未来星人ぷぷるん VS 強襲! スク水星人 , 激神!! ブルマー星人 , 烈戦!!!女児服星人 , 未来星人絶滅計画!!!!

あめの みかな

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第30話「開幕!シイナVSぷぷるん、なのだ!」

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ガラスのように砕けた空の裂け目から降臨した女、シイナ。
黒いナース服の上に銀色のスク水、片手にはピンク色のメス。
その異様な姿に、ぷぷるんたちは息を呑んだ。

「まずは、観察から始めるのが私の流儀なんだけど……今の私は、ちょ~っとだけ気が立ってるの♡」

シイナの手の中で、“精神解剖刀《スクリペア》”がうねるように光る。まるで意思を持った生物のように。

「理由はね──ぷぷるん、あなたが地球で一番目立ってるから」

「ぷぷるん、そんなに目立ってるのだ……?」

ぷぷるんが指を口元に当ててきょとんとする。
その姿がまたイラッときたのか、シイナの目が鋭く光った。

「そう。異星からの観測ログでも、あなたの存在が急上昇中。この星のSNSってやつのトレンドみたいなものかしらね。ナンゴヤージョ、スク水星人三姉妹、ブルマー星人マルブまで。全部あなたのせいで乱れてるのよ、宇宙全体の均衡(バランス)がね」

「バランス……? なんなのだ、それ? ぷぷるん、何にも知らないのだ」

「だーから、そこがムカつくのよ! 天然で最強とか一番厄介なの!」

シイナの手がひらりと動くと、ピンク色のメス、“精神解剖刀《スクリペア》”が五本に増え、空中をクルクルと回転し始めた。

「みんな、後ろに下がるのだ! こいつは──ガチでヤバいやつなのだ!」

ぷぷるんが前に出る。ウル、ルゥ、マヒル、レイタはその背中に次々と声をかける。

「ダメだよ! 一人じゃ、やられちゃうよ!!」

「うわーん、ぷぷるん先輩~! 死んじゃやだ~」

「ぷぷるんちゃん! 一人で戦うなんて無茶だよ!」

「俺には、何もできないのか? ぷぷるんばっかりいつも戦わせて……」

空間が歪む。
シイナの攻撃が始まった。

「“解剖開始《スクペア・インジェクション》”!!」

光るメスが空間を引き裂き、無数の斬撃がぷぷるんを襲う。
だが、その斬撃は、直接的なダメージを相手の体に与えるものではなかった。

「なんなのだ!? ぷぷるんの服が、メイドみたいになってるのだ!?」

「髪型もだよ……サイドポニーになってる……?」

「ウル、お前、今の言葉までわかるのか?」

「ん? どういうことなのだ?」

「ぷぷるんちゃん、声まで変になってるよ! 何か喋ってるみたいだけど、全部『ぷへぷへ~♡』になってる!!」

どうやら、相手の身体の“設定”をバグらせる特殊な攻撃だったらしい。
それは、まるで超能力や神通力のような、鶴房ナノカや秋月ピノアの言葉を借りるなら「ギフト」のような攻撃だった。

「それは困ったのだ~~!」

ぷぷるんは何やら困っている様子だったが、レイタたちには『ぷへぷへ~♡』としか聞こえない。

「ぷぷるんが『それは困ったのだ』って言ってる!」

「それくらいはわかるぞ? ウル。でも、通訳ありがとな」

──しかし。

「おー、すごい能力なのだ……面白いのだ♡」

『ぷへぷへ~♡』と言いながら、ぷぷるんはにやりと笑った。
その両目がキラリと光る。

次の瞬間──!

「ナンゴヤージョ、究極召喚なのだー!!」

突如空から現れた、金色のシャチホコ型のビットをいくつも持つ強化外骨格・ナンゴヤージョ。
すでにぷぷるんの体はその中に転移していた。
その中と言っても、ナンゴヤージョの構造上、彼女の顔や胴はむき出しだったが。

「レイちゃん、ぷぷるんちゃんのあれ、いつもよりおっきいような気がしない……?」

「まるで大昔の紅白の小○幸子の衣装みたい……」

マヒルの問いに、ルゥが答え、

「ラスボスって呼ばれてたやつか……俺でも見たことないやつを、なんでお前ら知ってるんだ?」

レイタはその知識に呆れた。

「本当におもしろい子……でも、嫌いだわ。『大銀河X(旧・大銀河ツイッター)』のトレンド1位は常にわたしじゃなきゃいけないの」

まだリビングにいたままだったシイナは、レイタたちの前から姿を消し、次の瞬間にはぷぷるんの目の前にその姿はあった。

「みんな、ぷぷるんはさっき、ナンゴヤージョの究極召喚だって言ってたよ」

「究極召喚? まさかあれ、小○幸子でもデン○ロビウムでもなく……」


「ぷぷるんは『シイナ』を倒すのだ! 必ず倒すのだ!!」


「やっぱり、その究極召喚だったか~~」

レイタは呆れた。いつの間にぷぷるんはリマスター版をクリアしていたのだろうか。

「う……雷をよけるミニゲームをやらさされたときのトラウマが……」

ウルがめまいを起こし、ルゥがその体を支えたが、

「あ、だめだ、わたしもチョ○ボレースをやらされたときの……」

ルゥもまためまいを起こし、ウルを抱えたままその場にバタンと倒れた。

「あっ、あれってもしかして、FFの……」

どうやらマヒルも気づいたようだった。

「あっ、あっ、わたしも……昔レイちゃんに頼まれてやった、あのルールがよくわからないブ○ッツボールのトラウマが……」

レイタは慌ててマヒルを抱きかかえた。

「あのときはごめん……あのゲームは名作だけど、今思うと俺たちが生まれる前から、あの会社はミニゲームをやたらに詰め込む癖があったんだな……」

「10-2のミニゲームもいっぱいやらされた……ギャンブラーのドレスがなかなかとれなくて……」

「まじでごめん……あれはつらかったよな……」

レイタが過去にマヒルに対してした過ちを、ぷぷるんもまたウルやルゥにしていたらしい。おそらくミズキやマルブにも。
そのことを知った彼は、時代は繰り返すって本当なんだなぁとしみじみ思った。

ぷぷるんの叫びに応えるかのように、ナンゴヤージョは全長1kmはありそうな主砲をシイナに向かって構え、シャチホコ型ビット「キンリンシチョーソン」が周囲に展開された。

「おいおい! ここ街中だぞ!? なんだそのヤバそうな主砲! 出すなってそんなの!」

「これでおしまいなのだーッ!!」

──ズギュウゥゥゥウウウン!!!

巨大な光線が空を裂き、シイナの体を包み込む。

煙が晴れたあと、そこに浮かんでいたのは──
衣服がボロボロになったシイナだった。
スク水やナース服は破れ、飛び散り、やたらセクシーなランジェリーだけがギリギリ残っていた。

「くっ……予想以上ね……」

けれど──その表情は、どこか恍惚としていた。

「ぷぷるん……あなた、ほんとに……最高よ♡」

──意識を失い、地面に向かって真っ逆さまに落ちていくシイナ。

が、その身体はすぐにレイタたちの視界から消えた。
おそらく、戦艦がどこかにテレポートされたのだろう。

「あいつ……ぷぷるんのナンゴヤージョを気持ちよがってたのだ……」

ぷぷるんがモヤモヤしていたその時──
空間の奥で、また別の気配がした。


次回、「マルブ、オナカが減ったのだ!」
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