未来星人ぷぷるん VS 強襲! スク水星人 , 激神!! ブルマー星人 , 烈戦!!!女児服星人 , 未来星人絶滅計画!!!!

あめの みかな

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第21話「襲来!ブルマー星人マルブ」中

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「こ、こいつっ、マヒルだけじゃなく、ぷぷるん先輩やわたしたちも、いや、それどころか、クラス全員を落とそうとしてやがる……ベ○ソナか? ペル○ナの主人公なのか? コミュレベルを上げてる真っ最中か!?」

「フッ、在経レイタはクールに去るんだぜ……」

「だめだよ、レイちゃん? まだお昼休みだよ?」

 そんな会話をしているうちに昼休みは終わり、午後の授業が始まった。

 繰り返しになるが、蒸し暑く気だるい梅雨の季節も、4月からの激動のエイリアンラッシュアワーに比べれば平和なものだった。
 レイタやマヒルはもちろん、ぷぷるんやスク水星人三姉妹までもがそう思っていた。


 その日の夕方、レイタたちが通う高校のグラウンドに突如として舞い降りた少女がいた。
 青空よりもまぶしいブルマと、異様に揺れるポニーテールの謎の少女だった。

「我が名は、ブルマー星人マルブ!」

 またバカが来た、レイタはそんなことを思った。それは、マヒルも同じだった。
 心優しい彼女に、またおバカさんが来たんだ……そう思わせたブルマー星人はある意味大したものだった。

「そこの運動中の地球人! 何かしら? そのダサいハーフパンツは。ブルマを履きなさい。
 そこのダサいジャージの地球人もよ! ブルマを履くのよ!
 そこの地球人も! 制服? そんなの脱げばいいだけじゃない! ブルマを履く者は救われるのよ。
 それから、どいつもこいつもおかしな髪型ばかり……
 わたしはここに宣言、否! 断言する!!
 ポニーテール以外の髪型は髪型じゃないわ!!!」

 いちいち違うポーズを決めて、ひとつひとつのセリフを叫ぶその姿は、なんとも破廉恥で、そして……異常なまでに輝いていた。

「えっ、ノーパン!?」

「いや、むしろノーパンじゃなきゃ説明つかないっしょあれ!」

「マジかよ、クッソエロいな……」

 ハーフパンツもジャージも履かず、今ではほとんど絶滅危惧種とされる「昭和&平成初期型体操服」を堂々と着こなし(いや、もはや着崩して?)、ピッチピチのブルマの端からは、まるで生地を押しのけるかのようにお尻の柔らかそうなお肉があふれ出ていた。

 その姿を見たマヒルは、顔を真っ赤にして目を覆う。

「う、噂には聞いたことがあったけど……うちのお母さんの世代って、あんなエッチな格好で体育とか部活してたの……!?」

 ちなみにマヒルの母親世代は確かにブルマを履いていたが、ブルマの下にはちゃんとパンツを履いていたということを説明しておきたい。

「マヒル!? そっちにショック受けるのかよ!? あ、でも、うちの母さんも同じくらいの年だったわ……エロいなぁって見てたけど、さすがに引くな、そう考えると……」

 レイタがそんな感想を口にしていると、彼のスマホにメッセージが届いた。

『レイタ、お母さんがJKだった頃の写真、見る?』

「いや、特に見たくないけど」

『またまた~』

 ポンッ、ポンポンポンッという音と共に、ガラケー時代の画質のひどく悪い画像が次々と送られてきた。
 マヒルと同じ制服を着たJK時代の母。どうやらこの高校の制服は、20年前からデザインが全く変わっていなかったらしい、
 スクール水着を着たJK時代の母。
 体操服とブルマ姿を着たJK時代の母。

「うげぇっ、なんで、こんなお見事としか言えないタイミングで、こんな写真を送りつけてくるんだよ……」

 さらに一枚、ポンッと画像が送られてくる。

『あ、間違えた。今のは見なかったことにして』

 それは、JK時代の母が、制服を片手でめくりあげブラを見せているエロ自撮り写真だった。下の方はスカートは履いておらずパンツだけだった。

「えっ、母さん何やってんの? これ」

『お父さんの性欲がギンギン後藤銀だったときに、送ってあげたりしてたやつ……』

「親父ィィィーーーーッ!!! てか、絶対わざとだろ、お袋ォォォーーーーッ!!!」

『レイタもマヒルちゃんに頼んだら? きっと送ってくれるよ?』

「頼まねぇよ!?」

 ポンッ。さらにもう一枚、画像が送られてきた。
 それは、JK時代の母がなぜか女児服を着ている写真だった。

『#大人だけど女児服着てる の発祥は、レイタのお母さんかもしれません。20年前にやってました。ちなみにお父さんの趣味です。てへぺろ』

「てへぺろじゃねぇ!!」

 レイタはスマホを教室の床に叩きつけた。

「おばさんから? 何の話だったの?」

 マヒルが心配そうな顔をして言った。

「母親のJK時代のエロ自撮りが送られてきた……すっげー画質悪かった……」

「それは……つらかったね……今度、わたしの写真でお口直しする?」

 彼女が突然そんなことを言うからレイタは驚かされた。

「いや……大丈夫……すっげー見たいけど、マヒルにそんなことはさせられないからな」

「そっか。いらないのかぁ。毎晩ぷぷるんちゃんと一緒に寝てるんだもんねー」

「マヒルさん? 声が大きいんだが!?」

「あーあ、レイちゃんのお母さんからアドバイスをもらってたから、100枚以上あるんだけどな」

「ください。お願いします」

 レイタはもう、母に対して「マヒルに何のアドバイスしてんだ」とは思わなかった。「ありがとう、ママン」感謝の気持ちでいっぱいだった。


 一方、その頃、ぷぷるんはというと──

「わー♡ ぷぷるん、初めて見る敵さんなのだー♡ お名前は?」

 すでに教室にその姿はなく、グラウンドでブルマー星人のそばにいた。
 スク水星人三姉妹も一緒だった。
 でもなんで名前聞いてるんだ? ブルマー星人のマルブってさっき名乗ってなかったか?

「……マルブ。ブルマー星人よ」

「へーなのだ! ぷぷるん、ブルマー星の人に会うのは初めてなのだ!」

「フンッ、ただのブルマー星人ではなくてよ? わたしは『大銀河ポニーテール協会』の切り込み隊長なの! あなたをポニーテールにしてあげるわ!!」

「それは困るのだ! このツインテールはぷぷるんのアイデンティティでレゾンデートルなのだ!」

 なんだその「大銀河ポニーテール協会」とかいうやつはと、レイタは思ったが、

「レイちゃんは、わたしもあの子みたいにポニーテールにした方がいいと思う? それとも、ぷぷるんちゃんみたいなツインテールの方がいい?」

 マヒルはいつも通りの三つ編みにした長い黒髪を手に取って、そんなことを言った。

「マヒルはその髪型が一番似合うと思うぞ。でも、俺とか誰かの好みにあわせなくても、流行を追いかけたりとかもしなくていいと思う。マヒルは自分の好きな髪型やファッションをしたらいいんだよ」

 マヒルはかわいいからな、レイタが言うと、彼女は嬉しそうに笑って、「自撮り写真、もう30枚くらい追加するね」と言った。
 そんなつもりで言ったわけではなかったが、彼はありがたく頂くことにした。

 まさか、その自撮り写真が、当て字として使われる「地鶏」ではなく、本物の「地鶏」の方の写真130枚セットだということを、このときのレイタは知るよしもなかった。

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