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第77話 すべての竜騎士とすべての来訪者、そしてすべての巫女
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本来ならば、ドラゴンがその生涯でその背にまたがることを許すのは、ドラゴンに知恵を示し契約を交わした竜騎士ただひとりだけだ。
だが、ケツァルコアトルはそれに縛られることなく、必要とあればニーズヘッグと駆け落ちをしたアルマをその背に乗せ、レンジやステラ、ピノアと合流するとエウロペの城下町で惨劇が起きていることを伝え、彼らもまたその背に乗せた。
そして今は、ニーズヘッグがいないにも関わらず、レンジとステラをその背に乗せていた。
「いいのか? あんた、ちょっとドラゴンのルールを破りすぎじゃないのか?」
とレンジが尋ねると、
「はじまりの竜騎士とエキドナが決めたルールなど、1000年も昔のことだ。
エキドナの子やその子孫の竜騎士たちは、ニーズヘッグを産むためにその存在があった。
これからは、ニーズヘッグと我の子が新たな竜騎士とドラゴンの歴史とルールを作る」
ケツァルコアトルはそう言った。
すべての竜騎士はニーズヘッグを産むためだけに存在した、か。
レンジは彼のそのような言い回しがあまり好きではなかった。
レンジをこの世界に招くために犠牲になった9998人の来訪者たちのことを嫌でも思い出させるからだ。
来訪者たちと共に犠牲になった9998人の巫女たちのことを思い出させるからだ。
「レンジよ、汝が今、何を考えているかくらいはわかる。
だから、我が大賢者とは違うということだけは伝えておく。
我はそこまで傲慢ではない。
竜騎士たちはひとりひとり、それぞれが竜騎士として、人として、守るべきものや守りたいものがあっただろう。
彼らは、懸命に生きた。ただの贄(にえ)ではない。
だからこそ、ニーズヘッグが産まれたのだと我は考えている。
我はこれでも、すべての竜騎士に感謝しているつもりだ」
だから我を自らを大賢者などと名乗る愚者といっしょにするな、とケツァルコアトルは言った。
「そうだね。
ぼくは人の姿を持つ前のケツァルコアトルのことをあまり知らないけれど、ケツァルコアトルは大賢者よりずっと人間らしい心を持ってると思う。
さりげなく、ニーズヘッグとの間に子を遺すとか、彼にはアルマがいるのに言っちゃうあたり、まだ奇人変人な上にゲスの極みって感じだけど」
レンジの言葉にケツァルコアトルは大きく急降下した。
テンションではなく、ふたりを背に乗せ空を駆けるその身体自体が。
それはまさに、比喩ではなく実際に、高低差がありすぎて耳がキーンとなるレベルであった。
「だけど彼、ドラゴンのときのあなたを彼が知るドラゴンの中で最も美しいと称賛していたけど、人の姿のときのあなたは本当に苦手みたいよ」
ステラの言葉にケツァルコアトルは再び大きく急降下した。
テンションではなく、ふたりを背に以下略。
「彼のメンタルをこれ以上傷つけると、わたしたちの身がもたないわ。
やめておきましょう、レンジ」
二度に渡りケツァルコアトルが急降下し、特に二度目は振り落とされてしまうのではないかというレベルで、顔中に冷や汗をかいていたレンジに、ステラは爽やかな顔でそう言った。
自分はケツァルコアトルを傷つけるようなことは何も言ってない、全部レンジが言った、そんな顔をしていた。
おまけにステラはいつのまにか自分だけ背中に魔法の羽根を生やしていた。
「君ら全員ボケなの?
こっちはもうツッコミが命懸けになってきてるんだけど」
「あなたも大変ね。ボケとかツッコミとか、リバーステラの文化のことは、わたしにはまだよくわからないけれど」
ステラはそう言って、レンジの背中にも羽根を生やしてくれた。
「ステラ、ぼくの背にある父さんの大剣をちゃんと見ててくれ」
レンジはステラに言った。
大剣はずっと、魔王の目線に映るものを映し出していた。
「まだ特に変化はないわ。
ピノアやアンフィスが映ることがあればすぐに報告する」
彼女はいつも通りだった。
真剣であるからこそ、狭くなりがちな視野を広く保つために冗談を言い合う。
その相手が今はピノアではなく、自分なのだとレンジは悟った。
レンジが一万人目の来訪者であると同様に、ステラもまた一万人目の巫女でなければならない。
ピノアの別人格のような存在は、三日前にふたりに告げた。
一人目の来訪者であるレンジの父を導いたのは大賢者であり、一人目の巫女ではなかった。
一人目の巫女は、二人目の来訪者から付けられた。
レンジにステラとピノアという巫女がふたりつけられたのは、一万人目の来訪者に一万人目の巫女をつける、つまり数を合わせるためだったという。
無論、100年に渡り騙し合いを続けてきたレンジの父と大賢者の思惑は違っていただろう。
だから、ピノアの別人格のような存在が転移2日目に話した、ピノアが9999人目の巫女であり、ステラが一万人目の巫女であるという話や、犠牲になった9998人の巫女たちの力がステラの中に宿っており、ピノアもまた他の巫女たちと同様に、やがてはステラの一部になるという話は、おそらくは大賢者の思惑に違いなかった。
父の思惑は必ず違うはずだった。
だから、ピノアを守ることによって、大賢者の思惑は必ず崩せる。
確証などどこにもなかった。
だが、レンジはそう信じたかった。
大賢者や父のことがなくても、ピノアとステラは必ず守る、とレンジは決めていた。
「どうやら、ニーズヘッグとアルマさんが見えてきたわね」
どこまでも広がる青空の中、ケツァルコアトルにまたがるレンジたちの直線上に飛空艇が見えた。
「ケツァルコアトル、悪いけど急いでもらえるかしら?
レンジは振り落とされないように注意して。
魔王の視界に、ピノアとアンフィスが映ったわ」
ステラは淡々とした口調でそう言ったが、レンジには彼女が必死に冷静さを保とうとしているだけだということがわかった。
だからだろうか。
レンジの心に、焦りが生まれた。
だが、ケツァルコアトルはそれに縛られることなく、必要とあればニーズヘッグと駆け落ちをしたアルマをその背に乗せ、レンジやステラ、ピノアと合流するとエウロペの城下町で惨劇が起きていることを伝え、彼らもまたその背に乗せた。
そして今は、ニーズヘッグがいないにも関わらず、レンジとステラをその背に乗せていた。
「いいのか? あんた、ちょっとドラゴンのルールを破りすぎじゃないのか?」
とレンジが尋ねると、
「はじまりの竜騎士とエキドナが決めたルールなど、1000年も昔のことだ。
エキドナの子やその子孫の竜騎士たちは、ニーズヘッグを産むためにその存在があった。
これからは、ニーズヘッグと我の子が新たな竜騎士とドラゴンの歴史とルールを作る」
ケツァルコアトルはそう言った。
すべての竜騎士はニーズヘッグを産むためだけに存在した、か。
レンジは彼のそのような言い回しがあまり好きではなかった。
レンジをこの世界に招くために犠牲になった9998人の来訪者たちのことを嫌でも思い出させるからだ。
来訪者たちと共に犠牲になった9998人の巫女たちのことを思い出させるからだ。
「レンジよ、汝が今、何を考えているかくらいはわかる。
だから、我が大賢者とは違うということだけは伝えておく。
我はそこまで傲慢ではない。
竜騎士たちはひとりひとり、それぞれが竜騎士として、人として、守るべきものや守りたいものがあっただろう。
彼らは、懸命に生きた。ただの贄(にえ)ではない。
だからこそ、ニーズヘッグが産まれたのだと我は考えている。
我はこれでも、すべての竜騎士に感謝しているつもりだ」
だから我を自らを大賢者などと名乗る愚者といっしょにするな、とケツァルコアトルは言った。
「そうだね。
ぼくは人の姿を持つ前のケツァルコアトルのことをあまり知らないけれど、ケツァルコアトルは大賢者よりずっと人間らしい心を持ってると思う。
さりげなく、ニーズヘッグとの間に子を遺すとか、彼にはアルマがいるのに言っちゃうあたり、まだ奇人変人な上にゲスの極みって感じだけど」
レンジの言葉にケツァルコアトルは大きく急降下した。
テンションではなく、ふたりを背に乗せ空を駆けるその身体自体が。
それはまさに、比喩ではなく実際に、高低差がありすぎて耳がキーンとなるレベルであった。
「だけど彼、ドラゴンのときのあなたを彼が知るドラゴンの中で最も美しいと称賛していたけど、人の姿のときのあなたは本当に苦手みたいよ」
ステラの言葉にケツァルコアトルは再び大きく急降下した。
テンションではなく、ふたりを背に以下略。
「彼のメンタルをこれ以上傷つけると、わたしたちの身がもたないわ。
やめておきましょう、レンジ」
二度に渡りケツァルコアトルが急降下し、特に二度目は振り落とされてしまうのではないかというレベルで、顔中に冷や汗をかいていたレンジに、ステラは爽やかな顔でそう言った。
自分はケツァルコアトルを傷つけるようなことは何も言ってない、全部レンジが言った、そんな顔をしていた。
おまけにステラはいつのまにか自分だけ背中に魔法の羽根を生やしていた。
「君ら全員ボケなの?
こっちはもうツッコミが命懸けになってきてるんだけど」
「あなたも大変ね。ボケとかツッコミとか、リバーステラの文化のことは、わたしにはまだよくわからないけれど」
ステラはそう言って、レンジの背中にも羽根を生やしてくれた。
「ステラ、ぼくの背にある父さんの大剣をちゃんと見ててくれ」
レンジはステラに言った。
大剣はずっと、魔王の目線に映るものを映し出していた。
「まだ特に変化はないわ。
ピノアやアンフィスが映ることがあればすぐに報告する」
彼女はいつも通りだった。
真剣であるからこそ、狭くなりがちな視野を広く保つために冗談を言い合う。
その相手が今はピノアではなく、自分なのだとレンジは悟った。
レンジが一万人目の来訪者であると同様に、ステラもまた一万人目の巫女でなければならない。
ピノアの別人格のような存在は、三日前にふたりに告げた。
一人目の来訪者であるレンジの父を導いたのは大賢者であり、一人目の巫女ではなかった。
一人目の巫女は、二人目の来訪者から付けられた。
レンジにステラとピノアという巫女がふたりつけられたのは、一万人目の来訪者に一万人目の巫女をつける、つまり数を合わせるためだったという。
無論、100年に渡り騙し合いを続けてきたレンジの父と大賢者の思惑は違っていただろう。
だから、ピノアの別人格のような存在が転移2日目に話した、ピノアが9999人目の巫女であり、ステラが一万人目の巫女であるという話や、犠牲になった9998人の巫女たちの力がステラの中に宿っており、ピノアもまた他の巫女たちと同様に、やがてはステラの一部になるという話は、おそらくは大賢者の思惑に違いなかった。
父の思惑は必ず違うはずだった。
だから、ピノアを守ることによって、大賢者の思惑は必ず崩せる。
確証などどこにもなかった。
だが、レンジはそう信じたかった。
大賢者や父のことがなくても、ピノアとステラは必ず守る、とレンジは決めていた。
「どうやら、ニーズヘッグとアルマさんが見えてきたわね」
どこまでも広がる青空の中、ケツァルコアトルにまたがるレンジたちの直線上に飛空艇が見えた。
「ケツァルコアトル、悪いけど急いでもらえるかしら?
レンジは振り落とされないように注意して。
魔王の視界に、ピノアとアンフィスが映ったわ」
ステラは淡々とした口調でそう言ったが、レンジには彼女が必死に冷静さを保とうとしているだけだということがわかった。
だからだろうか。
レンジの心に、焦りが生まれた。
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