未来星人ぷぷるん VS 強襲! スク水星人 , 激神!! ブルマー星人 , 烈戦!!!女児服星人 , 未来星人絶滅計画!!!!

あめの みかな

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第49話「完全性の神 プルミエール」

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宇宙が、泣いていた。

天の川が凍りつくような、無音の衝撃が走る。重力すら凍てつき、時空が静止した。

そこに現れたのは──全長一光年を超える銀河装備の神。
金と白のきらびやかな装甲に包まれ、その中枢には、ぷぷるんにそっくりな美少女が浮かんでいた。

「わたしは《プルミエール》。完全性・虚無・静寂を司る、上位次元神」

その声は、優しくもあったが、しかし絶対的だった。

「なんでお前たちはぷぷるんと同じ顔をしてるんだ?」

レイタの問いに、プルミエールが答える。

「ぷぷるんは、マルチプレクス体。あなたたちの言語で言うなら、多次元重複体。
 ぷぷるんは同一次元だけじゃなく、多次元にも同時に存在している存在。
わたしはあらゆる宇宙の中で“最も進化したぷぷるん”の未来の姿」

「こいつ、何を言ってるのだ?」

「わかんない……頭が良すぎるのかも……IQが20くらい離れてると同じ言語を話してても、会話にならないって聞いたことあるし……」

「あぁ、あいつがバカってことか」

「逆だと思うけど」

「そうか? ほんとに頭がいい奴は、相手がわかるように話すだろ。マヒルが俺にそうしてくれるみたいに」

「たぶん、あの人が言いたいのは、神であるあの人も、元はたくさんいたぷぷるんちゃんの一人だったってことなんだとおもう。
 すべてのぷぷるんちゃんは、ナノカさんやピノアさん、詩さんて人みたいに名前が違う子もいるんだろうけど、何か条件を満たせば、神へと進化することがでる存在なんじゃないかな」

「その通り。そこにいるぷぷるんも神になれる」

「ぷぷるんは神になんてなりたくないのだ……」

ぷぷるんが、前に出る。

「ぷぷるんはお前とは違うのだ! レイタと生きたいのだ! いっしょに学校に行って、たまにアイスとプリンとパフェを食べて、土曜日と日曜日はだらだらして……そういう、ちっぽけで平和な毎日が、ぷぷるんのすべてなのだ!!」

プルミエールの目が細められる。まるで、哀れむように。

「この宇宙は間もなく終わりを迎える。あなたたちの自由意志が残した“矛盾”は、もはや修復不能」

その瞬間、宇宙の果てから照準が動く。
巨大な主砲――銀河破断砲《ラストアンサンブル》が、レイタたちに狙いを定めた。

「消去、開始」

ドオオオオオン!!!!!!

光が、すべてを飲み込んだ。

「ふたりとも伏せろっ!」

レイタが叫び、アリフのバリアを展開。
マヒルが因果断絶を起動し、ぷぷるんが全力で跳躍して砲身を殴る。

が──破壊はできない。

ぷぷるんがその顔に悔しさを滲ませ、歯を食いしばる。

「くっ……ナンゴヤージョの究極召喚でやっつけてやるのだっ!!」

ぷぷるんが叫ぶと、巨大兵器ナンゴヤージョが宇宙に出現。
シャチホコ型ビット「キンリンシチョーソン」が一斉に展開された。

「ぜったいに、レイタとマヒルは死なせないのだ!」

銀河破断砲《ラストアンサンブル》の砲撃が、ぷぷるんを直撃する。
だが、ナンゴヤージョが全てを受け止め、装甲が一層ずつ剥がれていく。

「レイタっ!! ぷぷるんは、神になれたって……人間であることを選ぶのだっ!!!」

その言葉に、レイタも叫ぶ。

「俺たちは、完璧じゃなくてもいい! ただ、“一緒に生きたい”だけなんだ!!」

その声が届いたのか、プルミエールの動きが一瞬、止まる。

「愛……? それが、宇宙を乱す最大のエラー?」

「そんな大層なもんじゃないだろ。孤独な神になるよりも、友達と一緒に毎日を過ごす方が、楽しいだけだ」

「いや? ぷぷるんは普通にレイタを愛してるのだが?」

「わ、わたしも……」

「友達……? わたしには、そんな存在はいなかった……だから、わからない……」

彼女が目を伏せたとき、ナンゴヤージョの主砲が逆転起動。

「レイタ、いくよっ! 最終兵器《ギャラクティカ・ぷぷるん・バースト》、発射ぁあああ!!!」

バゴォオオオオオオオン!!!!!

光が、全宇宙を包み込んだ。

次の瞬間──プルミエールの銀河装備が砕け、核心部にいた少女の姿が浮かび上がる。

「……そう……これが、あなたの、ぷぷるんの……選択なのね……」

彼女は微笑んで、静かに消えていった。

宇宙が、戻った。

静かで、ゆるやかに時間が流れる、いつもの空へ。

「……終わった、のか?」

レイタが立ち尽くす。

その隣で、ぷぷるんが笑った。

「うん。レイタ、マヒル、いっしょに帰るのだ!」

――すべての戦いが終わった。
彼らの日常は、これから始まる。



──次回、最終話! 『そして、未来へ』につづく。

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