ディスカウントショップで兄がわたしを18禁コーナーに連れていこうとしています。完全版

あめの みかな

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第三部「おにーちゃんとみかなの新婚生活」

「これは、おにーちゃんと佳代ちゃんとわたしの物語」②

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――ハロウィン、あるいはハロウィーンとは、毎年10月31日に行われる、古代ケルト人が起源と考えられている祭のこと。

――もともとは悪魔やサウィンなどを崇拝し、生贄を捧げる宗教的な意味合いのある行事であったが、現代では特にアメリカ合衆国で民間行事として定着し、祝祭本来の宗教的な意味合いはほとんどなくなっている。

                         ウィキペディアより



 そういえばハロウィンって10月31日でよかったんだっけ?
 30日だっけ?
 そもそも、決まった日があるんだっけ? ないんだっけ?

 お買い物からの帰り道の車の中で、そんなことをふと疑問に思ったわたしは、ウィキペディアでハロウィンについて調べていました。

 何故なら、おにーちゃんとわたしのふたりだけで過ごす予定だったハロウィンでしたが、おそらく佳代ちゃんもうちでハロウィンパーティーをして過ごそうと考えているに違いなかったから。

 おにーちゃんがわたしとふたりきりで過ごすために、ふたり分用意してくれていていたのは、紺と白の色違いの半袖のセーラー服。

 そのセーラー服を着て、ウィッグをかぶり、バッチリメイクをした男の娘形態のおにーちゃん(=通称「雪おねーちゃん」)の写真を、わたしは以前佳代ちゃんのLINEに間違えて送信してしまい、「横浜に住んでる従姉妹」と説明していました。


 佳代ちゃんは、おにーちゃんのそんな新しい趣味を、頭ごなしに否定したりしないだろうし、むしろそんなおにーちゃんを楽しんでくれるくらい、理解ある幼なじみだと思うんだけど……

 それに、雪おねーちゃんは、おにーちゃんの歴代彼女さんたちより確実にかわいいし、どこに出しても恥ずかしくないレベルだと思ってはいるのですが……

 妹として、そして今では妻として、恥ずかしいから隠したいのではなく、妹だからこそ妻だからこそ、わたしは雪おねーちゃんのことは、おにーちゃんとわたしだけの秘密にしたかったのです。


 男の娘になることもコスプレに当たるのであれば、おにーちゃんはセーラー服以外にもたくさんコスプレ衣装を持っていましたが、でもそれは全部女の子の服……

 いかにもハロウィンらしいコスプレ衣装が必要だったのです。

 バットマン?
 スパイダーマン?
 キャプテンアメリカ?
 それとも、ジャック・スパロウ?

 あ、ダースベーダーもある!

 ちょっとお値段はするけど、最近はアマゾンでも分割払いできるし、うん、いいよね!! 支払いはおにーちゃんだし(笑)

 え~、どうしよう~!?
 どれもおにーちゃん似合いそうだから迷っちゃう~!!!

 おにーちゃんはアマゾンのプライム会員だから、アマゾンに出品してる業者じゃなくて、ちゃんとアマゾンが発送するものなら、今日(13日)注文すれば、早ければ明日(14日)には、遅くても明後日(15日)には届くはず……

 わたしはとりあえず、おにーちゃんに似合いそうな衣装を全部カートに放り込むと、次は自分用の衣装を探し始めました。


 わたしには、おにーちゃんがハロウィン用に用意してくれていたセーラー服があったし、前にふたりで名古屋にペアリング(今では、このときの指輪が、結婚指輪になりました)を買いに行ったときに東急ハンズで買ったメイド服もあったし、他にも「#大人なのに女児服着てる」的な女児服もあったり、スクール水着とか、マイクロビキニとか、コスプレ衣装は山ほどあったわけなのですが……

 どれもおにーちゃんがいかにも喜びそうな、どストライクすぎなものばかりで、実用的すぎるというか、なんだか生々しいというか、すでにえっちするときに何度も着てたから!! もう少しハロウィンっぽい衣装を用意しなければと思ったのです。

 わたしは悩みに悩んだ挙げ句、魔女の宅急便のキキの服にすることにして、それからおにーちゃんにはバットマンになってもらうことにしました。


 それにしても……

 わたしは、ハロウィンの日付だけではなく、そもそもハロウィンが何の日なのかさえよく知らなかったので、ウィキペディアで調べてみたわけなんですが……

 思ってたより、やっべーイベントだった!!


「お菓子をくれなきゃいたずらするぞ~」というフレーズが、あまりにも浸透しすぎてるのもあるとは思うんですが……

 それよりも、わたしにとってハロウィンのイメージって、

「成人式は人生に一度しか大暴れできないけど、ハロウィンなら毎年渋谷で車をひっくり返したりとか大暴れ出来る!」

 と気づいたお馬鹿さんたちが、やたらゾンビになりたがる日、という認識だったのです。


 しかし、ハロウィンは元々、悪魔を崇拝し、生け贄を捧げる儀式だったわけで、つまりは聖飢魔IIやデトロイトメタルシティの歌みたいな、人を蝋人形にしたり、歌詞に困ったらすぐマザーファックしちゃう世界観なわけです。

 ある意味、あの渋谷のお馬鹿さんたち、お馬鹿さんすぎてハロウィンの本質に無意識にたどり着いてるから怖い。
 まぁ、ただの暴徒なんだけど。おにーちゃんの部屋の本棚にあったドラゴンヘッドっていう漫画みたい。
 でも今年は、渋谷のハロウィンイベントは中止だってな! ざまぁ!!

 よし、これで、この私小説も流行りの「ざまぁ」は押さえたぞ、と。
(全然押さえられてません)


 そんな感じで、十中八九ハロウィンをうちで過ごすであろう佳代ちゃんへの衣装対策も済んだわたしは、一安心しておうちに帰ったのでありました。
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