未来星人ぷぷるん VS 強襲! スク水星人 , 激神!! ブルマー星人 , 烈戦!!!女児服星人 , 未来星人絶滅計画!!!!

あめの みかな

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第22話「襲来!ブルマー星人マルブ」下の上

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「だ、『大銀河ポニーテール協会』だと……!?」

「ウルは知ってるのだ? どこの団体なのだ? ぷぷるんはそんなの聞いたことないのだ!」

「ボクも聞いたことがあるだけだけど、『大銀河ポニーテール協会』は、宇宙中のありとあらゆる惑星に存在する知的生命体を『ボニーテール』にしようとしている『カルト協会』だよ……」

「やばい奴らなのだ!!」

「それだけじゃないよ、ウル、ぷぷるん先輩」

 ルゥが補足説明を入れる。

「『大銀河ポニーテール協会』は、ボニーテールを女の子にもおじさんにも強要する……もちろん髪の毛がない者たちにも……毛や髪型という概念すらないような星にも……
 そして、その実態は、協会を隠れ蓑にした宇宙新興宗教なんだ……『ポニ神』とかいう存在を崇めるように強要する……その信仰の証が、あのポニーテールなんだよ……」

「改宗の強要なのだ? 信仰の自由が奪われてしまうのだ!?」

「そう。そして、ポニーテールを受け入れない者がひとりでもいれば、『大銀河ポニーテール協会』は、ポニ神の名の元に、正義の執行を行う……」

「正義の執行?」

「その星の文明を滅ぼすのよ……」

 ウルの問いに、今度はミズキが答えた。

「どうしようもない奴らなのだ! マヒルはともかく、レイタをポニーテールにさせるわけにはいかないのだ!! 髪の長い男は、ぷぷるんはなんか信用できない気がして好きじゃないのだ!」

 ぷぷるんに続き、

「わたしも髪の長い男は嫌い。ナルシストっぽいから」

「ボクも……髪の長い女の子は好きだけど……」

「わたしたちも行くよ! ルゥ、ウル!!」

 ミズキ、ルゥ、ウルの三姉妹も戦闘態勢に入った。

「ぷぷるん先輩! まずはわたしがいきます!こんな変態みたいな格好のエイリアンのために、ぷぷるん先輩のお手手を汚させるわけにはいきませんから!」

 先陣を切ったのはルゥだった。

 そして始まる、グラウンド全面を使った異星人同士の肉弾戦──のはずだったのだが、

「ルゥ! ひとりは無謀すぎるのだ!」

「へぶしっ!!!」

 ルゥは一瞬でブルマー星人マルブにやられてしまった。

「ルゥお姉ちゃんが一撃で……?」

「そんな……いくら服だけが溶ける水鉄砲を持ってなかったからって……ルゥがやられるなんて……」

「なんなのだ? 何が起きたのだ!?」

 ぷぷるんにもウルにもミズキにも何が起きたのかまったくわからなかった。
 それは教室の窓からグラウンドにいる彼女たちを眺めていたレイタやマヒルも同じだった。
 
「これが、ブルマー星に伝わる『武琉魔阿式重術(ぶるまあしきじゅうじゅつ)』よ!!」

「ぶるまあしきじゅうじゅつ?」

「何なのだ? それ」

「説明してあげるわ! 『武琉魔阿式重術』は、ブルマの伸縮性を利用して、跳躍力と回避力を極限まで引き出す異次元バトルアーツよ!」

 おいおい、なんか解説始めちゃったよと、レイタは思った。
 きっと1対4でも勝てる自信があるんだよと、マヒルが彼に言う。

 マルブはひとりでこの星に攻め込んできた。当然、この星の軍事力くらいは調べてきているだろう。
 それにおそらく、未来星人であるぷぷるんや、スク水星人三姉妹がこの星に滞在していることも知っていたはずだった。
 そのすべてをひとりで滅ぼせるだけの力をマルブは持っているのかもしれない。

 だが、

「なぁ、マヒル。ブルマの伸縮性を利用して、跳躍力と回避力を極限まで引き出すって何?」

「レイちゃんにもわからないことは、わたしにわかるわけないよ……」

 マルブが言う『武琉魔阿式重術』の理論そのものが、ふたりには何も理解できなかった。
 その理解不能な『異次元バトルアーツ』は、どうやらグラウンドや体育館にある備品、様々な球技のボール、野球のバットやグローブをはじめ、サッカーやバスケットボールのゴール、跳び箱や鉄棒、大縄跳びなどをマルブのまわりに引き寄せる力があるようだった。
 それらを自在に操るマルブは、まるで運動会と戦場を融合させたような怒涛のコンボを、ウルやミズキ、ぷぷるんに放った。

「お姉ちゃん、やばいよ、これ。ボクたちじゃ勝てそうもないよ!」

「ぷぷるん、ここはあたいたちにまけせて、レイタとマヒルを連れて逃げな!!」

「そんなことできるわけないのだ!」

「そうよ、させないわよ」

 次に犠牲になったのはウルだった。

「ウルッ!」

「まずいのだ。また何が起きているのか全然わからなかったのだ……」

「『歩兄丁留式鞭術(ぽにいているしきべんじゅつ)』よ」

「ぽにいているしきべんじゅつ? 何なのだ? それは」

「見てわからないかしら?」

 マルブの手には、先ほどまで後頭部についていたはずのポニーテールがまるで鞭のように握られていた。
 どうやら取り外し可能なものだったらしい。
 歩兄丁留式鞭術によるしなる髪が空や大地を裂き、武琉魔阿式重術による大小様々な備品が飛び、ぷぷるんたちを追い詰める。

「や~~~ん!!!」

「ミズキまでやられてしまったのだ……仕方ないのだ……そろそろ本気を出すしかないのだ……」

 舐めプしてたのかよ。
 レイタとマヒルは同じことを思った。
 どんな能力を持っているかもわからないような、初見殺しタイプの敵に? と。
 ふたりもまた教室や校舎を出て、グラウンドでぷぷるんを見守っていた。

 ぷぷるんは、右手を空に向かって高く伸ばす。

「ナンゴヤージョ! ぷぷるんのところに来るのだ!!」

 その叫びと同時に、彼女のセーラー服が木っ端微塵に弾け飛ぶ。

「ちょっ、ぷぷるんちゃん!? それ、わたしが貸してあげてる制服なんだけど!?」

 七色の光に包まれたぷぷるんの体は魔法少女のような姿になり、その腕や脚、そして背中に、大気圏すら突入可能な宇宙用強化外骨格「ナンゴヤージョ」がガシャンガシャンと装着される。
 レイタがぷぷるんと出会ったときに大破していたそれは、ナノマシンによる自己修復が可能な強化外骨格であり、完全に修復されていた。
相変わらず彼女の顔や胴は剥き出しだった。

 彼女のまわりには、シャチホコのような形をしたものが10機以上浮かんでいた。

「キンリンシチョーソン! 行くのだ!! ブルマー星人をやっつけるのだ!!!」

 シャチホコもどきが一斉にマルブに向かって飛んでいく。
 まるでその姿は、ロボットアニメに登場する「脳波で操作するオールレンジ兵器」のようだった。


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