未来星人ぷぷるん VS 強襲! スク水星人 , 激神!! ブルマー星人 , 烈戦!!!女児服星人 , 未来星人絶滅計画!!!!

あめの みかな

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第15話「日常は爆発するのだ♡」リターンズ 上

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ーーねぇ、あなた。この子の名前、そろそろ考えてくれたかしら?

ーーレイタにしようと思ってる。

ーーレイタ? 変わった名前ね。「在経レイタ(ありふ れいた)」なんて、まるで「ありふれた」を文字ったみたいな名前にならない?

ーー確かに弄内洋太(もてうちようた)とか追手内洋一(ついてないよういち)みたいだな。

ーーでも、あなたが考えた名前だから、何か意味があるんでしょ?

ーーレイタを漢字で書くとしたら「零(ゼロ)」が「多い」と書くんだ。兆よりも上の単位である京(けい)や垓(がい)、秭(し)、穣(じょう)、溝(こう)、澗(かん)、正(せい)、載(さい)、極(ごく)、恒河沙(ごうがしゃ)、阿僧祇(あそうぎ)、那由他(なゆた)、不可思議(ふかしぎ)、無量大数(むりょうたいすう)を指す名前だよ。

ーー八百万(やおよろず)や無限を意味する名前なのね。この子が無限の才能や可能性を持つ子になりますように。そんな意味が込められているのね。素敵な名前ね。

ーー僕にね、君も知らない不思議な力があるんだよ。

ーーもしかして、あなたが名前をつけた人や物に、その名前と同じ力を与えるとか、かしら。

ーーそう、「名は体を表す」という、名前と実態が一致していることを意味する慣用句があるけれど、僕が持つ力は「名が体を表せる」。

ーーふふっ、あなたはいつもおかしなことを言うのね。でも、ほんとにこの子がそうなってくれたら素敵ね。


 なぜか、両親のそんな会話がレイタには聞こえていた。自分が生まれたばかりか、生まれる前に両親が交わした会話だろうか。
 父はもしかしたら、本当にそういう力を持っていたのかもしれない。父はアリフの力を持つ犠巫徒だったのだから。アリフの力はレイタに受け継がれたが、レイタには父がくれた名前のように無限の才能や可能性があるのだろうか。
 これがただの夢や幻聴などではなく、実際に両親が過去にした会話だったとしたら。レイタは今まで忘れていただけで、赤ん坊や胎児のときの記憶を持っていたことになる。
 そういえば、ぷぷるんと出会う前の朝、彼は彼女にそっくりの少女の夢を見た。
 あれは予知夢だったのだろうか。それとも、あの少女はぷぷるんではなく、かぐや姫のモデルになったというププルプ・ミキプルンの姿で、レイタの先祖の記憶だったのだろうか。

 そんなことを考えていると、

「ねーレイタぁ、学校ってなんなのだ?」

 ぷぷるんの声が聞こえてきた。

 朝の食卓、ぷぷるんはリビングのソファに座り、隣に座るウルのスク水の胸の内側から取り出したタコせんべいを、

「やめろ、ぷぷるん。ボクのタコせんべいを勝手に食べるなっ。あっ、取るときはもっと優しく……」

 やめられない止まらないと言わんばかりの勢いで、次々にむしゃむしゃ頬張っていた。

 時が、巻き戻されていた。
 おそらくは、先ほどまでミズキの体に憑依していたププルプの仕業だろう。

 先ほどは「お前がクレーターにしたやつだよ……」と、レイタはトーストをかじりながらため息をついて言ったが、

「今日から別の学校で授業だってさ。近々壊す予定の旧校舎らしいけど」

 今回は、そう答えることにした。

「ぷぷるんも行くのだ♡ 学校って、たのしそうなのだ~!」

 まさか、そんな展開が待っているとは夢にも思わなかったので、レイタはしまったと思った。「何気なく言った」は、ぷぷるんには通用しない。彼女は必ず真に受ける。そんなことはわかりきっていたことなのに。

「ええっ!? いや、お前宇宙人だし……って、何でうちの高校の制服持ってんの!?」

「こっそりマヒルに借りたのだ~♡」

 久しぶりにレイタを迎えに来てくれていたマヒルが、リビングの入り口で凍りついていた。
「だからか」とレイタは思った。彼女はずっとリビングの入り口でレイタとププルプ・ミキプルンの会話を聞いていたのだろう。だから、彼女は時間を巻き戻す必要があったのだ。レイタだけ彼女との会話の内容を覚えているようにしたのだろう。
 それにしても、なぜププルプは子孫であるぷぷるんではなく、無関係のミズキに憑依していたのだろうか。「普通はぷぷるんだろ、スク水星人の体に勝手に憑依するな」と言ってやればよかった。

「……えっ、あの、まさか、それ、わたしの……」

「うん♡ さっきマヒルの部屋のクローゼットから出してきたのだ~♡」

「いつの間に!?」

「ブラとギャルのパンティも拝借したのだ!」

「ギャルじゃないから! あと、パンティとか言わないで!? パンティなんだけどね!?」

「おい、マヒル……お前、あんなエッロい下着、つけてんのか? あんなの、まるで勝負下……」

「ギャーッ!!」

 マヒルは楳○かずお先生か漫☆○太郎先生の漫画みたいな顔をして、両先生の漫画みたいな悲鳴を上げた。

「でも、マヒルの制服もブラもおぱんつも、ぷぷるんにはおっきいのだ……。おっぱいとお尻が大きいからなのだ?」

 マヒルの顔は耳まで真っ赤になっていた。


 その日からぷぷるんもレイタやマヒルといっしょに学校に通うことになった。
 ラノベとか某人気ミステリーラブコメ漫画とかでよくある「戸籍とかどうなってんの?」問題は、スク水星人三姉妹たちが何故か「地○師たち」ばりの凄腕揃いだったから数分で用意した、と一応説明しておく。

 さすがに「未来星人ぷぷるん」という名前はまずいだろうからと、「在経ププル(ありふ ぷぷる)」という名前にしたのだが、

「むむむ……『え○とつ町のプペル』みたいな名前なのだ……ぷぷるんは今、尊厳破壊の危機なのだ……」

 ぷぷるんからは不評だった。ホントにこいつはご先祖様の時代から日本のサブカルチャーが好きだな。
 ん? ご先祖様? ププルプ・ミキプルンはこの星に骨を埋めたはずだよな? 彼女には未来星にいた頃に子どもがいたのか? それとも兄弟や姉妹がいて、その子孫がぷぷるん? あいつ、結構大事なこと言い忘れていきやがったぞ……

ーーそういえば、レイタさんにはひとつ、大切なことをお伝えし忘れていました。ぷぷるんが吹き飛ばした『グラウンド・ゼロフォー』にいた人たちは死んではいません。(いなくなった人たちがいるのは)一時的な避難所のような場所です。

 そこがどこなのか、迎えに行けるの場所なのかさえもレイタは聞いていなかった。

 在経ププルという名前は、元の名前とあまり変わってない上、レイタのイトコという設定にも無理があったが、時間がなく他に思い付かなかった。
 ついつい癖で「ぷぷるん」と呼んでしまうだろうから、「ぷぷるん」はププルのニックネームというのが一番しっくりくる、という理由もあった。


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