未来星人ぷぷるん VS 強襲! スク水星人 , 激神!! ブルマー星人 , 烈戦!!!女児服星人 , 未来星人絶滅計画!!!!

あめの みかな

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第17話「未来星の核に俺はなる!!」上

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「俺、未来星の核と同化して、ぷぷるんの故郷を救うよ」

 レイタは本気だった。
 自分はそのために生まれてきたのではないか。
 そんなことを真剣に考えるくらいには。

 ずっと自分が何故生まれてきたのか、何のために生きているのか考え続けてきた。
 何者かになりたかった。
 だから中二病を発症したりしたのだろうと思っていた。
 ぷぷるんに出会い、他人ができないような経験を山ほどしてきた。
 自分に他人にはない特別な力があると知っても、生まれてきた理由や生きている理由は見つからなかった。
 やっとその答えが見つかった気が、レイタはしていた。

「だめなのだ! レイタにそんなことさせるわけにはいかないのだ!!」

「やっぱり、ププルプって奴が言ってたのは本当だったみたいだな」

「うっ……レイタはぷぷるんにカマかけたのだな? ひどいのだ!」

「でも、俺は本気だよ。ぷぷるんの星を救う方法が他にないなら、俺がやるしかないだろ?」

「だめなのだ~~、ぷぷるんは、レイタともっと一緒にいたいのだ~~」

 ぷぷるんはレイタに抱きつきワンワン泣いた。
 両親の寝室で寝ているウルやルゥ、ミズキが起きてこないかと心配だったが、どうやらぐっすり眠っているか、目を覚ましたが気を使ってくれているかのどちらかだろう。たぶん後者だろうなと思った。

 レイタは気づいていなかったが、このとき彼のスマホではとあるアプリが起動していた。
 挿し絵感覚でスクロールしてもらって構わないのだが、


INITIALIZING AETHER_CORE... 
>> LOADING SYSTEM PROTOCOL: ACCESS_DENIED

EXECUTE: DECRYPT(LEVEL_5)
> SYSTEM ACCESS GRANTED.
> TRANSFERRED TO: ASTRAL DOMAIN.
> LOADING: AKASHIC_RECORD_MODULE V4.5.1
> ROOT_ACCESS: ENABLED

// SYSTEM NOTIFICATION: REALITY OVERLAY MODIFICATION PROTOCOL
>> INITIATE PHASE_1: GLOBAL_PARAM_REWRITE

DEFINE WORLD_MODEL("HELMET") {
    gravity = constant
    space-time_curvature = 4.5E-5
    thermodynamic_equilibrium = true
    fundamental_forces = {strong: 1.2, weak: 0.9, gravity: 1, electromagnetic: 1.1}
}

EXECUTE: OVERLAY(HELMET)
> SYSTEM WARNING: LOCALIZED ANOMALY DETECTED
> APPLY SYSTEM FIX: REPLACE_GRAVITY_FIELD()

DEFINE OBJECTIVE("ORIGIN") {
    reality_type = quantum
    wave_function = collapsed
    universe_boundaries = infinite
}

EXECUTE: ADJUST_PHYSICS(SPEED_OF_LIGHT, INFINITY)
> SUBLIMINAL_CONVERGENCE_THRESHOLD_REACHED
> SYSTEM CHECKPOINT: PHASE_2 COMPLETE

>> INITIATE ALTERATION_CYCLE(10):
  - Target parameter: time_flow
  - Operation: suspend fluctuation
  - Result: localized stagnation field in quantum domain
  - Estimated cycle: 11.47E-5 earth_seconds
> TIME ANOMALY DETECTED: APPROACHING REALITY FISSURE

SYSTEM ERROR: Reality disturbance exceeds defined threshold. Initiating emergency isolation...

EXECUTE: COMPRESS(LOCALIZED_DIMENSIONAL_RIFT)
> SYSTEM NOTIFICATION: UNEXPECTED INTERFACE: CODE INPUT REQUIRED.
> CODE ENTRY - HUMAN INTERFACE ONLY.

SYNTHESIS_CMD: [USER_COMMAND REQUIRED]


 そのアプリは、本来チャットを行うための画面に、そんなプログラムを表示していた。アプリの性質上生成していたというべきかもしれない。
 最後まで表示されたところで、そのプログラムは即実行に移された。
 自発的に起動することからプログラムの生成・実行まで、それは本来そのアプリの仕様にはない仕様だった。

 その直後のことだった。

「だったら、レイタくんのコピーを作っちゃえばいいんじゃない?」

 リビングの外から声がした。

「誰だ?」

「誰なのだ!?」

 レイタとぷぷるんが大きな窓を開けて庭に出た。

「俺のコピーってどういうことだ?」

「どういうことなのだ?」

「コピーっていうか、クローンっていうか、贋作? あ、イミテーションかな?」

 そこにいたのは、ぷぷるんに瓜二つの顔とまったく同じ銀色の髪と青い瞳を持つ、髪型まで同じツインテールのセーラー服姿の女の子だった。

「なんでぷぷるんと同じ顔をしてるのだ?」

「スターシステムってやつかな。ほら、同じ作者の新しい漫画や小説に、過去の作品のキャラクターが出てきたりすることってよくあるでしょ? ほら、手○治虫先生や大○英志先生、C○AMP先生や青○剛昌先生がよく使うやつ」

 その少女はそんなことを言った。

「キャラクターをひとりの役者として扱って、別の作品に姿形は同じだけど、まったくの別人として出てくる場合もあれば、名前や設定を引き継いで同一人物として出てくる場合もある。そういうやつか?」

「そういうこと」

「まるで俺たちが小説や漫画のキャラクターだって言いたいみたいに聞こえるが、そういうの読者が一番嫌いなやつだぜ。『ス○ーオーシャン3』や『か○いたちの夜2』がどうして炎上したのか知らないのか?」

「知ってるけど。そのふたつはゲームだし、どっちもその後の続編やリメイクでもまた大炎上してたでしょ。一番気を付けなきゃいけないのは、第四の壁を超えること」

「『デッ○プール』はファンから許されてるだけじゃなくちゃんと愛されてるけど、『シー○ルク』はやりすぎてファンから嫌われちゃったからな。次のアベ○ジャーズに出るかどうか微妙だしな」

「在経レイタくん、わたしたちやあなたたちの存在が、より上位の次元にいる神や創造主のような存在や、超高性能なスーパーコンピューターが作り出したものでしかないかもしれないって言われたとき、あなたはそれを否定することができる?」

「それは悪魔の証明ってやつじゃないのか?」

 証明は出来ないが、この世界や自分が虚構の存在ではなく、現実の存在だと信じるしかない。
 一度でも虚構ではないかと疑ってしまえば、すべてがどうでもよくなってしまう。大切な人たちや自分の命でさえも。
 この世界がたとえ虚構の世界であったとしても、自分にとっては現実だと割り切って生きていく以外にない。

「逆にこの世界がフィクションだっていう証拠もないだろ?」

「そうだね。どっちも証明はできないね」

「よく言うじゃん。この世には、自分にそっくりな人が、自分を含めて3人存在するって」

 目の前にいるぷぷるんにそっくりの少女とは別の場所から声がした。
 その声の主は、少女の隣にゆっくりとその姿を現した。まるで光学迷彩か何かを使っているかのようだった。

「もうひとりいたのだ! でも、こっちはぷぷるんと違って目が赤いのだ!」

 ぷぷるんの言う通り、その少女もまたぷぷるんに瓜二つの顔とまったく同じ銀色の髪をしていた。違うのは瞳の色だけで、髪型も同じツインテール。
 セーラー服ではなく、ブレザーの制服を着ていた。

「自分にそっくりな奴が3人? ドッペルゲンガーってやつか?」

「そうだね。わたしは鶴房ナノカ。スターシステムにおける前者のパターンのもうひとりのあなただよ、ぷぷるんちゃん」

「で、わたしは秋月ピノア。わたしは後者のパターンかな。ナノカやぷぷるんのオリジナルがわたしだから」

「ナノカとピノア……おまえたちが何を言ってるのか、ぷぷるんにはよくわからないのだ……」

「わからなくても大丈夫だよ。わたしたちは、ぷぷるんちゃんの願いをかなえるために現れた、『デウス・エクス・マキナ』みたいなものだからね」

 デウス・エクス・マキナ。
 ラテン語で「機械仕掛けの神」を意味する言葉だ。
 古代ギリシアの演劇において使われた演出方法で、劇の内容が錯綜した時、突如としてその神が現れて、すべてを解決に導く存在だった。

「勝手に俺たちの物語を終わらせに来たってわけか? ふざけるなよ」

「終わらせに来たわけじゃないよ。ちょっと手を貸しに来ただけ。あんたたちには、いつかわたしたちの仲間になってもらいたいからね。恩を売りに来ただけだよ」

「仲間って、一体何の仲間なのだ?」

「わたしたちは『イエロー・リボン』っていう組織に所属してるんだ。あんまり詳しく説明してる暇はないけど、この国やこの世界を牛耳ってる『十三評議会』っていう組織と戦ってる。ひとつはナノカが2年前に潰したけどね」

 面倒そうな連中に目を付けられたものだなと思った。宇宙人だけじゃなく、地球人までこんな形でわけのわからないことを言って絡んでくるとは、レイタは夢にも思っていなかった。
 マヒルってマジでまともでいい奴なんだな、とも。
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