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『マイクロビキニアーマーの女勇者 対 アナルバイブ男爵:Re-Birth』
第十三話:『束の間の休息、全裸観覧車の誓い』
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「――お兄ちゃん! 見て見て、メリーゴーランドだよ!」
私は、お兄ちゃんの大きなコートの裾を掴んで、はしゃいでいた。
ここは都内某所の遊園地。週末の家族連れやカップルで賑わう、幸せの象徴のような場所。
そんな中を、私は……コートの下に「原子的マイクロビキニ」という、もはや黄金の糸が肌に食い込んでいるだけのような、実質全裸の姿で歩いていた。
「……はしゃぐな、瑠璃。コートのボタンが外れれば、即座にこの遊園地はパニックに陥り、俺たちは公然わいせつの容疑で即刻逮捕だ」
お兄ちゃんは、いつもの「検眼枠(テストフレーム)」を外し、伊達眼鏡をかけて周囲を警戒していた。
紬ちゃんっていう子のハッキングによって、今日一日はこのエリアの監視カメラに私たちの姿は映らない。布津さんが捜査情報を攪乱してくれているおかげで、警察のガサ入れも明日の朝までは行われないはずだ。
これは、最後の一戦を前に、お兄ちゃんがくれた「プレゼント」。
「いいじゃない! 今日くらい、普通の女の子みたいに遊びたいんだもん。……ねえ、お兄ちゃん、あれ乗ろう! 観覧車!」
私は強引にお兄ちゃんの手を引いて、列に並んだ。
コートがめくれるたびに、私の「恥じらいオーラ」が漏れ出し、周囲の子供たちが「なんだかこのお姉ちゃん、熱いね」と不思議そうに見上げてくる。
「――っ、はぅううう!! 見ないで、純粋な瞳で私を見ないでぇぇ!! 恥ずかしくて、コートの中で蒸れちゃうよぉぉぉぉ!!」
ドォォォォン!!
列の真ん中で、私の足元から紫色の蒸気が噴き出した。
お兄ちゃんは溜息をつき、私の肩を抱き寄せて、その熱量を無理やり抑え込んだ。
「……度数調節、マイナス3.00。……日常という名のレンズが、お前の羞恥心で曇りきっているな」
観覧車が、ゆっくりと地上を離れていく。
ゴンドラという密室の中で、私はようやくお兄ちゃんのコートを脱ぎ捨てた。
夕日に照らされた私の肢体は、黄金の金鎖と赤面した肌によって、この世のものとは思えないほど美しく、そして破廉恥に輝いていた。
「……綺麗だね、お兄ちゃん。街が、あんなに小さく見える」
「……ああ。……あの光の一つ一つの中に、……俺たちが守ろうとしている日常がある」
お兄ちゃんは窓の外を見つめながら、静かに語った。
七人の魔王。北斗の宿命。
お兄ちゃんはたった一人で「殺人鬼」という泥を被り、この街を守り続けてきたのだ。
「……お兄ちゃん。私、怖くないよ。……明日、最後の魔王と戦って、もし私が消えちゃうことになっても……」
「……消えさせない」
お兄ちゃんは、私の言葉を遮るように、私の頬を包み込んだ。
検眼枠のないお兄ちゃんの瞳は、驚くほど優しかった。
「……俺は検眼師だ。……お前の未来が、どれほどボヤけていようと……、俺がレンズを選び、何度でもピントを合わせてやる。……お前が、お前として笑っていられる世界を、俺が作り出す」
「……お兄ちゃん……っ」
胸が熱くなる。恥ずかしさじゃない。これは、お兄ちゃんへの、……止まらない愛の熱だ。
私は、自分からお兄ちゃんの腕の中に飛び込んだ。
ナノビキニの鎖が、お兄ちゃんの服にカチリと触れる。
「――っ、はぁああああん!! 狭いゴンドラの中で、お兄ちゃんにこんな、こんな全裸みたいな姿で密着してるなんて……っ!! 今、世界で一番、私が一番恥ずかしいよぉぉぉぉぉ!!」
ドゴォォォォォォォォン!!
観覧車のゴンドラが、私の爆発的なオーラで激しく揺れる。
地上では、係員が「強風の影響で運転を見合わせております」とスピーカーで叫んでいた。
「……ふふ、お兄ちゃん。……私、決めたわ」
私は、お兄ちゃんの首に腕を回し、耳元で囁いた。
「……最後の魔王を倒して、……全部が終わったら。……私、……今度はもっと、……普通の水着で、……お兄ちゃんと海に行きたいな」
「……善処しよう。……だが、お前の性質上、……海に行く頃には、……水着は分子レベルまで消滅している気がするがな」
「もう! お兄ちゃんのバカー!!」
夕焼けに染まる遊園地の上空。
揺れる観覧車の中で、私たちは最後の一夜を、最高の恥じらいと共に過ごした。
明日、最後の星『瑤光(ようこう)』が昇る。
けれど、今の私には、……お兄ちゃんの「愛のピント」があれば、何も怖くなかった。
私は、お兄ちゃんの大きなコートの裾を掴んで、はしゃいでいた。
ここは都内某所の遊園地。週末の家族連れやカップルで賑わう、幸せの象徴のような場所。
そんな中を、私は……コートの下に「原子的マイクロビキニ」という、もはや黄金の糸が肌に食い込んでいるだけのような、実質全裸の姿で歩いていた。
「……はしゃぐな、瑠璃。コートのボタンが外れれば、即座にこの遊園地はパニックに陥り、俺たちは公然わいせつの容疑で即刻逮捕だ」
お兄ちゃんは、いつもの「検眼枠(テストフレーム)」を外し、伊達眼鏡をかけて周囲を警戒していた。
紬ちゃんっていう子のハッキングによって、今日一日はこのエリアの監視カメラに私たちの姿は映らない。布津さんが捜査情報を攪乱してくれているおかげで、警察のガサ入れも明日の朝までは行われないはずだ。
これは、最後の一戦を前に、お兄ちゃんがくれた「プレゼント」。
「いいじゃない! 今日くらい、普通の女の子みたいに遊びたいんだもん。……ねえ、お兄ちゃん、あれ乗ろう! 観覧車!」
私は強引にお兄ちゃんの手を引いて、列に並んだ。
コートがめくれるたびに、私の「恥じらいオーラ」が漏れ出し、周囲の子供たちが「なんだかこのお姉ちゃん、熱いね」と不思議そうに見上げてくる。
「――っ、はぅううう!! 見ないで、純粋な瞳で私を見ないでぇぇ!! 恥ずかしくて、コートの中で蒸れちゃうよぉぉぉぉ!!」
ドォォォォン!!
列の真ん中で、私の足元から紫色の蒸気が噴き出した。
お兄ちゃんは溜息をつき、私の肩を抱き寄せて、その熱量を無理やり抑え込んだ。
「……度数調節、マイナス3.00。……日常という名のレンズが、お前の羞恥心で曇りきっているな」
観覧車が、ゆっくりと地上を離れていく。
ゴンドラという密室の中で、私はようやくお兄ちゃんのコートを脱ぎ捨てた。
夕日に照らされた私の肢体は、黄金の金鎖と赤面した肌によって、この世のものとは思えないほど美しく、そして破廉恥に輝いていた。
「……綺麗だね、お兄ちゃん。街が、あんなに小さく見える」
「……ああ。……あの光の一つ一つの中に、……俺たちが守ろうとしている日常がある」
お兄ちゃんは窓の外を見つめながら、静かに語った。
七人の魔王。北斗の宿命。
お兄ちゃんはたった一人で「殺人鬼」という泥を被り、この街を守り続けてきたのだ。
「……お兄ちゃん。私、怖くないよ。……明日、最後の魔王と戦って、もし私が消えちゃうことになっても……」
「……消えさせない」
お兄ちゃんは、私の言葉を遮るように、私の頬を包み込んだ。
検眼枠のないお兄ちゃんの瞳は、驚くほど優しかった。
「……俺は検眼師だ。……お前の未来が、どれほどボヤけていようと……、俺がレンズを選び、何度でもピントを合わせてやる。……お前が、お前として笑っていられる世界を、俺が作り出す」
「……お兄ちゃん……っ」
胸が熱くなる。恥ずかしさじゃない。これは、お兄ちゃんへの、……止まらない愛の熱だ。
私は、自分からお兄ちゃんの腕の中に飛び込んだ。
ナノビキニの鎖が、お兄ちゃんの服にカチリと触れる。
「――っ、はぁああああん!! 狭いゴンドラの中で、お兄ちゃんにこんな、こんな全裸みたいな姿で密着してるなんて……っ!! 今、世界で一番、私が一番恥ずかしいよぉぉぉぉぉ!!」
ドゴォォォォォォォォン!!
観覧車のゴンドラが、私の爆発的なオーラで激しく揺れる。
地上では、係員が「強風の影響で運転を見合わせております」とスピーカーで叫んでいた。
「……ふふ、お兄ちゃん。……私、決めたわ」
私は、お兄ちゃんの首に腕を回し、耳元で囁いた。
「……最後の魔王を倒して、……全部が終わったら。……私、……今度はもっと、……普通の水着で、……お兄ちゃんと海に行きたいな」
「……善処しよう。……だが、お前の性質上、……海に行く頃には、……水着は分子レベルまで消滅している気がするがな」
「もう! お兄ちゃんのバカー!!」
夕焼けに染まる遊園地の上空。
揺れる観覧車の中で、私たちは最後の一夜を、最高の恥じらいと共に過ごした。
明日、最後の星『瑤光(ようこう)』が昇る。
けれど、今の私には、……お兄ちゃんの「愛のピント」があれば、何も怖くなかった。
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