未来星人ぷぷるん VS 強襲! スク水星人 , 激神!! ブルマー星人 , 烈戦!!!女児服星人 , 未来星人絶滅計画!!!!

あめの みかな

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第23話「襲来!ブルマー星人マルブ」下の下

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 シャチホコもどきが一斉にマルブに向かって飛んでいく。
 まるでその姿は、ロボットアニメに登場する「脳波で操作するオールレンジ兵器」のようだった。あれは大抵重力のない宇宙で使うものだったはずだけど。

「セト! カスガイ! トーカイ! オーブ! オワリ! アサヒ! トヨアケ! ニッシン! キヨス! アマシ! 全力全開ビーム発射なのだーーーーッ!!」

 シャチホコもどきには、それぞれ名前があるようだった。
 マルブの周囲にドーム状に展開させると、シャチホコもどきたちは一斉に彼女に向けて回避不可能なビームを放つ。

 しかし、そのビームをマルブは右から左へ、左から右へ、上から下へと受け流してしまった。

「な!? ビームが効かないのだ!? どうなってるのだ!?」

 それだけではなく、マルブの『歩兄丁留式鞭術(ぽにいているしきべんじゅつ)』によって、シャチホコもどきは10機すべてが一瞬で撃ち落とされてしまった。

「くっ、強いのだ……! ぷぷるんの『キンリンシチョーソン』が、ぜんぶ跳ね返されてるのだ!」

「なぁ、ぷぷるん、そのキンリンシチョーソンって何だ?」

「あのシャチホコ型のビットのことなのだ! 最近の流行りでいうなら、オマ○ガ・ファ○ネルみたいなものなのだ!」

「あー、確かにシャチホコが飛んでたわ……口やシッポからビームビュンビュンだして……ん? もしかして、お前のナンゴヤージョってまさか……」

「名古屋城のアナグラムなのだ! 語呂が悪かったから『ン』を入れたのだ!」

「まじか……てか、キンリンシチョーソンって、まんま近隣市町村じゃねーか! そんなものを勝手に飛ばすな!!」

「飛んでるのはただのシャチホコだからいいのだ!」

「ねぇ、ぷぷるんちゃん、もしかして、あの子の体操服とかブルマとか、体もかな? ビームが効かない素材でできてるんじゃない?」

「だとしたらヤバいのだ! 未来星はレイタのイミテーションのおかげで救えたけど、今度はこの星が滅亡の危機なのだ!!」

 そのとき、レイタは今はもう眼帯をしていない左目で何かを感じ取っていた。

(……なにかがおかしい。あのポニーテールは何かが……)

 そして──彼は静かに口を開いた。

「──なぁなぁ、お前のそのポニーテールって、偽物じゃね?」

「…………ッ!?」

 マルブが、硬直した。

「と、とんだ言いがかりだわっ! わたしは『大銀河ポニーテール協会』の切り込み隊長なのよ!?」

「でもそれ、取り外し可能なやつじゃん。ウィッグみたいなものってことだろ? 偽物じゃん。今のお前の髪型、全然ポニーテールじゃないし」

「ち、ちがっ、これには色々と理由があって……」

 その瞬間、ぷぷるんが一気に距離を詰め──

「二度とポニーテールができないようにしてやるのだ」

 マルブの手にある「ポニーテール風ムチ」をはたき落とす。

「キンリンシチョーソン11号『キタナゴ』! あのポニーテール風ムチを使い物にならなくしてやるのだ!!」

 ぷぷるんは、もう一機だけシャチホコ型ビットを隠していたらしい。
 キタナゴという、おそらく北名古屋市から取った名のシャチホコもどきが口から吐いたビームは、マルブのポニーテール風ムチを跡形もなく消しさった。

「ぎゃああああああ!?!? な、なにするのよぉぉぉぉおお!! わたしのポニーテールが……! ポニ神様に授けられた、選ばれし者だけの髪型がぁぁぁああ!!」

 地面に膝をついたマルブの後頭部には、哀れにも500円玉くらい大きな円形脱毛症がむき出しになっていた。

「まさか、こいつ、これを隠すために……『大銀河ポニーテール協会』に……」

「逆かも……『大銀河ポニーテール協会』のノルマがきつくて、こうなっちゃったのかも……」

 マヒルの言った通りだとしたら、救いのない話だった。こいつはただ幸せになりたかっただけなのかもしれない。したくないことをさせられたり、搾取されたり、すべてを奪われたりして、余計に不幸せにされる。新興宗教というやつは、どの銀河でも似たようなものらしい。

「ポニーテールはニセモノだったのだ! つまりマルブは──髪型詐称してたのだ!」

 それを合図に、スク水三姉妹が一斉に起き上がりマルブへと襲いかかる。

「この髪型詐欺師!」

「ポニーテールを汚す者!!」

「ブルマから尻がほとんどはみ出してるんだよ! このエロテロリスト!! イ○ラン・オブ・チジョヤ○マンがっ!!!」

 次々に発せられる、三姉妹による鉄槌とラリアットとスク水ドロップキック! そして、言葉の暴力……
 それはコンボというよりオーバーキル、いや、ただのリンチだった。

「や、やりすぎなのだっっ!!!」

 あわてて割って入ったぷぷるんが三姉妹を制止する。

 マルブは、形が変わるくらいボコボコにされた顔で、ぷぷるんを見上げ──

「ぷ…ぷぷるん様…ありがとうございます……っ。ああ……もっと、ポニーテールで……いえ、そのツインテールでわたしを叩いてください……♡」

「ど、ドMだったのだーっ!?」


──こうして、ブルマー星人マルブはぷぷるんら「反ブルマ反ポニテ連合軍」に敗北した。

 それだけでなく、

「マルブはいつ、この星に来たのだ? 住むところがないなら、ぷぷるんたちといっしょにレイタのうちに住むのだ!」

「おい、ぷぷるん、だからそういうの勝手に決めんなって。俺んちなんだから」

「そうだよ、ぷぷるんちゃん。これ以上ハーレム化が進んだら、レイちゃんの性癖がおかしくなっちゃう。オジサンになったときに、昔モテてたから今もモテるって勘違いしてる50代60代の芸能人性犯罪者みたいになっちゃうよ?」

「む~~、それは困るのだ~~、だれかtoだれかみたいになるのだ~~、ぷぷるんもさすがに一緒に刑務所にはいけないのだ~~」

「しないよ? 俺、性犯罪とか。しないからね?」

「ぷぷるん様とわたしがひとつ屋根の下なんて畏れ多いことです……わたしは春頃からぷぷるん様のお宅の近くの空き家に済んでおりますのでお構い無く……」

「おい、それ、犯罪だぞ」

「何罪なのだ?」

「たぶん、住居不法侵入とか不法占拠とかだよ」

「わたしのようなゴミ宇宙人のメスブタは、ぷぷるん様にときどき足蹴にしていただければ絶頂の極み……」

「さっきまでより今の方が怖いのだ!?」

「ていうか、レイちゃんちやうちの近所の空き家って……」

「最近幽霊が出るようになったって噂の……」

 幽霊の正体見たりブルマー星人、ということだったらしい。

「まぁ、不良のたまり場とかになるよりはマシか……」

「反社の人も、最近は空き家で死体の処理とかしてるらしいもんね……」

「マヒル……こわいこと言わないでくれ……マルブ! 頼む! うちの近所の平和を守ってくれ!」

「なぜわたしが貴様のような下賎の者の頼みを聞かなければならない? そもそも貴様は誰だ?」

「なぁ、マヒル、下賎の者ってなんだ?」

「確か……品性が低くて無教養な人って意味だったかな……」

「こ、こいつ……恥女のくせに……」

「レイタはぷぷるんの未来の旦那様なのだ!」

「ぷぷるん様の……?」

「ぷぷるんちゃん、違うよ? わたしのだよ??」

「レイタの頼みはぷぷるんの頼みなのだ!!」

「御意でございます……ぷぷるん様……」

 マルブは、これからもレイタの家の近所にある空き家に住み続けることになった。
 しかも、ルゥとミズキはマルブの監視のためにそこに居候することになり、レイタの異星人たちとの共同生活は、さらにカオスの一途をたどっていくのであった……


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