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【第二部 異世界転移奇譚 RENJI 2 】「気づいたらまた異世界にいた。異世界転移、通算一万人目と10001人目の冒険者。」
第148話 大厄災の真実 ③
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「大厄災を起こそうとする者の動機が、人類最初の殺人の動機と同じなのは、君たちの言う通りだと思う」
レンジは、精霊たちに、そしてステラに、ピノアに、イルルに告げた。
「前の世界で大厄災を起こそうとしていたブライ・アジ・ダハーカは、聖書にあった無能な兄カインを殺した弟アベルと同じで、高い選民意識を持っていた。
だから彼は神になろうとしていた。
でも、ぼくたちがブライを倒しても、大厄災は起きてしまった」
「君が言いたいことはわかるよ、秋月レンジ。
大厄災を起こそうとする者は、君の父親である富嶽サトシや、大和ショウゴ、そしてあのリヴァイアサンというマキナが属する『我々』の手のひらの上で転がされているに過ぎない。
そう言いたいのだろう?」
フォラスはすべて理解していた。
さすがは精霊だ。話が早い。
「『我々』を先に止めなければ、大厄災を起こそうとする者を倒しても、また大厄災が起きるだけだ」
「そうだね。君の言う通りだ。
ぼくたちは前回の世界まで、精霊であることにこだわり続けていた。
あくまで救厄の聖者たちに力を貸すだけだった。
聖者たちの力を増すために、時や次元さえも司る精霊になった。
だけど、ピノアが教えてくれたんだ。
精霊である前に、テラに生きるひとりの人として大厄災を止めたいと。
ぼくたちの誰も思い付きもしなかったことを、彼女は思い付き、教えてくれたんだ。
ぼくたちもまた、精霊である前にテラに生きるひとりの人として、共に戦うと約束した。
だから、ぼくたちは今、ここにいる」
「ひとつ、聞いてもいいかな?」
イルルは言った。
「ボクは、この新たな世界に、ステラのようにして産まれたアルビノの魔人だ。
産まれてすぐに、強大すぎる力をふたつに分けられた」
そう言い終えると、イルルは自らの身体をふたつにわけた。
「ライトとリードだったの……?」
ステラは、イルルから分かれたエブリスタ兄妹を見て、口をあんぐり開けていた。
「さっきは、はじめまして、なんて言ってごめんね、ステラ。
お久しブリーフ!」
またエーテルの翻訳機能がおかしくなっていた。
なんだか、女の子にだけおかしな翻訳をさせているような気さえしてきていた。
「でも、俺たちは、完全にふたつに分けられた力をコントロールしてるんだよ」
ライトとリードは、またイルルに戻り、
「それだけでなく、ボクは両性具有なんだ。
だからなのかな、たぶんボクは、ステラや君たち精霊の元になったアルビノの魔人より、持って産まれた力や力のコントロールがうまくできるんだ。
もし、この世界でも大厄災が起きたら、ボクはどうなるのかな?」
消えるのはライトなのか、リードなのか、それともふたりとも、つまりはイルルなのか、彼女はそう聞いていた。
イルルが消えてしまえば、11番目の精霊となる存在はいなくなってしまう。
「大厄災が起きる10~20年前に、その予兆として、ステラのような強大な力を持つアルビノの魔人が産まれる、確かそうだったよね?
ステラは大厄災が起きる17年前に生まれた。
そして、ボクは今13歳なんだ。
だけど、ボクの存在は、君たちの言うアルビノの魔人を超えている。
もしかして、大厄災が起きるのはこの時代じゃないんじゃないのかな?」
その場に、その問いに答えられる者は誰もいなかった。
レンジは、精霊たちに、そしてステラに、ピノアに、イルルに告げた。
「前の世界で大厄災を起こそうとしていたブライ・アジ・ダハーカは、聖書にあった無能な兄カインを殺した弟アベルと同じで、高い選民意識を持っていた。
だから彼は神になろうとしていた。
でも、ぼくたちがブライを倒しても、大厄災は起きてしまった」
「君が言いたいことはわかるよ、秋月レンジ。
大厄災を起こそうとする者は、君の父親である富嶽サトシや、大和ショウゴ、そしてあのリヴァイアサンというマキナが属する『我々』の手のひらの上で転がされているに過ぎない。
そう言いたいのだろう?」
フォラスはすべて理解していた。
さすがは精霊だ。話が早い。
「『我々』を先に止めなければ、大厄災を起こそうとする者を倒しても、また大厄災が起きるだけだ」
「そうだね。君の言う通りだ。
ぼくたちは前回の世界まで、精霊であることにこだわり続けていた。
あくまで救厄の聖者たちに力を貸すだけだった。
聖者たちの力を増すために、時や次元さえも司る精霊になった。
だけど、ピノアが教えてくれたんだ。
精霊である前に、テラに生きるひとりの人として大厄災を止めたいと。
ぼくたちの誰も思い付きもしなかったことを、彼女は思い付き、教えてくれたんだ。
ぼくたちもまた、精霊である前にテラに生きるひとりの人として、共に戦うと約束した。
だから、ぼくたちは今、ここにいる」
「ひとつ、聞いてもいいかな?」
イルルは言った。
「ボクは、この新たな世界に、ステラのようにして産まれたアルビノの魔人だ。
産まれてすぐに、強大すぎる力をふたつに分けられた」
そう言い終えると、イルルは自らの身体をふたつにわけた。
「ライトとリードだったの……?」
ステラは、イルルから分かれたエブリスタ兄妹を見て、口をあんぐり開けていた。
「さっきは、はじめまして、なんて言ってごめんね、ステラ。
お久しブリーフ!」
またエーテルの翻訳機能がおかしくなっていた。
なんだか、女の子にだけおかしな翻訳をさせているような気さえしてきていた。
「でも、俺たちは、完全にふたつに分けられた力をコントロールしてるんだよ」
ライトとリードは、またイルルに戻り、
「それだけでなく、ボクは両性具有なんだ。
だからなのかな、たぶんボクは、ステラや君たち精霊の元になったアルビノの魔人より、持って産まれた力や力のコントロールがうまくできるんだ。
もし、この世界でも大厄災が起きたら、ボクはどうなるのかな?」
消えるのはライトなのか、リードなのか、それともふたりとも、つまりはイルルなのか、彼女はそう聞いていた。
イルルが消えてしまえば、11番目の精霊となる存在はいなくなってしまう。
「大厄災が起きる10~20年前に、その予兆として、ステラのような強大な力を持つアルビノの魔人が産まれる、確かそうだったよね?
ステラは大厄災が起きる17年前に生まれた。
そして、ボクは今13歳なんだ。
だけど、ボクの存在は、君たちの言うアルビノの魔人を超えている。
もしかして、大厄災が起きるのはこの時代じゃないんじゃないのかな?」
その場に、その問いに答えられる者は誰もいなかった。
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