠っている

無名小女

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No.11

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メリーは顔を赤くしてこちらを見た。
そして口を開く
「ごめん、リックそれを受け取ることはできない。でも…」
メリーは自分の胸元からキラキラしたネックレスをとりだした。
「これ…あげる…私の魔力を注ぎこんで作ったのなんだけど…」

そう言ってメリーはこちらに歩み寄ってきた。
そして俺にネックレスを握らせた。
「ありがとう、リック。私、嬉しかった。リックに会えて。だからもうひとつ贈り物を贈るね。」

するとメリーは俺の手をひいて時計塔の最上階に向かった。
鍵がかかっていたがメリーはそれをあっけなく魔法で開け、俺を部屋に入れる。

するとそこには祭壇があり、剣が刺さっていた。
もしかしてこれは…
「全てを断ち切る光の聖剣。私達の家の家宝よ。この祭壇は私のおじいちゃんのお墓。」
メリーはその祭壇を祈るように見つめていた。
そして、続ける。
「リック、私はあなたにこの剣を継いで欲しいの。エクソシストになりたいリックにはとても役立つ道具よ」

俺はこれをずっと探していた。
昔の俺ならなんのためらいもなくもらうだろう
ただ、今は…
「メリー、これは受け取れない。だってこれはメリーが本来受け継ぐものなんだろ?なら受け取れない。」

するとメリーは悲しそうに笑った。
「リック見て」
メリーがその剣に手を伸ばした瞬間…
バチッ!!っと大きな音をたてメリーは吹き飛ばされた。
「私、この剣には触れないの。剣に拒絶されてるのよ。」
そしてまた悲しそうに笑う。
「おじいちゃんは私を恨んでいるのよ。」

俺は吹き飛ばされたメリーを支えながら言う
「そんなことない!メリーはそうなるようなことは何もしてないじゃないか!」
するとメリーはまた悲しそうな顔をして首を横に振る
「ううん、私はこの家自体を汚したの。だってね…」

するとメリーは力の強い闇の魔法を使い出す。
すると剣はその魔法を吸い取りだした。
目の紋章が前に見た時よりも大きくくっきりとしている。

俺はドキッとした。
気がついてしまった。
全てを断ち切る光の聖剣が吸いとる魔法は授業で習った。
それは…
「悪魔の魔法とその契約者の魔法…」
メリーはそれにうなずきこう言った。
「ずっと嘘ついててごめんね。私、実はずっと昔に悪魔と契約を交わしたの。それでずっと探してたの。」

メリーは大きく息を吸い覚悟を決めたように言った。
「リックにお願いがあるの。私と契約を交した悪魔を殺してくれる?」
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