時計塔には秘密が眠っている

無名小女

文字の大きさ
14 / 20

No.12

しおりを挟む
突然のメリーのお願いに俺は戸惑っていた。
メリーが悪魔と契約しているなんて信じられなかった。

「今まで悪魔の倒し方を教えてたのはこのおねがいを聞いて欲しかったからなの。悪魔の契約上、契約者は悪魔に手が出せないから殺してくれる人を探してたの。」
メリーは真剣な目でこっちを見ていた。

「わかったよ。協力する。ただ、聞きたいことがあるんだ。」
「聞きたいこと?」
「メリーはどうして悪魔と契約したんだ?」

その質問にメリーは痛いところをつかれたと言うように顔を歪ませていた。
ただ、メリーは答えた
「復讐したかったから。リックと一緒よ。復讐する為なら悪魔に魂をささげてもいいって思ってた。でも魂をあいつが喰らったら本当に強くなって人間の世界は壊れちゃうかもしれない。」
「そんなに強い悪魔なのか?」
「ええ、私の父すら倒せなかった。」

そんなのと戦うのか…
俺は不安になった。
だけどメリーの真剣なお願いだ。
断ることはできない。

「このお願いを実行するのは中3の春。リックが天使と契約を交した時にするわ。」
メリーはそう言いながら俺に剣をもたせた。
剣は俺を拒絶しなかった。
「悪魔を殺すことは犯罪にはならないわ。だから安心して戦って頂戴。」
そして俺は剣を貰って祭壇を後にした。

それからも時はめまぐるしく過ぎついに俺達は中3になった。

始業式のあと先生が言う。
「皆さんにはこれから学校が作った異空間内で契約をしてもらいます。下手したら戦闘をする可能性もありますので気をつけてくださいね。では1組から出席番号順に契約していきます。」

俺はドキドキしていた。
どんな天使と契約するんだろうか。
戦闘になるんだろうか。
俺がずっとそんなことを考えていると俺の名前が呼ばれた。

俺は先生が書いた異空間行きの魔法陣の上にのる。
俺は呪文を唱えた。
そしたら…
そこにはスタイルのいい女の天使がいた。
ツインテールにしていてその髪には輪っかが付いている。
金髪で瞳は青かった。

「私を呼んだのは貴方ですね。私はエルっていいます。魔道士との契約リストに載せてもらったばかりなんですが早速、お呼びいただき光栄です。」
そう言って彼女は頭を下げた。
俺もつられて頭を下げる。

よかった。これなら簡単に契約できそうだ。と思っていたらエルは口を開いてこう言った。
「貴方はエクソシストになりたいんですか?」
「ああ、俺は悪魔の子に村を燃やされた。だからそんな被害をもう無くすために悪魔を倒せるエクソシストになりたい」
俺は真剣に答えた。

するとエルは涙を流し
「私、感動しました!貴方こそ私の契約者にふさわしいですね!よろしくお願いします、ご主人」
そう言いながらエルはおでこにキスをした。
俺が慌てているとエルは不思議そうな顔をして
「天使が認めた相手のおでこにキスをすると契約は成立するんです。これでご主人は私をよびたくなったら心の中でエルと呼べばいつでも参上しますよ?」
エルはそう言い、ニコッと笑った。

こうして、どうやら俺は天使と契約を交わせたらしい。 

俺は天使との契約の対価は、何かこの時知らなかった。
この出来事で何が起こるのかも全く知らなかった。
ただ、わかっていたのはこのエルって天使は曲者だと言うことだけだった。
しおりを挟む
感想 1

あなたにおすすめの小説

主人公の恋敵として夫に処刑される王妃として転生した私は夫になる男との結婚を阻止します

白雪の雫
ファンタジー
突然ですが質問です。 あなたは【真実の愛】を信じますか? そう聞かれたら私は『いいえ!』『No!』と答える。 だって・・・そうでしょ? ジュリアーノ王太子の(名目上の)父親である若かりし頃の陛下曰く「私と彼女は真実の愛で結ばれている」という何が何だか訳の分からない理屈で、婚約者だった大臣の姫ではなく平民の女を妃にしたのよ!? それだけではない。 何と平民から王妃になった女は庭師と不倫して不義の子を儲け、その不義の子ことジュリアーノは陛下が側室にも成れない身分の低い女が産んだ息子のユーリアを後宮に入れて妃のように扱っているのよーーーっ!!! 私とジュリアーノの結婚は王太子の後見になって欲しいと陛下から土下座をされてまで請われたもの。 それなのに・・・ジュリアーノは私を後宮の片隅に追いやりユーリアと毎晩「アッー!」をしている。 しかも! ジュリアーノはユーリアと「アッー!」をするにしてもベルフィーネという存在が邪魔という理由だけで、正式な王太子妃である私を車裂きの刑にしやがるのよ!!! マジかーーーっ!!! 前世は腐女子であるが会社では働く女性向けの商品開発に携わっていた私は【夢色の恋人達】というBLゲームの、悪役と位置づけられている王太子妃のベルフィーネに転生していたのよーーーっ!!! 思い付きで書いたので、ガバガバ設定+矛盾がある+ご都合主義。 世界観、建築物や衣装等は古代ギリシャ・ローマ神話、古代バビロニアをベースにしたファンタジー、ベルフィーネの一人称は『私』と書いて『わたくし』です。

サレ妻の娘なので、母の敵にざまぁします

二階堂まりい
大衆娯楽
大衆娯楽部門最高記録1位! ※この物語はフィクションです 流行のサレ妻ものを眺めていて、私ならどうする? と思ったので、短編でしたためてみました。 当方未婚なので、妻目線ではなく娘目線で失礼します。

真実の愛を見つけたとおっしゃるので

あんど もあ
ファンタジー
貴族学院のお昼休みに突然始まった婚約破棄劇。 「真実の愛を見つけた」と言う婚約者にレイチェルは反撃する。

ちゃんと忠告をしましたよ?

柚木ゆず
ファンタジー
 ある日の、放課後のことでした。王立リザエンドワール学院に籍を置く私フィーナは、生徒会長を務められているジュリアルス侯爵令嬢アゼット様に呼び出されました。 「生徒会の仲間である貴方様に、婚約祝いをお渡したくてこうしておりますの」  アゼット様はそのように仰られていますが、そちらは嘘ですよね? 私は最愛の方に護っていただいているので、貴方様に悪意があると気付けるのですよ。  アゼット様。まだ間に合います。  今なら、引き返せますよ? ※現在体調の影響により、感想欄を一時的に閉じさせていただいております。

いまさら謝罪など

あかね
ファンタジー
殿下。謝罪したところでもう遅いのです。

お飾りの妻として嫁いだけど、不要な妻は出ていきます

菻莅❝りんり❞
ファンタジー
貴族らしい貴族の両親に、売られるように愛人を本邸に住まわせている其なりの爵位のある貴族に嫁いだ。 嫁ぎ先で私は、お飾りの妻として別棟に押し込まれ、使用人も付けてもらえず、初夜もなし。 「居なくていいなら、出ていこう」 この先結婚はできなくなるけど、このまま一生涯過ごすよりまし

思いを込めてあなたに贈る

あんど もあ
ファンタジー
ファナの母が亡くなった二ヶ月後に、父は新しい妻とその妻との間に生まれた赤ん坊を家に連れて来た。義母は、お前はもうこの家の後継者では無いと母から受け継いだ家宝のネックレスを奪うが、そのネックレスは……。

(完結)醜くなった花嫁の末路「どうぞ、お笑いください。元旦那様」

音爽(ネソウ)
ファンタジー
容姿が気に入らないと白い結婚を強いられた妻。 本邸から追い出されはしなかったが、夫は離れに愛人を囲い顔さえ見せない。 しかし、3年と待たず離縁が決定する事態に。そして元夫の家は……。 *6月18日HOTランキング入りしました、ありがとうございます。

処理中です...