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『マイクロビキニアーマーの女勇者 対 アナルバイブ男爵:Re-Birth』
第九話:『第五の星「玉」 ― 玉城ひとみの腐蝕(前編)』
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「……ねえ、お兄ちゃん。最近のニュース、見てると胸が苦しくなるよ」
私は、リビングで「原子的マイクロビキニ」の光を調整しながら溜息をついた。
画面の中では、人気ジャーナリストの阿久津涼子――本名、玉城(たまき)ひとみが、悲惨な事件の現場で「真実を追求する正義の味方」として、涙ながらに権力を糾弾していた。
だが、その映像を見るお兄ちゃんの瞳は、氷のように冷たかった。
「……瑠璃。騙されるな。彼女の背後にあるのは正義ではない。……『均衡(バランス)』を司るはずの五番星、玉衡(ぎょくこう)。……だが彼女は、自らの名声のために、あえて悲劇が頂点に達するまで指をくわえて待っていた……腐蝕の魔王だ」
「……えっ? 事件を防げたのに、わざとしなかったってこと……?」
「そうだ。彼女は知っていた。……次に誰が狙われるか、どこに火が放たれるか。……それを『特ダネ』にするために、命が散るのを特等席で眺めていたのさ」
お兄ちゃんは、検眼枠(テストフレーム)のレンズをカチャリと「高彩度・コントラスト強調」に切り替えた。
「……度数調節、プラス12.00。……美談に隠された、真っ黒な功名心(ピント)を暴き出す。……瑠璃、行くぞ。……彼女の腐ったインクを、お前の熱い恥じらいで蒸発させてやれ」
「……許せない。……お姉ちゃん、……そんなの正義じゃないわ!! 恥を知りなさいって、教えてあげるんだから……っ!!」
阿久津涼子のオフィスは、都心のテレビ局のすぐそばにあった。
室内には、彼女がこれまでに手掛けた「感動のドキュメンタリー」のポスターが所狭しと貼られている。その中央で、彼女は冷たい笑みを浮かべ、万年筆を弄んでいた。
「……あら。……巷で噂の『星喰いの凶星』に、……そのお供の愉快な『全裸勇者様』じゃない。 あれ? 『どすけべ全裸勇者様』が『星喰いの凶星』のご主人様だったかしら? まぁ、いいわ……私の記事のネタになりに来てくれたのよね?」
「あんた……! 自分が何を言ってるか分かってるの!? あんたのペンは、誰かを守るためのものじゃないの!? 誰かが死ぬのを待って、それを飯の種にするなんて……!」
私が叫ぶと、涼子はクスクスと肩を揺らした。
「いいじゃない。悲劇は美しければ美しいほど、大衆は喜ぶのよ。……私の『廉貞・腐蝕のペン先』は、どんな真実も私好みのドロドロした物語に書き換えてしまうの。……あなたたちのことも、明日の朝刊には『妹を拉致して露出を強要する狂気の殺人鬼』として、情緒的に書いてあげるわ」
涼子が万年筆の先を向けた瞬間、そこから黒いインクのような影が噴き出した。
「――『腐蝕記事(ブラック・レポート)』!!」
ドロリとした闇が、私の身体にまとわりつく。
それは物理的な攻撃ではない。私のこれまでの戦い、異世界での冒険、お兄ちゃんとの絆……そのすべてを「卑猥で醜悪な記録」へと貶め、精神を内側から腐らせる呪いだ。
「う……、……ああああ……っ!!」
「どう? 自分のしていることが、ただの変態行為にしか見えなくなってきたでしょう? さあ、絶望の中で、……汚れた自分を呪いながら消えなさい」
意識が混濁する。
「私はただの破廉恥な露出狂なんじゃないか?」
「お兄ちゃんも、私をただの道具にしてるだけなんじゃ……?」
そんな黒い思考が脳内を駆け巡る。
ビキニの光が、ドス黒いインクに飲み込まれそうになった、その時ーー
「――瑠璃! 黙って聞いていれば、随分とピントのズレた記事を書いてくれるじゃないか!!」
お兄ちゃんが、検眼枠のレンズをカシャリと弾き飛ばした。
「……自分の妹を『拉致』だと? ……笑わせるな。……俺は、この世界で誰よりも、……妹が恥ずかしがって震えるその瞬間の『尊さ』を知っている!!」
「お、……お兄ちゃん……!?」
「……阿久津涼子! お前のペンには、本質が映っていない。……見ろ、瑠璃のこの『恥じらいの赤み』を! ……これ以上に清らかで、これ以上に力強い真実が、この世にあるか!!」
お兄ちゃんの、魂からの(?)変態的……いえ、熱い咆哮!!
その言葉が、私の腐りかけていた心に火をつけた。
そうだ。私の羞恥心は、汚らわしいものなんかじゃない!
お兄ちゃんに「最高だ」って言われるために、死ぬ気で耐えて、世界を守ってきた、……私の誇りなんだから!!
「――っ……、そうよ!! あんたの書く汚い記事なんかより! ……今の私の、この『死ぬほど恥ずかしい真っ赤な肌』の方が、……百万倍真実よぉぉぉぉ!!」
ドゴォォォォォォォォン!!
私の身体から、黒いインクを焼き払うような、黄金と紫の超高熱オーラが爆発した。
「原子的マイクロビキニ」が、怒りによってさらにその面積を縮小し、眩いばかりの光となって涼子のオフィスを焼き尽くす。
「な……っ!? 私の腐蝕インクが、……ただの『赤面』に焼き消されるなんて……っ!? 嘘よ、計算が合わないわ!!」
「――お兄ちゃん!! 今よ!! ……こいつの『正義の仮面』、……その裏側を……暴きなさいよぉぉぉ!!」
お兄ちゃんが、検眼枠を「超高解像・真実透過」モードに固定した。
レンズの先、阿久津涼子の喉元に、ドス黒い毒を垂れ流す五番目の星――『玉衡』の核が、無残に露出していた。
私は、リビングで「原子的マイクロビキニ」の光を調整しながら溜息をついた。
画面の中では、人気ジャーナリストの阿久津涼子――本名、玉城(たまき)ひとみが、悲惨な事件の現場で「真実を追求する正義の味方」として、涙ながらに権力を糾弾していた。
だが、その映像を見るお兄ちゃんの瞳は、氷のように冷たかった。
「……瑠璃。騙されるな。彼女の背後にあるのは正義ではない。……『均衡(バランス)』を司るはずの五番星、玉衡(ぎょくこう)。……だが彼女は、自らの名声のために、あえて悲劇が頂点に達するまで指をくわえて待っていた……腐蝕の魔王だ」
「……えっ? 事件を防げたのに、わざとしなかったってこと……?」
「そうだ。彼女は知っていた。……次に誰が狙われるか、どこに火が放たれるか。……それを『特ダネ』にするために、命が散るのを特等席で眺めていたのさ」
お兄ちゃんは、検眼枠(テストフレーム)のレンズをカチャリと「高彩度・コントラスト強調」に切り替えた。
「……度数調節、プラス12.00。……美談に隠された、真っ黒な功名心(ピント)を暴き出す。……瑠璃、行くぞ。……彼女の腐ったインクを、お前の熱い恥じらいで蒸発させてやれ」
「……許せない。……お姉ちゃん、……そんなの正義じゃないわ!! 恥を知りなさいって、教えてあげるんだから……っ!!」
阿久津涼子のオフィスは、都心のテレビ局のすぐそばにあった。
室内には、彼女がこれまでに手掛けた「感動のドキュメンタリー」のポスターが所狭しと貼られている。その中央で、彼女は冷たい笑みを浮かべ、万年筆を弄んでいた。
「……あら。……巷で噂の『星喰いの凶星』に、……そのお供の愉快な『全裸勇者様』じゃない。 あれ? 『どすけべ全裸勇者様』が『星喰いの凶星』のご主人様だったかしら? まぁ、いいわ……私の記事のネタになりに来てくれたのよね?」
「あんた……! 自分が何を言ってるか分かってるの!? あんたのペンは、誰かを守るためのものじゃないの!? 誰かが死ぬのを待って、それを飯の種にするなんて……!」
私が叫ぶと、涼子はクスクスと肩を揺らした。
「いいじゃない。悲劇は美しければ美しいほど、大衆は喜ぶのよ。……私の『廉貞・腐蝕のペン先』は、どんな真実も私好みのドロドロした物語に書き換えてしまうの。……あなたたちのことも、明日の朝刊には『妹を拉致して露出を強要する狂気の殺人鬼』として、情緒的に書いてあげるわ」
涼子が万年筆の先を向けた瞬間、そこから黒いインクのような影が噴き出した。
「――『腐蝕記事(ブラック・レポート)』!!」
ドロリとした闇が、私の身体にまとわりつく。
それは物理的な攻撃ではない。私のこれまでの戦い、異世界での冒険、お兄ちゃんとの絆……そのすべてを「卑猥で醜悪な記録」へと貶め、精神を内側から腐らせる呪いだ。
「う……、……ああああ……っ!!」
「どう? 自分のしていることが、ただの変態行為にしか見えなくなってきたでしょう? さあ、絶望の中で、……汚れた自分を呪いながら消えなさい」
意識が混濁する。
「私はただの破廉恥な露出狂なんじゃないか?」
「お兄ちゃんも、私をただの道具にしてるだけなんじゃ……?」
そんな黒い思考が脳内を駆け巡る。
ビキニの光が、ドス黒いインクに飲み込まれそうになった、その時ーー
「――瑠璃! 黙って聞いていれば、随分とピントのズレた記事を書いてくれるじゃないか!!」
お兄ちゃんが、検眼枠のレンズをカシャリと弾き飛ばした。
「……自分の妹を『拉致』だと? ……笑わせるな。……俺は、この世界で誰よりも、……妹が恥ずかしがって震えるその瞬間の『尊さ』を知っている!!」
「お、……お兄ちゃん……!?」
「……阿久津涼子! お前のペンには、本質が映っていない。……見ろ、瑠璃のこの『恥じらいの赤み』を! ……これ以上に清らかで、これ以上に力強い真実が、この世にあるか!!」
お兄ちゃんの、魂からの(?)変態的……いえ、熱い咆哮!!
その言葉が、私の腐りかけていた心に火をつけた。
そうだ。私の羞恥心は、汚らわしいものなんかじゃない!
お兄ちゃんに「最高だ」って言われるために、死ぬ気で耐えて、世界を守ってきた、……私の誇りなんだから!!
「――っ……、そうよ!! あんたの書く汚い記事なんかより! ……今の私の、この『死ぬほど恥ずかしい真っ赤な肌』の方が、……百万倍真実よぉぉぉぉ!!」
ドゴォォォォォォォォン!!
私の身体から、黒いインクを焼き払うような、黄金と紫の超高熱オーラが爆発した。
「原子的マイクロビキニ」が、怒りによってさらにその面積を縮小し、眩いばかりの光となって涼子のオフィスを焼き尽くす。
「な……っ!? 私の腐蝕インクが、……ただの『赤面』に焼き消されるなんて……っ!? 嘘よ、計算が合わないわ!!」
「――お兄ちゃん!! 今よ!! ……こいつの『正義の仮面』、……その裏側を……暴きなさいよぉぉぉ!!」
お兄ちゃんが、検眼枠を「超高解像・真実透過」モードに固定した。
レンズの先、阿久津涼子の喉元に、ドス黒い毒を垂れ流す五番目の星――『玉衡』の核が、無残に露出していた。
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